転生特撮ヲタ、異世界でダークエルフの霊にそそのかされてパワードスーツの開発をして、世界を救うことに。俺は特撮フィギュアが作りたいだけなのに。

 
「よーし、寝ないでフィギュア作るぞ」を息巻いて、エナドリ100本一気飲みして死んだ、特撮好きの元リーマン。
 気がつくと、筋骨隆々の肉体になっていた。
 場所もいつものプラモ部屋ではない。
 目の前には「竜胆の魔女」を名乗る褐色のエルフが、ホログラムで浮かんでいた。
 彼女によると、主人公の持っている特撮知識を参考に、パワードスーツを作っていたらしい。
 しかし、出来上がりを見るとダサすぎる。
「オレが作ったほうがマシだな」と、主人公はパワードスーツ作りに着手する。
『理想のかっけーパワードスーツを作りたい』、たったそれだけの理由だった。
 そんな彼はいつの間にか、囚われのエルフを助け、貴族や街を守り、魔族を屠り、世界を救っていた!
 メタリックブルーに輝く主人公は、人々から「竜胆の騎士(ジェンシャン・ナイト)」と呼ばれるように。
 同じように転生していた、全身ヨロイの悪党科学者もやっつける!

(セルフレイティングは保険)
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