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4-2 復興中の街を襲ってきた敵は、殴ります
敵アジトへの道
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リックが提供してくれた写真は、クリムがジェンマ・ダミアーニに肩を借りながら、龍の背骨を進んでいる写真だった。
「オレも驚いたぜ。あの女、生きていたんだな」
リックも、ジェンマと仲間だったことがある。俺の代わりとしてクリムのパーティに加わったから。
「どうして、クリム・エアハートがジェンマと!?」
サピィが聞いても、リックは「わからん」とつぶやく。
「そこから、足取りが途絶えた。クリムか女の方が、追跡ドローンを破壊したんだ」
クリムたちが向かっている方角は、険しい山だという。
とても人が隠れられる場所がない。
「ダンジョンに隠れたようなんだが、どこにも見当たらねえ」
追いかけようとしたが、道中で魔物に武器を破壊されたという。
「銃を見せな」
慣れた手付きで、コナツは銃を確かめた。ハンターを追い払った銃ではない。
リックが本来持っている、ソードオフだ。しかし、銃身は真っ二つになっている。
「派手にぶっ壊されたな。誰にやられた?」
「こいつだ」
なんとリックも、俺と同じくフォート族を倒していた。リックの倒したフォート族は、やせ細っていて腕がカマキリのような姿だ。
「こちらも、頼めるか?」
俺は【墓穴】の死骸を、コナツの前に差し出す。
「ふへえ。フォート族が敵になったことはあったが、こんな大物は知らねえな」
フォート族の残骸を見て、コナツが舌を巻く。
「やっつけたまではよかったが、メインの武器がイカれちまった」
リックはクリムを追跡しようにも、さっきのカマキリ型フォート族に銃を壊されたという。
「じゃあ、さっきハンターたちに突きつけたのは?」
「トレハンの際に拾ったレア銃だ。愛銃じゃねえ」
武器の修理を頼みに、コナツの工房を訪ねたのか。
「こいつらの死体はダフネちゃんと一緒に、なにかで活用できないか考えておく」
店番をしていたダフネちゃんが、リックにあいさつをした。フォート族の残骸を、店の奥へと運んでいく。
久々にコナツと夕食を終えた後、俺たちはルダニムに戻ってきた。
「とにかくランバート、状況がわかったら知らせてくれ」
「わかった。何かあったら連絡する」
「頼む」
俺たちは、ルダニムに戻る。
去り際に、リックは「ランバート」と声をかけてきた。
「これだけは覚えておいてくれ。クリムは、ヒューコを救ってくれた恩人だ。エトムントだって、あいつを悪いようにはしない。オレがさせない」
リックが、自分の胸を強く叩く。
「わかっている。ありがとうリック」
情報共有の約束を交わし、リックと別れた。武器が修理され次第、彼も動くだろう。その時間は長くない。
「あたしらは、することはないか?」
トウコが俺に聞いてきた。
「χのアジトに繋がる、道を探すぞ」
翌日、引き続き街周辺のモンスターを狩る。
ルダニムでシーデーと合流し、再度パーティに加えた。
「いやはや。やはり我は、戦闘のほうが性に合っていますわい」
シーデーが、指マシンガンで機動コウモリを撃ち落とす。
「といっても、今回の狩りは目的が違うのでしたな? ランバート殿」
「ああ。クリムの足取りを追う。お前さんのデッカー能力も必要だ」
クリムが龍の背骨に入ったなら、この地がχのアジトに繋がっている可能性が高い。
とはいえシーデーのドローンを借りても、手がかりは全くつかめなかった。
「あたしに任せてくれるか?」
召還獣【ユキオ】の上から、トウコがクリムのアイテムを要求してきた。見た目はサモエド犬だが、サイズは馬ほどに大きい。
「ほらほら、ユキオ」
トウコはユキオに、俺が渡したペンダントの匂いを嗅がせた。
クンクンと、ユキオが地面に鼻をつけて辺りを探し出す。
「アウアウ!」
ユキオが示したのは、ひび割れた地面だ。
「これは、あなたが倒した【墓穴】が作った穴ですね」
χの刺客【墓穴】が、サンドワームで地面を掘り起こした跡である。
どうもユキオは、この穴を辿って行けと言っているようだ。
「オレも驚いたぜ。あの女、生きていたんだな」
リックも、ジェンマと仲間だったことがある。俺の代わりとしてクリムのパーティに加わったから。
「どうして、クリム・エアハートがジェンマと!?」
サピィが聞いても、リックは「わからん」とつぶやく。
「そこから、足取りが途絶えた。クリムか女の方が、追跡ドローンを破壊したんだ」
クリムたちが向かっている方角は、険しい山だという。
とても人が隠れられる場所がない。
「ダンジョンに隠れたようなんだが、どこにも見当たらねえ」
追いかけようとしたが、道中で魔物に武器を破壊されたという。
「銃を見せな」
慣れた手付きで、コナツは銃を確かめた。ハンターを追い払った銃ではない。
リックが本来持っている、ソードオフだ。しかし、銃身は真っ二つになっている。
「派手にぶっ壊されたな。誰にやられた?」
「こいつだ」
なんとリックも、俺と同じくフォート族を倒していた。リックの倒したフォート族は、やせ細っていて腕がカマキリのような姿だ。
「こちらも、頼めるか?」
俺は【墓穴】の死骸を、コナツの前に差し出す。
「ふへえ。フォート族が敵になったことはあったが、こんな大物は知らねえな」
フォート族の残骸を見て、コナツが舌を巻く。
「やっつけたまではよかったが、メインの武器がイカれちまった」
リックはクリムを追跡しようにも、さっきのカマキリ型フォート族に銃を壊されたという。
「じゃあ、さっきハンターたちに突きつけたのは?」
「トレハンの際に拾ったレア銃だ。愛銃じゃねえ」
武器の修理を頼みに、コナツの工房を訪ねたのか。
「こいつらの死体はダフネちゃんと一緒に、なにかで活用できないか考えておく」
店番をしていたダフネちゃんが、リックにあいさつをした。フォート族の残骸を、店の奥へと運んでいく。
久々にコナツと夕食を終えた後、俺たちはルダニムに戻ってきた。
「とにかくランバート、状況がわかったら知らせてくれ」
「わかった。何かあったら連絡する」
「頼む」
俺たちは、ルダニムに戻る。
去り際に、リックは「ランバート」と声をかけてきた。
「これだけは覚えておいてくれ。クリムは、ヒューコを救ってくれた恩人だ。エトムントだって、あいつを悪いようにはしない。オレがさせない」
リックが、自分の胸を強く叩く。
「わかっている。ありがとうリック」
情報共有の約束を交わし、リックと別れた。武器が修理され次第、彼も動くだろう。その時間は長くない。
「あたしらは、することはないか?」
トウコが俺に聞いてきた。
「χのアジトに繋がる、道を探すぞ」
翌日、引き続き街周辺のモンスターを狩る。
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シーデーが、指マシンガンで機動コウモリを撃ち落とす。
「といっても、今回の狩りは目的が違うのでしたな? ランバート殿」
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クリムが龍の背骨に入ったなら、この地がχのアジトに繋がっている可能性が高い。
とはいえシーデーのドローンを借りても、手がかりは全くつかめなかった。
「あたしに任せてくれるか?」
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「ほらほら、ユキオ」
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クンクンと、ユキオが地面に鼻をつけて辺りを探し出す。
「アウアウ!」
ユキオが示したのは、ひび割れた地面だ。
「これは、あなたが倒した【墓穴】が作った穴ですね」
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どうもユキオは、この穴を辿って行けと言っているようだ。
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