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第三章 魔王、本格始動
第25話 テストと、失敗の繰り返し
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新武装で、さっそく飛んでみた。鞘に足を引っ掛け、長い刀の上に乗ってバランスを取る。サーフボードのように、剣の上に乗りながら飛行した。
剣とスノボを融合した、試作品だ。剣に大型ジェネレーターを装備し、飛べるようにしたのである。
マジックミサイルはホーミング機能に優れいているが、火力に乏しい。
剣自体に飛行や魔力増幅機能ができれば、移動と戦闘が同時に行える。剣に、大型魔力砲の機能を搭載するのだ。
これなら、マジックボックスを利用しなくても大型の武装を携帯できるはず。すぐに取り回せるのは、戦場で大切な要素である。
「うわ!?」
最初こそ順調だったが、オレは地面へと墜落した。
「どうだ?」
「失敗だ! 剣が折れた!」
せっかく作ってもらった剣が、ボキリと折れている。
ジェネレータなどの内部構造は、思考に思考を重ねてほぼ完璧に仕上がっていた。だが、武器の耐久力が持たない。熱で溶けるし、高い位置まで飛ぶと凍るのだ。
飛行ユニットが無傷なだけに、どうしても金属疲労を気にしてしまう。
これでは、思い切り飛べない。
「そもそも、刀身に推進機能をつけるという時点でアウトだったのかも」
「じゃあ鞘の方だけに、飛行機能を添えつけよう」
ニョンゴと相談し、飛ぶこと自体はこれで解決した。
だが、別の問題が発生する。鞘の内部が凍って、剣を抜けなった。武器として、機能しないのだ。これでは、大きな鉄の塊を担いでいるのと同じだ。意味がない。
「発想としては、間違っていないはずなんだけどね」
ニョンゴも、お手上げの状態だ。
「ああ。コンセプト自体は悪くない」
鞘は、背負う感じにした。使用するときに肩から展開し、地面と水平に引っこ抜く感じである。鞘を反重力で浮かせることにより、こちらが重量を感じることもない。
「シールドなら、問題なかったよね?」
ジェット機能を取り付けたシールドを
剣で飛ぶ前に、全身を防御できる盾に推進機能をつけて飛ぶテストを行った。スクトゥムという盾だ。これは、うまく行っている。コントロールもしやすい。
「もっと軽くしたい」と考えて、刀を推進用として扱えないかの無茶なテストをしたのだ。結果は、この有様である。
「いけると思ったんだけどねえ」
「ロマンはある。だが、現実的じゃない」
盾に乗って戦うほうが、防御面などを考えると効率がいい。銃火器などがほしければ、シールドに追加すればいいのだ。
とはいえ、シールドも完璧とはいえない。ただの鉄では、Gに耐えきれずにヒビが入ってしまう。ドワーフが鍛えたとしても、例外ではなかった。
スーツは有機物質を取り込むことで、熱問題を解決できる。しかしほぼ金属な剣や盾は、どうしようもない。
「オイラたちが採掘に利用しているメテス山のミスリルなら、なんとかなるかもな」
「ほう、ミスリルだと?」
ファンタジーでよく聞く単語だ。
「そこで取れるレアな鉱石なら、お前の理想に近い装備が作れるかもな」
「助かる。これ、売り物だったんだろ? 申し訳ない」
使ってもいいというので、これまで在庫品に推進ユニットを施して五〇個ほど飛ばしている。全部、ダメにした。
「いやあ、こういうのは失敗がつきものだ。買い取ってもらっているし、構わねえよ。オイラたちは元々、消耗品を作っている感覚だからな」
ドワーフからすると、「失敗の原因を突き止め、再発防止に務める」ことが重要らしい。ぶっつけ本番でうまくいきませんでした、が一番やばいと。いきあたりばったりなニョンゴとは、エライ違いだ。
「ん? なにか失礼な考えをしなかったかい?」
「別に。天才科学者の気まぐれな発想に振り回されているなんて、思ってねえよ」
「やっぱり、無礼なことを考えてるじゃないか!」
ニョンゴが怒り出したトコロで、チビドワーフが店に駆け込んできた。伝令のような用紙を手に持っている。
「大変だ、ラショーッ!」
「どうしたい?」
「国王からの伝令だ! 採掘場でモンスターが暴れてる!」
剣とスノボを融合した、試作品だ。剣に大型ジェネレーターを装備し、飛べるようにしたのである。
マジックミサイルはホーミング機能に優れいているが、火力に乏しい。
剣自体に飛行や魔力増幅機能ができれば、移動と戦闘が同時に行える。剣に、大型魔力砲の機能を搭載するのだ。
これなら、マジックボックスを利用しなくても大型の武装を携帯できるはず。すぐに取り回せるのは、戦場で大切な要素である。
「うわ!?」
最初こそ順調だったが、オレは地面へと墜落した。
「どうだ?」
「失敗だ! 剣が折れた!」
せっかく作ってもらった剣が、ボキリと折れている。
ジェネレータなどの内部構造は、思考に思考を重ねてほぼ完璧に仕上がっていた。だが、武器の耐久力が持たない。熱で溶けるし、高い位置まで飛ぶと凍るのだ。
飛行ユニットが無傷なだけに、どうしても金属疲労を気にしてしまう。
これでは、思い切り飛べない。
「そもそも、刀身に推進機能をつけるという時点でアウトだったのかも」
「じゃあ鞘の方だけに、飛行機能を添えつけよう」
ニョンゴと相談し、飛ぶこと自体はこれで解決した。
だが、別の問題が発生する。鞘の内部が凍って、剣を抜けなった。武器として、機能しないのだ。これでは、大きな鉄の塊を担いでいるのと同じだ。意味がない。
「発想としては、間違っていないはずなんだけどね」
ニョンゴも、お手上げの状態だ。
「ああ。コンセプト自体は悪くない」
鞘は、背負う感じにした。使用するときに肩から展開し、地面と水平に引っこ抜く感じである。鞘を反重力で浮かせることにより、こちらが重量を感じることもない。
「シールドなら、問題なかったよね?」
ジェット機能を取り付けたシールドを
剣で飛ぶ前に、全身を防御できる盾に推進機能をつけて飛ぶテストを行った。スクトゥムという盾だ。これは、うまく行っている。コントロールもしやすい。
「もっと軽くしたい」と考えて、刀を推進用として扱えないかの無茶なテストをしたのだ。結果は、この有様である。
「いけると思ったんだけどねえ」
「ロマンはある。だが、現実的じゃない」
盾に乗って戦うほうが、防御面などを考えると効率がいい。銃火器などがほしければ、シールドに追加すればいいのだ。
とはいえ、シールドも完璧とはいえない。ただの鉄では、Gに耐えきれずにヒビが入ってしまう。ドワーフが鍛えたとしても、例外ではなかった。
スーツは有機物質を取り込むことで、熱問題を解決できる。しかしほぼ金属な剣や盾は、どうしようもない。
「オイラたちが採掘に利用しているメテス山のミスリルなら、なんとかなるかもな」
「ほう、ミスリルだと?」
ファンタジーでよく聞く単語だ。
「そこで取れるレアな鉱石なら、お前の理想に近い装備が作れるかもな」
「助かる。これ、売り物だったんだろ? 申し訳ない」
使ってもいいというので、これまで在庫品に推進ユニットを施して五〇個ほど飛ばしている。全部、ダメにした。
「いやあ、こういうのは失敗がつきものだ。買い取ってもらっているし、構わねえよ。オイラたちは元々、消耗品を作っている感覚だからな」
ドワーフからすると、「失敗の原因を突き止め、再発防止に務める」ことが重要らしい。ぶっつけ本番でうまくいきませんでした、が一番やばいと。いきあたりばったりなニョンゴとは、エライ違いだ。
「ん? なにか失礼な考えをしなかったかい?」
「別に。天才科学者の気まぐれな発想に振り回されているなんて、思ってねえよ」
「やっぱり、無礼なことを考えてるじゃないか!」
ニョンゴが怒り出したトコロで、チビドワーフが店に駆け込んできた。伝令のような用紙を手に持っている。
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「国王からの伝令だ! 採掘場でモンスターが暴れてる!」
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