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第四章 王都の闇のあとしまつ
第27話 国王様と、お茶をした
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王様との対面は、拍子抜けもいいところだった。
「堅苦しいのは、おイヤでしょ? テラスへいらして」
シルヴェーヌ様のはからいで、僕たちはお城の中庭へ行こうと案内される。いきなり、お茶の席とは。もっと王座の間で、厳粛に行われるんだと思っていたが。
廊下を進むと、獣人族の騎士さんや貴族さんもいた。獣人とかは、差別されているわけじゃないのか。だったら、マルちゃんへの扱いも安心だろう。
マルちゃんの方はというと、まったく気後れしている様子はない。高そうなツボや大理石の廊下を、興味深そうにキョロキョロと見ていた。
「アユムといったな。国王のヤニクだ。我が娘エリアーヌを助けてくれて、感謝する」
あいさつもそこそこに、会話が始まる。
僕は緊張していたが、マルちゃんは焼き菓子をバクバク口に入れていく。
「大きくなったなぁ、エリアーヌ。酔った勢いでできた子だから、妻にも嫌われるんじゃないかと思っていたけど」
もっと偉そうな人かなと思っていたのに、王様はめちゃ気のいいおじさんでしかない。こりゃよそで女の人を作っちゃうよね、って印象を受けた。
「どのような経緯であれ、命に罪はありません。あなたを責めるつもりはないのですよ、エリアーヌ。ゆっくりなさって」
「ありがとうございます、王妃さま」
王妃様いわく、王様の隠し子は一人や二人ではないらしい。慣れちゃったのか。大変だな。
「ゴーチエ王子……シルヴェーヌの兄の婚約を祝う、ダンスパーティがございますの。お食事も用意してありますわ。ゴーチエは今、席を外していますが」
なんでも近隣の魔物討伐も兼ねて、婚約者を迎えに行っているとか。
「王族自ら、退治に出向くんですね?」
「ええ。アムンセンは王様自体がクセの悪い人でして、あまり評判がよろしくありません。税金などはあまり要求しない分、民には慕われているのですが」
魔物討伐や各種公務などへ積極的におもむき、信用回復に努めているのだとか。
「面目次第もねえよ」
当の王様は、これである。
「ダンス用の衣装もご用意しました。でもエリアーヌ、お宿で休みますの? 客間はたくさんございますのに」
「他の方を差し置いて、冒険者風情が図々しいマネなんてできません。お気持ちだけ受け取ります」
「そう。では、お城にいる間はお世話させてくださいな。こちらへ。マルグリットさまも」
エリちゃんとマルちゃんの手を取り、シルヴェーヌさんはお城の中へ。
「クロード、アユムはお前が案内しろ」
「かしこまりました」
シルヴェーヌさんに仕える老執事さんが、僕を試着室へ連れて行ってくれるという。
「私は、先王よりお仕えしております、クロードと申します。お見知りおきを」
「はい。失礼ですけど、クロードさん」
「なんなりと」
「あなた、宇宙人ですよね?」
「……ほほう」
クロードさんが、足を止めた。
「堅苦しいのは、おイヤでしょ? テラスへいらして」
シルヴェーヌ様のはからいで、僕たちはお城の中庭へ行こうと案内される。いきなり、お茶の席とは。もっと王座の間で、厳粛に行われるんだと思っていたが。
廊下を進むと、獣人族の騎士さんや貴族さんもいた。獣人とかは、差別されているわけじゃないのか。だったら、マルちゃんへの扱いも安心だろう。
マルちゃんの方はというと、まったく気後れしている様子はない。高そうなツボや大理石の廊下を、興味深そうにキョロキョロと見ていた。
「アユムといったな。国王のヤニクだ。我が娘エリアーヌを助けてくれて、感謝する」
あいさつもそこそこに、会話が始まる。
僕は緊張していたが、マルちゃんは焼き菓子をバクバク口に入れていく。
「大きくなったなぁ、エリアーヌ。酔った勢いでできた子だから、妻にも嫌われるんじゃないかと思っていたけど」
もっと偉そうな人かなと思っていたのに、王様はめちゃ気のいいおじさんでしかない。こりゃよそで女の人を作っちゃうよね、って印象を受けた。
「どのような経緯であれ、命に罪はありません。あなたを責めるつもりはないのですよ、エリアーヌ。ゆっくりなさって」
「ありがとうございます、王妃さま」
王妃様いわく、王様の隠し子は一人や二人ではないらしい。慣れちゃったのか。大変だな。
「ゴーチエ王子……シルヴェーヌの兄の婚約を祝う、ダンスパーティがございますの。お食事も用意してありますわ。ゴーチエは今、席を外していますが」
なんでも近隣の魔物討伐も兼ねて、婚約者を迎えに行っているとか。
「王族自ら、退治に出向くんですね?」
「ええ。アムンセンは王様自体がクセの悪い人でして、あまり評判がよろしくありません。税金などはあまり要求しない分、民には慕われているのですが」
魔物討伐や各種公務などへ積極的におもむき、信用回復に努めているのだとか。
「面目次第もねえよ」
当の王様は、これである。
「ダンス用の衣装もご用意しました。でもエリアーヌ、お宿で休みますの? 客間はたくさんございますのに」
「他の方を差し置いて、冒険者風情が図々しいマネなんてできません。お気持ちだけ受け取ります」
「そう。では、お城にいる間はお世話させてくださいな。こちらへ。マルグリットさまも」
エリちゃんとマルちゃんの手を取り、シルヴェーヌさんはお城の中へ。
「クロード、アユムはお前が案内しろ」
「かしこまりました」
シルヴェーヌさんに仕える老執事さんが、僕を試着室へ連れて行ってくれるという。
「私は、先王よりお仕えしております、クロードと申します。お見知りおきを」
「はい。失礼ですけど、クロードさん」
「なんなりと」
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「……ほほう」
クロードさんが、足を止めた。
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