失業暗黒騎士、勇者の姪である姫が作った街の門番に転職するも、姫様のほうが明らかに強い

 雇い主の魔王が死に、暗黒騎士シモン・セルバンデスは魔王見殺しの罪で廃業した。
 逃亡先にて、さる王女の護衛につくことに。
 王女の潜伏先は、難攻不落の廃墟城。
 人と魔物たちが共存し、魔王軍さえ近づかない高層スラムと化していた。
 デタラメな増改築を繰り返し、異様な光景が広がっている。
 王女はいわゆる悪役令嬢で、粗暴な性格から王国を追放されたらしい。
 だがそれは表向きな理由。
 実際は勇者の姪(勇者の妹と国王の娘)であるため、命を狙われていた。
 王女は「勇者亡き後でも、人と魔物が安心して暮らせる世界」を築こうとしている。
 それを、魔物たちや敵対諸国は破壊しようとしていた。
 王女を大切にしていることを悟られないため、国王はあえて不評を流し、追放したのだった。
 勇者の姪を守るため、シモンは「モン・バン」と名を変えて戦う。
……だが、ここは王女にとっていわば「蠱毒」。
 自分を倒せる相手を作り出すため、王女は世界中の強いやつを鍛え上げるために作ったのだった!
 つまり、「王女を野に放って」はならない!
 ここは王女を閉じ込めるための、牢獄だったのだ!
「王女は俺の実力を買ってくれているが、どう考えてもアイツのほうが強いじゃん! 守る意味あるのかよ!?」
(セルフレイティングは保険)
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