転生特撮ヲタ、異世界でダークエルフの霊にそそのかされてパワードスーツの開発をして、世界を救うことに。俺は特撮フィギュアが作りたいだけなのに。

椎名 富比路

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第三章 魔王、本格始動

最終回 パワードスーツおっさんと魔女

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 王都の復興は、着々と進んでいる。
 オレも再びパワード・スーツに身を包んで、ガレキや木材を運ぶ。

「モモチ、こっちは大丈夫だ」
「お疲れ様でした、モモチ様」

 ジーンとフローレンスが、オレをねぎらってくれた。

「スーツは、もういいのか?」

 オレの着ているパワードスーツを、ジーンが指差す。

「ああ。急ごしらえだが、新調した」

 ジェンシャンナイト・シェリダンは、新しく生まれ変わった。

 オレも作成に加わって、よりヒロイックなデザインにしてある。基本的なデザインや性能は、あまり以前とは変わらないが。出力は極力下げて、持続時間を増やしてある。そっちもおいおい上げていく予定ではあるが、今は考えていない。

 本当は、スーツは作らないでおこうかと考えたことがあった。スーツがあるせいで、魔族たちがより強くなってしまうのを恐れたからである。

 だが、「シェリダンは『世界の守護神』という印象がある」と、フローレンスから背中を押された。復興に役立ててくれたら、戦闘以外のイメージも濃くなるのでは、ともアドバイスを受けている。

 ジーンもオレがパワードスーツ姿でないと、見分けがつかないらしい。平凡な顔で悪かったな。

「今のところ、魔族が活性化したという情報はない」

 聞けば、魔王はミルドレットだけではないそうだ。まだまだ戦いは終わらないだろう。

「いいさ。また魔族が人間を襲うのなら、オレが立ち向かうまでさ」
「だよね!」

 ニョンゴも、フヨフヨとオレの周りを漂いながら賛同した。

「見ててよね。もっと強いパワードスーツを開発するんだから!」
「頼もしいよ。まったく」

 ライコネンへ戻ると、珍客が。

「これ、ワイバーンの足です。唐揚げにするとおいしいですよ」
「ありがとうですわ! こちらは魔界で採れた甘い果実ですわ! 栄養価も高い完全食ですわ。お召し上がりになって!」

 なぜか、レクシーと魔王の娘マーゴットが、仲良くなっていた。

「あー奥さん、これは魔族共の戦闘データとダンジョンの地図、ええ素材が取れそうなモンスターの図鑑や。旦那が帰ってきたら渡したってや」
「まあ。タキさん、ありがとうございます」
「かまへん。しょーもないパワードスーツと戦っても、おもろないさかい」

 タキも、レクシーと仲良く話している。

「なんだよ。人の嫁に色目を使いやがって」
「アホか。ワシはマーゴット一筋や。人様のヨメに手なんか出すかいな」

 レクシーからパッと離れて、タキはマーゴットの側へ。

「前回は遅れを取りましたが、今回はそうはいきませんわ! 必ず、世界はタキがいただきますので!」
「そういうこっちゃ。せいぜいきばるんやな!」

 タキは、自分のバイクにマーゴットを乗せてタンデムで帰っていった。

「さて、昼にしようか、レクシー」
「はいモモチ。食べ終わったら、また採取ですか?」
「おう。ちゃんと土産は手に入れてくるからな」
「いいんですよ。モモチが楽しそうなら、なによりです」

 食事を終えて、オレはタキがくれた地図と図鑑を持ってダンジョンへ。

「ヒャー! 素材よこせやーっ!」

                                              (完)
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みんなの感想(11件)

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》

また読ませて戴きます✨🤗✨✨✨✨

2022.06.15 椎名 富比路

ありがとうございます!

解除
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》

また読ませて戴きます✨🤗✨✨✨✨

2022.06.02 椎名 富比路

ありがとうございます。

解除
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》

また読ませて戴きます✨🤗✨✨✨

2022.05.31 椎名 富比路

ありがとうございます~。

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