31 / 42
第三章 魔王、本格始動
第31話 ドラゴンと、竜人族の姫
しおりを挟む
オレはスーツを装着し、飛ぼうとした。
「バイクに飛行できる機能を取り付けた。キミが飛ばなくても、バイクで飛行ができるよ」
ニョンゴのヤツ、バイクを追加武装にすることまで考えていたらしい。バイクがゴツイマシンに変わっていた。追加装甲はもちろん、シールドをサイドカーにできるようになっているではないか。
「お前、めちゃくちゃだな!」
「これくらいしないと、タキには勝てないよ!」
「だろうな! よし、出発だ!」
シールドをバイクに装着して、上昇する。
三〇メートルはあろうドラゴンと、荒野へ向けて並走した。
ドラゴンの頭の部分が、半透明になっている。黄金色のクリスタルを、はめているかのようだ。あそこが、操縦席になっているらしいな。
「いた。タキだ」
やはり、あのドラゴンはタキの作ったものか。
そんな気がしていた。
「それとあの女は?」
タキの隣に、偉そうな美人が座っている。目にハイライトがない。目の下にはクマができている。レクシーと違って、全体的に細い。赤黒いドレスは、竜のウロコを思わせた。
「あれは、レッドドラゴンのマーゴットじゃないか。魔王の娘の一人だよ」
魔王ミルドレットは、複数の女性との間に子どもを設けている。その一人が、あのマーゴットらしい。
「どんな奴だ?」
「見ての通り、ヤバイ子だよ。一番ミルドレッドに似てなくて、子どもたちの中でも最大レベルで好戦的かも。実力も高いから、厄介な相手だよ」
速度を上げて、タキに追いつく。
「タキ、ご覧になって! 青い騎士が、こちらに向かっていますわ! 王都へ行く手間が省けましたわよ!」
赤黒いドレスを着た女が、操縦席のハッチを開けた。席の縁にガンと片足を乗せて、おしげもなく内モモをあらわにする。
「ハーイ、ごきげんよう! 我こそはマーゴット。魔王ミルドレットが一子の一人! お手合わせ願いましょう!」
腰に手を当てて、風を全身に受け止めていた。
その姿は、まさに豪傑そのもの。
ドラゴンの血を引いているだけあるようだ。
マーゴットが、腰に当てていたてから火球を発動させる。
「こちらは、ごあいさつ代わりですわ! それ!」
二つの火球を、マーゴットが投げつけてきた。
「うわっと!?」
バイクを操作して、弾を回避する。
しかし、まだ火球が追いかけてきた。
「ヤバイ。シェリダン・スラッシュ!」
サイドカーのシールドに取り付き、刀で火球を斬り裂く。
ここで、大技を使わされるとは。
「なかなかやりますわね、ウワサどおりの強さですこと!」
マーゴットは、オレの強さをお気に召したようだ。
「あっぶないねんて! 着陸するさかい、じっとしといてや!」
タキが、荒野へとドラゴンを下ろす。
「どないや? ワシの開発したドラゴンは? ごっついやろ?」
おもちゃを自慢するかのように、タキが得意げに語った。
「スーツのデータと、ウェザーズのデータを元に開発したんや。こっちにおる竜人と魔王の子である、マーゴットはんの知恵も借りて、できるだけドラゴンに近い造形にしてみたんやで」
どうやらタキは、オレのパワードスーツの構造を読み取ろうとしていたらしい。ウェザーズの死体から。
「それと、ドワーフのダンジョンからパクった宝玉で、このマシンの完成や! 名付けて、ブラックドラゴンのラファロや!」
機体名を名乗ったタイミングで、ブラックドラゴン・ラファロが雄叫びを上げる。
どこまでも様式美を忘れない辺り、タキが作ったものだなと実感した。
「お前も、ウェザーズのように街を壊さずにはいられないのか?」
「アホぬかせや。ワシは破壊神になりたいんやない。不死身にはなりたいけどな。せやかて、ウェザーズみたいに手当たり次第にケンカを売るマネはせん。ワシのターゲットはお前や、竜胆の騎士と、パワードスーツだけや」
「オレだけを狙う?」
「バイクに飛行できる機能を取り付けた。キミが飛ばなくても、バイクで飛行ができるよ」
ニョンゴのヤツ、バイクを追加武装にすることまで考えていたらしい。バイクがゴツイマシンに変わっていた。追加装甲はもちろん、シールドをサイドカーにできるようになっているではないか。
「お前、めちゃくちゃだな!」
「これくらいしないと、タキには勝てないよ!」
「だろうな! よし、出発だ!」
シールドをバイクに装着して、上昇する。
三〇メートルはあろうドラゴンと、荒野へ向けて並走した。
ドラゴンの頭の部分が、半透明になっている。黄金色のクリスタルを、はめているかのようだ。あそこが、操縦席になっているらしいな。
「いた。タキだ」
やはり、あのドラゴンはタキの作ったものか。
そんな気がしていた。
「それとあの女は?」
タキの隣に、偉そうな美人が座っている。目にハイライトがない。目の下にはクマができている。レクシーと違って、全体的に細い。赤黒いドレスは、竜のウロコを思わせた。
「あれは、レッドドラゴンのマーゴットじゃないか。魔王の娘の一人だよ」
魔王ミルドレットは、複数の女性との間に子どもを設けている。その一人が、あのマーゴットらしい。
「どんな奴だ?」
「見ての通り、ヤバイ子だよ。一番ミルドレッドに似てなくて、子どもたちの中でも最大レベルで好戦的かも。実力も高いから、厄介な相手だよ」
速度を上げて、タキに追いつく。
「タキ、ご覧になって! 青い騎士が、こちらに向かっていますわ! 王都へ行く手間が省けましたわよ!」
赤黒いドレスを着た女が、操縦席のハッチを開けた。席の縁にガンと片足を乗せて、おしげもなく内モモをあらわにする。
「ハーイ、ごきげんよう! 我こそはマーゴット。魔王ミルドレットが一子の一人! お手合わせ願いましょう!」
腰に手を当てて、風を全身に受け止めていた。
その姿は、まさに豪傑そのもの。
ドラゴンの血を引いているだけあるようだ。
マーゴットが、腰に当てていたてから火球を発動させる。
「こちらは、ごあいさつ代わりですわ! それ!」
二つの火球を、マーゴットが投げつけてきた。
「うわっと!?」
バイクを操作して、弾を回避する。
しかし、まだ火球が追いかけてきた。
「ヤバイ。シェリダン・スラッシュ!」
サイドカーのシールドに取り付き、刀で火球を斬り裂く。
ここで、大技を使わされるとは。
「なかなかやりますわね、ウワサどおりの強さですこと!」
マーゴットは、オレの強さをお気に召したようだ。
「あっぶないねんて! 着陸するさかい、じっとしといてや!」
タキが、荒野へとドラゴンを下ろす。
「どないや? ワシの開発したドラゴンは? ごっついやろ?」
おもちゃを自慢するかのように、タキが得意げに語った。
「スーツのデータと、ウェザーズのデータを元に開発したんや。こっちにおる竜人と魔王の子である、マーゴットはんの知恵も借りて、できるだけドラゴンに近い造形にしてみたんやで」
どうやらタキは、オレのパワードスーツの構造を読み取ろうとしていたらしい。ウェザーズの死体から。
「それと、ドワーフのダンジョンからパクった宝玉で、このマシンの完成や! 名付けて、ブラックドラゴンのラファロや!」
機体名を名乗ったタイミングで、ブラックドラゴン・ラファロが雄叫びを上げる。
どこまでも様式美を忘れない辺り、タキが作ったものだなと実感した。
「お前も、ウェザーズのように街を壊さずにはいられないのか?」
「アホぬかせや。ワシは破壊神になりたいんやない。不死身にはなりたいけどな。せやかて、ウェザーズみたいに手当たり次第にケンカを売るマネはせん。ワシのターゲットはお前や、竜胆の騎士と、パワードスーツだけや」
「オレだけを狙う?」
0
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる