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第二章 猛将と、闇の博士
第10話 ミッション:魔物に襲撃されている街を救え!
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小国ライコネンへ入る。
まだ家々が燃えていて、焦げ臭い。
兵隊や住民たちが、オークなどの魔物たちに捕まっている。噴水のある広場に、全員が集められていた。
一人の少女の髪を、オークが引っ張る。
中央に連れてきて、処刑を行おうとしているのか?
「フハハーッ! 魔物ども、素材よこせーっ!」
「な、なんだ!?」
オークどもが驚きの声を上げた。すぐに、オレの銃に貫かれる。
「なんだあれは、敵か?」
ライコネンの兵隊たちが、オレの姿を見て不審がった。
「撃て! ライコネンの侵入者を倒すんだ!」
もはやライコネンの兵隊たちは、誰が敵か味方か判別できていない。
オレにすら、矢を放った。
「わわ、どうするよ?」
「大丈夫。磁力操作!」
脳内に、ニョンゴから指示が出る。
指示通り、オレは矢に向けて手をかざした。
矢がひとりでに、止まる。軌道を変えて、モンスターたちを射抜いた。
「慌てないでください。彼は味方です!」
フローレンス姫が、馬車から出てくる。
「彼は魔女様が命をかけて遺してくださった、騎士さまです。ライコネンの戦士たちよ。この竜胆の騎士 シェリダンに続きなさい!」
姫からの声に、兵士たちが活気づく。
馬車には重火器も装備されていて、遠方のオークも全滅させた。中にいるフローレンス姫も無事だ。
「敵襲だ!」
ガイコツの兵隊たちが、隊列を組んで襲ってくる。
「邪魔だ!」
ジーンが馬車から取り出して、槍でガイコツ騎士たちを蹴散らす。
槍に斬られたガイコツどもが、パワワーっと浄化されていった。
あの槍には、聖なる属性の魔法が込められているのか。
「お、女騎士ジーンだと!? ライコネンの姫君が城を奪還しにきたぞ!」
魔物の兵隊たちが、ホラ貝を吹く。モンスターがいたるところから現れた。
ジーンは魔族にとって要注意人物らしく、ほとんどがジーンへと集まってくる。
無数のケンタウロスたちが、ジーンを囲んで動きを封じ込めた。
対するジーンも、ケンタウロスの脚に槍を引っ掛けて転倒させる。だが、同じく槍で武装したケンタウロスに苦戦していた。
「クッ! この」
取り囲まれ、ジーンは身動きが取れない。槍で突破口を開こうとするが、数が多すぎる。馬車の重火器すら、追いついていない。
しかも、例のエンプーサ共まで群れで現れた。
これはアカン。
「ヒャー!」
オレは、両手のビームを当たり一面に撒き散らす。
ジーンの周りを埋め尽くしていた魔物を、秒で壊滅させた。
エンプーサの集団も、焼き尽くす。
ケンタウロスも強さの調査をしてみたい。
が、今は相手をしてやる暇がなかった。おとなしく秒殺されなさい。
「大丈夫か?」
「すまん!」
「どうってことねえ! それより、住民を避難させよう」
馬車から、複数のドローンを飛ばす。氷魔法を応用したシャワーを、街中に撒き散らした。
街を覆っていた炎を、みるみる消化していく。
「残っている兵は、住民を安全な場所へ! 城の中心部へは、このジーンとフローレンス殿下で行く!」
生き残っていた兵隊が、生気を取り戻す。
引き続き城周辺の街で、魔物たちの撃退を行う。
高速移動するウルフも、飛行して狙いを定めづらい巨大コウモリも、パワードスーツを身に着けているオレの敵ではない。
コボルドもリザードマンも、等しく剣で切り裂く。
ライコネンの街は、ひとまず安全だろう。
「ニョンゴ。ジーンのヨロイを強化って、できるか?」
「可能だけど、扱えるかどうかは彼女の力量によるよ!」
「構わん。生存率を上げたいんだ」
「オッケー。だったらお安い御用さ!」
オレがモンスターの素材を回収し、ニョンゴが開発する。それを改めて、オレが改変して。
「できた!」
ジーンのビキニアーマーを補強するプロテクターが、完成した。
「こいつを着てくれ、ジーン!」
オレは、出来上がった装備品を投げつける。
「ヨロイの上に着るんだ!」
「了解!」
ジーンが、腕にプロテクターを付けた。脚に、赤いミニスカートを穿く。背中はローブで覆った。
「プロテクターを、敵に向けるんだ!」
「やってみる!」
腕を伸ばし、ジーンがモンスターに照準を合わせた。
バシュッという心地よい音とともに、怪物の頭が蒸発する。
「すごい!」
「うまくいった!」
オレのビームを、ジーンでも出せるようにしたのだ。
さすがに、威力は控えめにしているが。
「リアクターで魔力を増幅させて撃ち出すんだよ。魔力を消費するから、いざってときに使うんだ!」
「感謝する!」
他のパーツは、ジーンの魔法防御力を著しくアップしてくれた。ローブは敵の炎ブレスを反射し、脚力を上昇させてキックの威力を上げる。
「また、囲まれそうだよ。ジーン! 槍を地面に叩き込むんだ」
「……こうか?」
ニョンゴの言葉を受けて、ジーンは跳躍した。落下と同時に、槍を地面に突き刺す。
雷撃が足元に展開し、モンスターが感電して黒焦げに。
「さっきの増幅装置で、光線のエネルギーを電撃に変えたんだ」
「ありがたい。感謝する魔女殿!」
これなら、ジーンの脚を止められはしないだろう。
あとは、騒ぎを聞きつけて強いモンスターが出てきたら……こないな。
やけっぱちになって、街を壊滅させるかと思ったが。そのつもりなら、最初から街なんて焼き払っているか。この都市の有用性を、この魔物たちだってわかっているのだ。
敵の目的は、なるべくこの国を無傷で手に入れることだったのだろう。
「突撃だ。城を奪還する!」
ジーンが城の中へ入り、中にいる魔物兵隊を蹴散らす。
お付きに守ってもらいながら、フローレンスは城へ。自身も参戦し、負傷した自軍の兵隊たちに治癒の魔法を施している。
オレはお行儀悪く、窓から入らせてもらいますよ。
「たのもーっ!」
ガラスをぶち破り、王の間の中へ。
「なんだい? 騒々しいな、おい」
黒髪で灰色の肌を持つ女性が、玉座に座っている。
二メートル位はあるだろうか、巨体を持ち上げるかのように立ち上がった。手には、ムチを持っている。
「この城を荒らすのは貴様か、おい?」
筋骨隆々の女性が、オレを見下ろした。ムチに、人間の皮や血がこびりついている。
「んだ? すると、テメエがボスか?」
ハイレグアーマーとは。しかも、腹筋女子とはな。
「ブチーオ様の城だと知らずに侵入したってのか、おい? せっかくお楽しみだったってのになあ、おい」
女オークの足元には、剣を持ってうずくまる女騎士たちが。みんな身体中にアザを作り、ボロボロの姿になっていた。事切れるギリギリまで、なぶられたようだ。
男の騎士もいたが、全員が一撃で殺されている。女性をひたすらいたぶるのが、このオークはお好みらしい。
「ひどい。骨までむき出しじゃないか」
ニョンゴが、女騎士たちの様子を見る。
周到な攻撃に、心を砕かれたのだろう。騎士たちはみんな、戦意を失っていた。
「治してやってくれ」
騎士たちの治療を、ニョンゴに頼む。
「オークロードって言うから、てっきりブ男なんだと思っていたぜ。たしかに、性格は凶悪な性格ブサイクってところだが」
「……あたしを侮辱するか、おい。命はないと思えよ、おい」
「テメエこそ、今まで殺したヤツラに呪われながら、念仏でも唱えるんだな」
オレが挑発すると、ブチーオがキレた。
「上等だ、おい! たっぷりかわいがってやるよ、おい!」
ブチーオがムチを振り回す。
空気を切り裂き、衝撃波を飛ばしてきた。
波動がスーツに当たり、火花を散らす。
「今のは、悪くなかったぜ」
上から目線で答えると、ブチーオがさらに怒りをあらわにした。
「だったらもっと、くれてやるよ!」
さらにブチーオが、ムチを繰り出してくる。
まだ家々が燃えていて、焦げ臭い。
兵隊や住民たちが、オークなどの魔物たちに捕まっている。噴水のある広場に、全員が集められていた。
一人の少女の髪を、オークが引っ張る。
中央に連れてきて、処刑を行おうとしているのか?
「フハハーッ! 魔物ども、素材よこせーっ!」
「な、なんだ!?」
オークどもが驚きの声を上げた。すぐに、オレの銃に貫かれる。
「なんだあれは、敵か?」
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「撃て! ライコネンの侵入者を倒すんだ!」
もはやライコネンの兵隊たちは、誰が敵か味方か判別できていない。
オレにすら、矢を放った。
「わわ、どうするよ?」
「大丈夫。磁力操作!」
脳内に、ニョンゴから指示が出る。
指示通り、オレは矢に向けて手をかざした。
矢がひとりでに、止まる。軌道を変えて、モンスターたちを射抜いた。
「慌てないでください。彼は味方です!」
フローレンス姫が、馬車から出てくる。
「彼は魔女様が命をかけて遺してくださった、騎士さまです。ライコネンの戦士たちよ。この竜胆の騎士 シェリダンに続きなさい!」
姫からの声に、兵士たちが活気づく。
馬車には重火器も装備されていて、遠方のオークも全滅させた。中にいるフローレンス姫も無事だ。
「敵襲だ!」
ガイコツの兵隊たちが、隊列を組んで襲ってくる。
「邪魔だ!」
ジーンが馬車から取り出して、槍でガイコツ騎士たちを蹴散らす。
槍に斬られたガイコツどもが、パワワーっと浄化されていった。
あの槍には、聖なる属性の魔法が込められているのか。
「お、女騎士ジーンだと!? ライコネンの姫君が城を奪還しにきたぞ!」
魔物の兵隊たちが、ホラ貝を吹く。モンスターがいたるところから現れた。
ジーンは魔族にとって要注意人物らしく、ほとんどがジーンへと集まってくる。
無数のケンタウロスたちが、ジーンを囲んで動きを封じ込めた。
対するジーンも、ケンタウロスの脚に槍を引っ掛けて転倒させる。だが、同じく槍で武装したケンタウロスに苦戦していた。
「クッ! この」
取り囲まれ、ジーンは身動きが取れない。槍で突破口を開こうとするが、数が多すぎる。馬車の重火器すら、追いついていない。
しかも、例のエンプーサ共まで群れで現れた。
これはアカン。
「ヒャー!」
オレは、両手のビームを当たり一面に撒き散らす。
ジーンの周りを埋め尽くしていた魔物を、秒で壊滅させた。
エンプーサの集団も、焼き尽くす。
ケンタウロスも強さの調査をしてみたい。
が、今は相手をしてやる暇がなかった。おとなしく秒殺されなさい。
「大丈夫か?」
「すまん!」
「どうってことねえ! それより、住民を避難させよう」
馬車から、複数のドローンを飛ばす。氷魔法を応用したシャワーを、街中に撒き散らした。
街を覆っていた炎を、みるみる消化していく。
「残っている兵は、住民を安全な場所へ! 城の中心部へは、このジーンとフローレンス殿下で行く!」
生き残っていた兵隊が、生気を取り戻す。
引き続き城周辺の街で、魔物たちの撃退を行う。
高速移動するウルフも、飛行して狙いを定めづらい巨大コウモリも、パワードスーツを身に着けているオレの敵ではない。
コボルドもリザードマンも、等しく剣で切り裂く。
ライコネンの街は、ひとまず安全だろう。
「ニョンゴ。ジーンのヨロイを強化って、できるか?」
「可能だけど、扱えるかどうかは彼女の力量によるよ!」
「構わん。生存率を上げたいんだ」
「オッケー。だったらお安い御用さ!」
オレがモンスターの素材を回収し、ニョンゴが開発する。それを改めて、オレが改変して。
「できた!」
ジーンのビキニアーマーを補強するプロテクターが、完成した。
「こいつを着てくれ、ジーン!」
オレは、出来上がった装備品を投げつける。
「ヨロイの上に着るんだ!」
「了解!」
ジーンが、腕にプロテクターを付けた。脚に、赤いミニスカートを穿く。背中はローブで覆った。
「プロテクターを、敵に向けるんだ!」
「やってみる!」
腕を伸ばし、ジーンがモンスターに照準を合わせた。
バシュッという心地よい音とともに、怪物の頭が蒸発する。
「すごい!」
「うまくいった!」
オレのビームを、ジーンでも出せるようにしたのだ。
さすがに、威力は控えめにしているが。
「リアクターで魔力を増幅させて撃ち出すんだよ。魔力を消費するから、いざってときに使うんだ!」
「感謝する!」
他のパーツは、ジーンの魔法防御力を著しくアップしてくれた。ローブは敵の炎ブレスを反射し、脚力を上昇させてキックの威力を上げる。
「また、囲まれそうだよ。ジーン! 槍を地面に叩き込むんだ」
「……こうか?」
ニョンゴの言葉を受けて、ジーンは跳躍した。落下と同時に、槍を地面に突き刺す。
雷撃が足元に展開し、モンスターが感電して黒焦げに。
「さっきの増幅装置で、光線のエネルギーを電撃に変えたんだ」
「ありがたい。感謝する魔女殿!」
これなら、ジーンの脚を止められはしないだろう。
あとは、騒ぎを聞きつけて強いモンスターが出てきたら……こないな。
やけっぱちになって、街を壊滅させるかと思ったが。そのつもりなら、最初から街なんて焼き払っているか。この都市の有用性を、この魔物たちだってわかっているのだ。
敵の目的は、なるべくこの国を無傷で手に入れることだったのだろう。
「突撃だ。城を奪還する!」
ジーンが城の中へ入り、中にいる魔物兵隊を蹴散らす。
お付きに守ってもらいながら、フローレンスは城へ。自身も参戦し、負傷した自軍の兵隊たちに治癒の魔法を施している。
オレはお行儀悪く、窓から入らせてもらいますよ。
「たのもーっ!」
ガラスをぶち破り、王の間の中へ。
「なんだい? 騒々しいな、おい」
黒髪で灰色の肌を持つ女性が、玉座に座っている。
二メートル位はあるだろうか、巨体を持ち上げるかのように立ち上がった。手には、ムチを持っている。
「この城を荒らすのは貴様か、おい?」
筋骨隆々の女性が、オレを見下ろした。ムチに、人間の皮や血がこびりついている。
「んだ? すると、テメエがボスか?」
ハイレグアーマーとは。しかも、腹筋女子とはな。
「ブチーオ様の城だと知らずに侵入したってのか、おい? せっかくお楽しみだったってのになあ、おい」
女オークの足元には、剣を持ってうずくまる女騎士たちが。みんな身体中にアザを作り、ボロボロの姿になっていた。事切れるギリギリまで、なぶられたようだ。
男の騎士もいたが、全員が一撃で殺されている。女性をひたすらいたぶるのが、このオークはお好みらしい。
「ひどい。骨までむき出しじゃないか」
ニョンゴが、女騎士たちの様子を見る。
周到な攻撃に、心を砕かれたのだろう。騎士たちはみんな、戦意を失っていた。
「治してやってくれ」
騎士たちの治療を、ニョンゴに頼む。
「オークロードって言うから、てっきりブ男なんだと思っていたぜ。たしかに、性格は凶悪な性格ブサイクってところだが」
「……あたしを侮辱するか、おい。命はないと思えよ、おい」
「テメエこそ、今まで殺したヤツラに呪われながら、念仏でも唱えるんだな」
オレが挑発すると、ブチーオがキレた。
「上等だ、おい! たっぷりかわいがってやるよ、おい!」
ブチーオがムチを振り回す。
空気を切り裂き、衝撃波を飛ばしてきた。
波動がスーツに当たり、火花を散らす。
「今のは、悪くなかったぜ」
上から目線で答えると、ブチーオがさらに怒りをあらわにした。
「だったらもっと、くれてやるよ!」
さらにブチーオが、ムチを繰り出してくる。
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