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第五章 ラストバトル! さよならJK!?
JKの赤い竜 VS パリピの黒い龍
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レッドドラゴンに乗って、ジーク王子は魔法陣の中に入ってきた。
「ジーク王子! なんでドラゴンなんかに?」
「オレもついてるから安心しろよ、ロバート!」
レッスルが、王子を連れてきたらしい。
雄叫びを上げながら、レッドドラゴンが魔法陣に向けてブレスを放つ。
ドラゴンの加勢によって、魔族たちも勢いが削がれていった。
「加勢します」
ヘザーも、下級魔族退治に協力する。
「無事だったのか、レッスル」
「ああ、コイツのおかげさ」
上機嫌で、レッスルはドラゴンの首をペチペチと叩いた。
レッスルの報告だと、王都はもう安心だという。
「くそ、我々の計画がことごとく!」
王都を破壊する予定が崩れて、セルベールが悔しがる。
そのせいか、魔法陣からの魔物が数を減らし始めた。
「次はお前だ、セルベール!」
「人の味方に成り下がった豚め、死になさい!」
パーシヴァルが、セルベールと刃を交える。
「ロバート、あの穴は塞いではいけない」
ドラゴンの背に乗りながら、王子がなおもロバートたちに忠告する。
「なぜだ? チキュウが危ないんじゃないのか?」
「あの穴を塞ぐと、ヒナマルさんは帰れないぞ」
王子が、一冊の書物を投げてよこす。
書物を掴んだミニムが、戦闘中のロバートに代わって解読した。
「ミニムオババ、それは確かなのか?」
『うむ。調査の結果、あの穴を塞げば、次にチキュウへ行けるのは、二〇〇年後と書いておる』
「二〇〇年後だって!?」
王子とミニムの解析によると、この世界とチキュウは、距離が近づく周期があるらしい。
今がその時期なのだという。
この時期を逃すと、もうヒナマルが生きてチキュウへ戻ることはできないのだとか。
「そんな! じゃあ、魔物ごと帰らせろとでも言うのか!?」
「だから、セルベールはこの場で討つ必要がある!」
話を聞いていたのか、セルベールがこちらに視線を向けた。
「できると思っているのですか? これだけの軍勢で!」
「貴様、どこを見ている!」
パーシヴァルの槍先が、よそ見をしているセルベールのノドを的確に捉える。
しかし、槍がセルベールを貫くことはなかった。黒いヘドロのような物体に、攻撃を遮られたのである。
「な、コイツは!?」
「ナハハハハァ。ドラゴンを操っているのが、あなた方だけとお思いか? ダークドラゴンよ、この者たちを踏み潰してさしあげなさい!」
ゲエエエエエエエ、という咆哮とともに、魔法陣がウニョウニョと生き物のように盛り上がる。
ヘドロが溢れ出て、ドロドロのドラゴンを形作った。
「ドラゴンゾンビか!」
皮膚がただれた黒い龍が、魔法陣から出現する。
目は八つあり、赤黒く光った。
口はイソギンチャクのように触手で構成されている。
ネバネバのしっぽが、ドラゴンの赤い足に絡みつく。
足を取られたレッドドラゴンが、よろめきながら転倒する。
王子とレッスルが、ドラゴンの背からふっ飛ばされた。
「レッスル、オウジを連れて逃げろ! ヘザーは王子の保護! ヒナマル、行けるか?」
「ばっちし! カニカマ、やっちゃえ!」
ロバートはヒナマルとともに、ドラゴンの背に乗る。
おそらくこのドラゴンは、ヒナマルの言うことしか聞かないだろう。
「ユミ、そこは危ないから下がって!」
「バッチシ平気平気っ! バリア張ってっから、思いっきりやっちゃいな!」
ヒナマルは、ミュリエルを避難を誘導しようとしたらしい。
が、ミュリエルは結界を張ってパーシヴァル共々残る気だ。
「ムダです! ダークドラゴンよ、酸のブレスで全員溶かしてしまいなさい!」
黒いドラゴンゾンビが、紫色の粘液を放出した。
仰向けの状態から、レッドドラゴンが光線ブレスを吐く。
ドラゴンのブレスが、酸の攻撃を頭ごと吹き飛ばした。
「やった!」
「まだだ!」
ドラゴンゾンビの頭が、一瞬で再生する。
「ジーク王子! なんでドラゴンなんかに?」
「オレもついてるから安心しろよ、ロバート!」
レッスルが、王子を連れてきたらしい。
雄叫びを上げながら、レッドドラゴンが魔法陣に向けてブレスを放つ。
ドラゴンの加勢によって、魔族たちも勢いが削がれていった。
「加勢します」
ヘザーも、下級魔族退治に協力する。
「無事だったのか、レッスル」
「ああ、コイツのおかげさ」
上機嫌で、レッスルはドラゴンの首をペチペチと叩いた。
レッスルの報告だと、王都はもう安心だという。
「くそ、我々の計画がことごとく!」
王都を破壊する予定が崩れて、セルベールが悔しがる。
そのせいか、魔法陣からの魔物が数を減らし始めた。
「次はお前だ、セルベール!」
「人の味方に成り下がった豚め、死になさい!」
パーシヴァルが、セルベールと刃を交える。
「ロバート、あの穴は塞いではいけない」
ドラゴンの背に乗りながら、王子がなおもロバートたちに忠告する。
「なぜだ? チキュウが危ないんじゃないのか?」
「あの穴を塞ぐと、ヒナマルさんは帰れないぞ」
王子が、一冊の書物を投げてよこす。
書物を掴んだミニムが、戦闘中のロバートに代わって解読した。
「ミニムオババ、それは確かなのか?」
『うむ。調査の結果、あの穴を塞げば、次にチキュウへ行けるのは、二〇〇年後と書いておる』
「二〇〇年後だって!?」
王子とミニムの解析によると、この世界とチキュウは、距離が近づく周期があるらしい。
今がその時期なのだという。
この時期を逃すと、もうヒナマルが生きてチキュウへ戻ることはできないのだとか。
「そんな! じゃあ、魔物ごと帰らせろとでも言うのか!?」
「だから、セルベールはこの場で討つ必要がある!」
話を聞いていたのか、セルベールがこちらに視線を向けた。
「できると思っているのですか? これだけの軍勢で!」
「貴様、どこを見ている!」
パーシヴァルの槍先が、よそ見をしているセルベールのノドを的確に捉える。
しかし、槍がセルベールを貫くことはなかった。黒いヘドロのような物体に、攻撃を遮られたのである。
「な、コイツは!?」
「ナハハハハァ。ドラゴンを操っているのが、あなた方だけとお思いか? ダークドラゴンよ、この者たちを踏み潰してさしあげなさい!」
ゲエエエエエエエ、という咆哮とともに、魔法陣がウニョウニョと生き物のように盛り上がる。
ヘドロが溢れ出て、ドロドロのドラゴンを形作った。
「ドラゴンゾンビか!」
皮膚がただれた黒い龍が、魔法陣から出現する。
目は八つあり、赤黒く光った。
口はイソギンチャクのように触手で構成されている。
ネバネバのしっぽが、ドラゴンの赤い足に絡みつく。
足を取られたレッドドラゴンが、よろめきながら転倒する。
王子とレッスルが、ドラゴンの背からふっ飛ばされた。
「レッスル、オウジを連れて逃げろ! ヘザーは王子の保護! ヒナマル、行けるか?」
「ばっちし! カニカマ、やっちゃえ!」
ロバートはヒナマルとともに、ドラゴンの背に乗る。
おそらくこのドラゴンは、ヒナマルの言うことしか聞かないだろう。
「ユミ、そこは危ないから下がって!」
「バッチシ平気平気っ! バリア張ってっから、思いっきりやっちゃいな!」
ヒナマルは、ミュリエルを避難を誘導しようとしたらしい。
が、ミュリエルは結界を張ってパーシヴァル共々残る気だ。
「ムダです! ダークドラゴンよ、酸のブレスで全員溶かしてしまいなさい!」
黒いドラゴンゾンビが、紫色の粘液を放出した。
仰向けの状態から、レッドドラゴンが光線ブレスを吐く。
ドラゴンのブレスが、酸の攻撃を頭ごと吹き飛ばした。
「やった!」
「まだだ!」
ドラゴンゾンビの頭が、一瞬で再生する。
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