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第四章 王都の闇のあとしまつ
第35話 宇宙人執事と、語り合う
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お目当ての人物は、メイドさんたちに指示を出していた。
「クロードさん」
僕は、老執事さんに声をかけた。
「おやアユム殿、パーティに疲れましたかな?」
「ええ、ちょっと」
「冷たいお茶を、ご用意いたします。こちらへ」
場所を移しましょう、と、クロードさんは僕をテラスへ誘う。
アイスコーヒーをもらって、一息つく。
「薬物混入など、何もお疑いにならない」
「あはは。クロードさんが、そんなマネするわけない。僕らを殺すなら、とっくに始末されています」
フフ、とクロードさんは笑う。
「私の事情を聞きたいのでしょう。なにから話しましょうか?」
「お話できる範囲で」
「では、すべてお話しましょう。たしかに、王都アムンセンが狙われているのは、私のせいでもあります。魔王を裏切ったのですから」
宇宙人だって、一枚岩ではない。この世界を愛し、魔王に歯向かうものもいる。
「魔王デュロイルは、自分に従うものだけを選んで、召喚できるわけではありません。私のような反乱分子も、呼び寄せます。その不安定さが、デュロイル追放の引き金となりました」
クロードさんは、自分ののせいで魔王が自分の地位を追われたと語る。
「違う。追放の原因は、あくまでもデュロイルの怠慢ですよ」
ありがとう、とクロードさんは微笑んだ。
「ですから、魔王デュロイルは私のようなレジスタンスを根絶やしにしようとしました。勇者が現れたせいで、その目論見も軌道修正せざるを得なくなっています。ほとんどの兵力が、勇者打倒のために費やされています。我々を探すのは、もはや小物の宇宙人のみ」
それでも、強いことに変わりはない。
「ありがとうございました。私は弱くなった。魔将ごときを追い払えぬほどに。あなたがいなければ、王都アムンセンは滅びていたことでしょう。それは実にまずかった」
アムンセンや近隣国は、魔王に反抗する宇宙人を受け入れる体制を極秘裏に取っていた。まあその分、科学技術なんかも手に入れるつもりらしいが。
だよね。やっぱり、見返りあっての交渉だろう。
「技術が平和利用されるのを、期待するのみです」
「そうです。その管理責任者として、私が選ばれた。執事のフリをして」
僕には、「宇宙人の文明は危険だ」なんてお説教を言える立場ではない。現に、彼らの技術を活用してしまっている。
「あちらの従業員たちも、本当は宇宙人です。私が国王に頼んで、受け入れてもらっています」
「そうだったんですね」
「私は、宇宙人がこれ以上危険視されない世界を作りたい」
「応援しています」
僕たちは、アムンセンのお城を後にした。
「さあ、アムンセンの城下町で踊ろう! うちの社員たちも呼んでさ!」
「さんせーっ!」
その後、ジルダでお留守番している社員たちを王都へ呼んで、みんなで夜遅くまで騒いだ。
「クロードさん」
僕は、老執事さんに声をかけた。
「おやアユム殿、パーティに疲れましたかな?」
「ええ、ちょっと」
「冷たいお茶を、ご用意いたします。こちらへ」
場所を移しましょう、と、クロードさんは僕をテラスへ誘う。
アイスコーヒーをもらって、一息つく。
「薬物混入など、何もお疑いにならない」
「あはは。クロードさんが、そんなマネするわけない。僕らを殺すなら、とっくに始末されています」
フフ、とクロードさんは笑う。
「私の事情を聞きたいのでしょう。なにから話しましょうか?」
「お話できる範囲で」
「では、すべてお話しましょう。たしかに、王都アムンセンが狙われているのは、私のせいでもあります。魔王を裏切ったのですから」
宇宙人だって、一枚岩ではない。この世界を愛し、魔王に歯向かうものもいる。
「魔王デュロイルは、自分に従うものだけを選んで、召喚できるわけではありません。私のような反乱分子も、呼び寄せます。その不安定さが、デュロイル追放の引き金となりました」
クロードさんは、自分ののせいで魔王が自分の地位を追われたと語る。
「違う。追放の原因は、あくまでもデュロイルの怠慢ですよ」
ありがとう、とクロードさんは微笑んだ。
「ですから、魔王デュロイルは私のようなレジスタンスを根絶やしにしようとしました。勇者が現れたせいで、その目論見も軌道修正せざるを得なくなっています。ほとんどの兵力が、勇者打倒のために費やされています。我々を探すのは、もはや小物の宇宙人のみ」
それでも、強いことに変わりはない。
「ありがとうございました。私は弱くなった。魔将ごときを追い払えぬほどに。あなたがいなければ、王都アムンセンは滅びていたことでしょう。それは実にまずかった」
アムンセンや近隣国は、魔王に反抗する宇宙人を受け入れる体制を極秘裏に取っていた。まあその分、科学技術なんかも手に入れるつもりらしいが。
だよね。やっぱり、見返りあっての交渉だろう。
「技術が平和利用されるのを、期待するのみです」
「そうです。その管理責任者として、私が選ばれた。執事のフリをして」
僕には、「宇宙人の文明は危険だ」なんてお説教を言える立場ではない。現に、彼らの技術を活用してしまっている。
「あちらの従業員たちも、本当は宇宙人です。私が国王に頼んで、受け入れてもらっています」
「そうだったんですね」
「私は、宇宙人がこれ以上危険視されない世界を作りたい」
「応援しています」
僕たちは、アムンセンのお城を後にした。
「さあ、アムンセンの城下町で踊ろう! うちの社員たちも呼んでさ!」
「さんせーっ!」
その後、ジルダでお留守番している社員たちを王都へ呼んで、みんなで夜遅くまで騒いだ。
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