レアドロップしない男、魔法付与装備を生成できる女スライム魔王に溺愛されて、【レアアイテムを破壊する男】として覚醒!

椎名 富比路

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2-4 ブートレグを持ったハンターを、殴りに行きます

魔銃改造

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 ギルドの職員たちが、ハンターどもの武装を解いて連行していく。

「これから、彼らを尋問するようです」
「ちゃんと無力化できているのか?」
「おそらく、大丈夫かと。夜までには、彼らが誰に雇われたのかわかるかと」

 俺たちはギルドへ戻り、トウコらとともにクラスチェンジの申請を済ませる。

「アイレーナへ向かう。明日、また邪魔をする」

 大規模戦闘の前に、フェリシアの魔銃を手入れしないと。
 これ以上いると、夕食もサドラーの世話になりかねないし。

 ヒルデ王女の従者が、城から迎えに来た。

「わたくしは無事の報告をするため、お城へ戻ります。お気をつけて」
「あんたも気をつけてな」

 俺たちはポータルで、アイレーナの工房へ。

「おう、戻ったか。こっちに大した動きはないぜ」

 コナツは弟子たちと話し合い、ペールディネに数名の部下を販売員として配置したそうだ。

「きれいどころも一人、ペールディネ出店のメンバーに入れておいた」

 女性のドワーフを、接客としてよこしたという。

「すまないが、コナツに大至急頼みたい仕事があるんだ」

 フェリシアの銃を、コナツに渡す。

 これは、コナツにしか頼めない仕事だ。

「おお、こいつは……」

 フェリシアの銃を見て、コナツは目の色が変わる。

「工房へ来な」

 俺たちは、コナツに連れられて工房へ。

「すげえぞ。『薬室作ったら出来上がり』と見せかけて、その実体はイミテーションだ」

 テーブルに、コナツが銃を置く。

「本当か?」
「ああ。実際に撃ったら持ち手がドカンだぜ?」

 大げさに、コナツは両手をあげた。

「金の装飾で、マジモンの銃だとごまかしてやがる。大抵のやつは、薬室だけつくっちまうんだ」

 仲間を集めて情報を集めろと手紙にあったのは、このことだったのか。

「魔女も人が悪い。フェリシアの安全を考慮しなかったんだろうか?」
「フェリシアを信頼してのことでしょう。彼女なら、徹底的に調べると考えたのでは?」

 そうかもしれない。事実、彼女は生きてここにたどり着いている。

「じゃあ、なんの約にも立たない?」
「いんや。この銃身そのものを溶かして最初から作り直せ、って意味だ」

 なるほど。この銃は素材だったのか。銃の形に作っただけだと。

「ホルスターごとよこしな。とっておきの銃を作ってやるよ!」
「作ってくれるの?」
「こんなの、オレにしか作れねえよ!」

 コナツの笑い声は、狂気じみていた。

「フヘヘ。ホントはよぉ、メシも酒もほっぽりだして、早くコイツにとりかかえりてえ! それだとカカァに殺されるからやらねえけどな! ギャハハハハ!」

 テンションがやたら高い。

「やはり、特殊金属だとわかりましたか」
「あたりき!」

 サピィからの質問に、コナツは親指を立てた。

「こいつはドワーフが追い求めた、最高ランクの希少金属でよぉ。まさか、錬金術で作るもんだったとは。どうりで掘れねえわけだぜ」

 腕を回しながら、コナツがうなる。

福音ゴッド・ノイズだっけか。完成までに、こいつで慣らしておいてくれ。あんた、銃を撃ったことなさそうだしな」

 コナツはフェリシアに、大型の拳銃を渡す。

「簡易版ハンドキャノン、【アイアンボルト】だ。間に合わせで作ったんだが、性能は保証する」

 フェリシアが、銃を手にする。

 福音ほどではないが、かなり大きい。
 鈍色の短い銃身で、握りは木製だ。
 二連装の弾丸を放つようである。
 いわゆるレバーアクションライフルだ。
 ライフルにしては短いが。

「ソードオフ、つまり銃身をノコギリで短く切ってあるのね?」
「そのとおり。ついてきな」

 コナツに連れられ、店の隣まで移動した。

「ここは?」
「射撃訓練場だ」

 銃のトレーニングルームまで、できている。
 ギルドにも訓練場はあるが、そこよりは狭い。

「射撃場なんて、いつの間に作ったんだ?」
「アイレーナは寂れているんだ。出ていくやつもいるさ」
 
 この街の立て直しを、本格的に考えないと。
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