30 / 74
第三章 元暗黒騎士、副業する
第30話 ボロボロになってもなお
しおりを挟む
俺は【チェイン・ライトニング・スピア】で、多角的に攻撃を繰り出す。
正面から、連続で打撃を浴びせた。
俺の拳は、ジリーク姫の装備にヒビ一つ入れられない。
「ぬるいですわ」
ジリーク姫から、腰の入った肘打ちを食らう。
アーマーを修理していなかったら、俺は内臓を破壊されていただろう。
死角からあびせ蹴りをした。
「何度やっても同じことですわ」
またしても、姫に反応されてしまう。カウンターのキックが、俺の顔にめり込む。よりによって、ヨロイで防いでいない箇所に打ち込まれる。
今度は、プロテクターの隙間を狙った。
姫は俺の蹴りを腕で挟み込んで、投げ飛ばす。
俺は、岩山まで吹っ飛んだ。地上と空が、反転している。
「あきらめなされませ、シモン・セルバンデス。あなたに勝ち目はございませんわ」
こっちはボロ雑巾のような姿なのに、相手はピンピンしていた。
姫の言う通りだな。「このまま」ではダメだ。
「ああ、いいね。最高だ」
俺が言うと、ジリーク姫は不快な顔をした。
「ここまでダメージを受けて、最高とは何事ですか? 効いていないとでも?」
「俺の魂を折るくらいには、達していないかな?」
瞬間、俺の身体がまた浮き上がる。寝ている俺の腹に、ジリーク姫がボディブローを放った。
岩山を砕き、俺はさらに吹っ飛んでいく。
漆黒のアーマーで、かろうじて骨折は免れている。痛みは、どうしようもないな。
ここまでコテンパンにされたのは、いつ以来だろう。
勇者と戦ったら、ここまでさせてもらえたかも知れない。
俺は、勇者と戦ったことはなかった。魔王が、うらやましい。弱っちいくせに、強者とあらば引きつけていた。
「そんなズタズタにされて、まだ立ち上がりますか?」
「ああ。まだ足りない。もっとだ。もっとやろう」
また俺は、オーラの攻撃だけで吹っ飛ぶ。
「交代しましょうか、モン?」
「止めるな。今、いいところなんだ」
ヒナ王女からの要請を、俺は手を振って拒否した。
「そんな身体で、まだ戦うと? 随分な根性ですね」
「そうでもないさ。俺は実際、まだ全力を出していない。とっておきが、まだ残っている」
今、見せてやろう。
俺はヨロイの中にある、アイテムボックスに手を入れた。
「これな、ただの槍じゃないんだ」
アイテムボックスから、ハンマーの先端だけを取り出す
バカの武器と思わせるほどの、大きさだ。
ハンマーを、槍の先端に取り付けた。
「柄なんだよ」
俺は、ハンマーを、ジリーク姫の土手っ腹に叩き込む。
「な!? ぐほおお!」
ジリーク姫の身体が、くの字に曲がった。
正面から、連続で打撃を浴びせた。
俺の拳は、ジリーク姫の装備にヒビ一つ入れられない。
「ぬるいですわ」
ジリーク姫から、腰の入った肘打ちを食らう。
アーマーを修理していなかったら、俺は内臓を破壊されていただろう。
死角からあびせ蹴りをした。
「何度やっても同じことですわ」
またしても、姫に反応されてしまう。カウンターのキックが、俺の顔にめり込む。よりによって、ヨロイで防いでいない箇所に打ち込まれる。
今度は、プロテクターの隙間を狙った。
姫は俺の蹴りを腕で挟み込んで、投げ飛ばす。
俺は、岩山まで吹っ飛んだ。地上と空が、反転している。
「あきらめなされませ、シモン・セルバンデス。あなたに勝ち目はございませんわ」
こっちはボロ雑巾のような姿なのに、相手はピンピンしていた。
姫の言う通りだな。「このまま」ではダメだ。
「ああ、いいね。最高だ」
俺が言うと、ジリーク姫は不快な顔をした。
「ここまでダメージを受けて、最高とは何事ですか? 効いていないとでも?」
「俺の魂を折るくらいには、達していないかな?」
瞬間、俺の身体がまた浮き上がる。寝ている俺の腹に、ジリーク姫がボディブローを放った。
岩山を砕き、俺はさらに吹っ飛んでいく。
漆黒のアーマーで、かろうじて骨折は免れている。痛みは、どうしようもないな。
ここまでコテンパンにされたのは、いつ以来だろう。
勇者と戦ったら、ここまでさせてもらえたかも知れない。
俺は、勇者と戦ったことはなかった。魔王が、うらやましい。弱っちいくせに、強者とあらば引きつけていた。
「そんなズタズタにされて、まだ立ち上がりますか?」
「ああ。まだ足りない。もっとだ。もっとやろう」
また俺は、オーラの攻撃だけで吹っ飛ぶ。
「交代しましょうか、モン?」
「止めるな。今、いいところなんだ」
ヒナ王女からの要請を、俺は手を振って拒否した。
「そんな身体で、まだ戦うと? 随分な根性ですね」
「そうでもないさ。俺は実際、まだ全力を出していない。とっておきが、まだ残っている」
今、見せてやろう。
俺はヨロイの中にある、アイテムボックスに手を入れた。
「これな、ただの槍じゃないんだ」
アイテムボックスから、ハンマーの先端だけを取り出す
バカの武器と思わせるほどの、大きさだ。
ハンマーを、槍の先端に取り付けた。
「柄なんだよ」
俺は、ハンマーを、ジリーク姫の土手っ腹に叩き込む。
「な!? ぐほおお!」
ジリーク姫の身体が、くの字に曲がった。
0
あなたにおすすめの小説
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる