25 / 48
第四章 自販機でどの飲物を買うかで、○○度が丸裸に! ~クイズ番組研究部 VS FBI!~
最後の謎
しおりを挟む
「ではいよいよ、最後の問題となりました」
「えー」と、女性陣から力ないブーイングが。
「最後は、かなり難しいですよ。では来住さん、問題を読み上げてください」
◇ * ◇ * ◇ * ◇
問題
とある男女が、レストランで食事をしていました
メインディッシュを待っている間、女性の方が「暑いー」と言い出ます。
その後、氷の入ったドリンクを五杯頼んで、一気に飲みました。
男性の方は、じっくりとドリンクを飲んでいました。
すると、男性は気分が悪くなり、そのまま死んでしまいました
医師が調べると、コップの中には毒が検出されました。
女性の方にもです。
さて、どうして女性は無事だったのでしょう?
◇ * ◇ * ◇ * ◇
僕は、壁のホワイトボードにも、同様の問題を貼り付ける。
「制限時間は、ございません。じっくり考えて解答をお出しください」
「分かったのだ!」
最速で、のんがフリップを出す。
早すぎだろ! まだ一分も経ってないぞ。
しかし、彼女はこういった勘に頼る問題に強かったりするので、侮れない。
「ウエイターが犯人だった!」
ブーと、不正解のブザーが鳴る。
「あのですね、このクイズなんですけど、犯人はいません」
「なん……だと?」
「正確に言うと、この問題は、『なぜ女性だけが生き残ったのか』を問うクイズなんですよ」
したがって、誰が犯人かは考えなくてもいい。
実は、いくら調べても「誰が犯人か」は説明がなかったのだ。
多分、ウエイターかも知れないが。
「じゃあな、うーんとなー」と言いながら、のんが解答を書き直した。
「お腹を壊してトイレに駆け込んだから、死ぬのを免れた!」
それも不正解だ。
仮に犯人が女性で、コップの中に毒が入っているのが分かっているとする。
飲んでしまったのなら、お腹を下さずとも、指を突っ込んで毒を吐き出せばいい。
「これ、当たったかもよ」
自信満々に、湊がフリップを出す。
「キャンペーンで、生き延びられるのが女性のみだった!」
「女性だけが生き残るキャンペーンとか恐ろしいわ!」
「ただし美少女に限る!」
「限りません!」
「アハッハハハハハハハ!」
ほら、嘉穂さんがゲラモードに入っちまったじゃねーか!
机をバンバン叩いて、嘉穂さんは楽しそうだ。
解答が出そろう中、嘉穂さんだけが長考状態に。
「津田選手、分かりませんか?」
「何か、ヒントが欲しいですねー」
嘉穂さんだけではなく、全員の手が止まった。
「分かりました。では、皆さんにはブレイクしていただきましょう」
やなせ姉が、プラスチックのコップに入ったドリンクを、机に配る。
ジュースには、氷も含まれていた。
「みなさんには、さっきの心理テストで飲みたいと言っていたドリンクを買って参りました」
買ってきたのは、ミス研のみんなである。
「わあ、うまそう! ありがとミス研! いただきます!」
のんがコップを掴み、氷ごと中身を口へ放り込む。
バリバリといい音を立てながら、満足げな顔を浮かべた。
「おかわり!」
のんがジュースを要求する。
他の二人は、くつろぎながらゆっくりとジュースに口を付けている。
「二人も、おかわり、いる?」
ジュースのボトルを持ちながら、やなせ姉が湊に尋ねた。
「ありがとう。ごちそうさま」
「わたしも。おいしかったです」
湊と嘉穂さんは、おかわりを断る。
嘉穂さんの動きが止まった。
「そうか!」
途端に、嘉穂さんが素早く手を動かし始めた。
ホワイトボードを、机の前にドンと置く。
「毒は、氷の中に入っていました」
「お見事! 嘉穂さん正解です!」
女性は早くドリンクを飲んだ。毒入り氷がコップ内で溶ける前に。
だが、男性はゆっくりと飲んでいたため、毒が溶けてしまったのである。
「のんさんが、氷を食べて、湊さんのコップには水がたくさん残っていたので気がつきました」
「いやあ、見事な推理力でした! 総合優勝は津田嘉穂さんに決定! 今日からあなたは、FBI捜査官です!」
本日のクイズは、これで終了だ。
「お疲れさまでした!」
嘉穂さんが、みんなのコップにジュースを注いでくれた。
「ありがとう嘉穂さん、いただきます」
「福原、それ、嘉穂たんが使ったコップだよ」
「なぬ!?」
湊の発言を受け、ジュースを飲もうとした手を慌てて止める。
手がガタガタと震え、コップの中に漣が立つ。
ここまで動揺するなんて。
「ちち、違います! ご安心を!」
嘉穂さんが「どうぞ」とてを差し伸べる。
「福原、なんか今ガッカリした?」
「いや、別に……」
湊に尋ねられて、僕は視線をそらす。
「してくれたんですか晶太くん!?」
嘉穂さん、なんで食い気味!?
「も、も、黙秘権を行使します捜査官殿ぉ!」
◇ * ◇ * ◇ * ◇
翌日、ミス研がやってきた。
「ありがとう福原。おかげで女子も増えたよ」
数名の女子部員が新規加入したという。
僕たちも、やった甲斐があったというもんだ。
「でも、番組を見て簡単そうだという感想より、楽しそうという感想の方が多かったぜ。ロマンスを期待したヤツらが多いんだよな。で、オレらを見て『ないな』と思ったみたいだ。普通に部活をしているよ」
加入者も出会い厨かよ!
(第四章 完)
「えー」と、女性陣から力ないブーイングが。
「最後は、かなり難しいですよ。では来住さん、問題を読み上げてください」
◇ * ◇ * ◇ * ◇
問題
とある男女が、レストランで食事をしていました
メインディッシュを待っている間、女性の方が「暑いー」と言い出ます。
その後、氷の入ったドリンクを五杯頼んで、一気に飲みました。
男性の方は、じっくりとドリンクを飲んでいました。
すると、男性は気分が悪くなり、そのまま死んでしまいました
医師が調べると、コップの中には毒が検出されました。
女性の方にもです。
さて、どうして女性は無事だったのでしょう?
◇ * ◇ * ◇ * ◇
僕は、壁のホワイトボードにも、同様の問題を貼り付ける。
「制限時間は、ございません。じっくり考えて解答をお出しください」
「分かったのだ!」
最速で、のんがフリップを出す。
早すぎだろ! まだ一分も経ってないぞ。
しかし、彼女はこういった勘に頼る問題に強かったりするので、侮れない。
「ウエイターが犯人だった!」
ブーと、不正解のブザーが鳴る。
「あのですね、このクイズなんですけど、犯人はいません」
「なん……だと?」
「正確に言うと、この問題は、『なぜ女性だけが生き残ったのか』を問うクイズなんですよ」
したがって、誰が犯人かは考えなくてもいい。
実は、いくら調べても「誰が犯人か」は説明がなかったのだ。
多分、ウエイターかも知れないが。
「じゃあな、うーんとなー」と言いながら、のんが解答を書き直した。
「お腹を壊してトイレに駆け込んだから、死ぬのを免れた!」
それも不正解だ。
仮に犯人が女性で、コップの中に毒が入っているのが分かっているとする。
飲んでしまったのなら、お腹を下さずとも、指を突っ込んで毒を吐き出せばいい。
「これ、当たったかもよ」
自信満々に、湊がフリップを出す。
「キャンペーンで、生き延びられるのが女性のみだった!」
「女性だけが生き残るキャンペーンとか恐ろしいわ!」
「ただし美少女に限る!」
「限りません!」
「アハッハハハハハハハ!」
ほら、嘉穂さんがゲラモードに入っちまったじゃねーか!
机をバンバン叩いて、嘉穂さんは楽しそうだ。
解答が出そろう中、嘉穂さんだけが長考状態に。
「津田選手、分かりませんか?」
「何か、ヒントが欲しいですねー」
嘉穂さんだけではなく、全員の手が止まった。
「分かりました。では、皆さんにはブレイクしていただきましょう」
やなせ姉が、プラスチックのコップに入ったドリンクを、机に配る。
ジュースには、氷も含まれていた。
「みなさんには、さっきの心理テストで飲みたいと言っていたドリンクを買って参りました」
買ってきたのは、ミス研のみんなである。
「わあ、うまそう! ありがとミス研! いただきます!」
のんがコップを掴み、氷ごと中身を口へ放り込む。
バリバリといい音を立てながら、満足げな顔を浮かべた。
「おかわり!」
のんがジュースを要求する。
他の二人は、くつろぎながらゆっくりとジュースに口を付けている。
「二人も、おかわり、いる?」
ジュースのボトルを持ちながら、やなせ姉が湊に尋ねた。
「ありがとう。ごちそうさま」
「わたしも。おいしかったです」
湊と嘉穂さんは、おかわりを断る。
嘉穂さんの動きが止まった。
「そうか!」
途端に、嘉穂さんが素早く手を動かし始めた。
ホワイトボードを、机の前にドンと置く。
「毒は、氷の中に入っていました」
「お見事! 嘉穂さん正解です!」
女性は早くドリンクを飲んだ。毒入り氷がコップ内で溶ける前に。
だが、男性はゆっくりと飲んでいたため、毒が溶けてしまったのである。
「のんさんが、氷を食べて、湊さんのコップには水がたくさん残っていたので気がつきました」
「いやあ、見事な推理力でした! 総合優勝は津田嘉穂さんに決定! 今日からあなたは、FBI捜査官です!」
本日のクイズは、これで終了だ。
「お疲れさまでした!」
嘉穂さんが、みんなのコップにジュースを注いでくれた。
「ありがとう嘉穂さん、いただきます」
「福原、それ、嘉穂たんが使ったコップだよ」
「なぬ!?」
湊の発言を受け、ジュースを飲もうとした手を慌てて止める。
手がガタガタと震え、コップの中に漣が立つ。
ここまで動揺するなんて。
「ちち、違います! ご安心を!」
嘉穂さんが「どうぞ」とてを差し伸べる。
「福原、なんか今ガッカリした?」
「いや、別に……」
湊に尋ねられて、僕は視線をそらす。
「してくれたんですか晶太くん!?」
嘉穂さん、なんで食い気味!?
「も、も、黙秘権を行使します捜査官殿ぉ!」
◇ * ◇ * ◇ * ◇
翌日、ミス研がやってきた。
「ありがとう福原。おかげで女子も増えたよ」
数名の女子部員が新規加入したという。
僕たちも、やった甲斐があったというもんだ。
「でも、番組を見て簡単そうだという感想より、楽しそうという感想の方が多かったぜ。ロマンスを期待したヤツらが多いんだよな。で、オレらを見て『ないな』と思ったみたいだ。普通に部活をしているよ」
加入者も出会い厨かよ!
(第四章 完)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~
鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。
そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。
母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。
双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた──
前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
異世界帰りのエージェント、天才教え子(美女)に「間違った恋愛知識」で攻められる ~最強ドールと古代工房の謎~
よっしぃ
ファンタジー
【「45歳のおっさん」オリコンランキング18位・書籍化作家の最新作!】
━━━━
22年ぶりの帰郷――その姿、パンツ一丁でラベンダーまみれ。
━━━━
橘譲二、42歳。異世界日本での22年間の潜入任務を終え、ようやく故郷アストリア王国への帰還を果たした元エージェント。
しかし、転移魔法の強制発動により、入浴中に召喚されてしまう。
王宮謁見の間。その姿は――パンツ一丁、肩からずり落ちるバスタオル、全身ラベンダー色、片手には洗濯カゴ。
22年の功績は一瞬で水泡に帰し、追放を宣告される。相棒ゴーレム「コロ」は瀕死。絶体絶命のヨルグ・シュタイン。
そんな彼を救ったのは、かつての教え子――今や王国屈指のゴーレム技術者となった、美しきアリア=セレスティアだった。
「先生、わたくしがお助けいたします!」
しかし、彼女の「師匠への献身」は、闇ルートで入手した5冊の『愛の聖典(バイブル)』――通称"薄い本"――で学んだ独自理論に基づいており……!?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【登場人物】
■ ヨルグ・シュタイン(橘譲二) / 42歳
元アストリア王国エージェント。22年間、異世界日本で営業マンとして潜入任務を遂行。中間管理職としての鋼のメンタルと、ゴーレム技術の知識を持つ。情けないが、いざという時は頼りになる。
■ アリア=セレスティア / 30代前半
王国屈指のゴーレム技術者。かつてヨルグから技術を学んだ元教え子。22年間、師匠の帰還を待ち続け、5冊の"薄い本"で恋愛を研究。天然だが技術は超一流。勝負下着へのこだわりが強い。
■ レティシア(コロ)
高性能アンドロイド。元は犬型ゴーレム「コロ」だったが、アリアの技術で美少女型に再生。冷静沈着なAIだが、ヨルグへの忠誠心は絶対。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 毎日更新(ストック93話+書き下ろし継続中!)
■ 開始3日で第一部(第30話)まで一気読み可能!
■ 既刊:「45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる」
(アルファポリス刊/Oricon総合18位)
━━━━
情けない中年エージェント × 天然暴走スーツ美人 × 高性能アンドロイド。
パンツ一丁から始まる、異世界ファンタジーコメディ!
━━━━
【見どころ】
✓ 42歳おっさんの情けなくも愛しい日常
✓ 天然スーツ美人の暴走する献身
✓ テンポの良い会話劇とコメディ
✓ ゴーレム技術とAIの融合
✓ ラブコメ要素も充実
✓ 【薄い本】で学んだ恋愛理論の実践(?)
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる