月25万の不労所得を得てセミリタイアした元女上司を宗教勧誘から助けたら、「話し相手」として雇ってくれた

椎名 富比路

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第三章 究極の合理主義は、女子力をゼロにする!?

第22話 女子力って、どうやってアップする?

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 女子力と言われてもなあ。

「なんかコンセプトが、節約と正反対になっていくような気がしますが」

 お金を増やすコツは、あくまでも質素倹約だ。できるだけ、浪費を防ぎ、手間をかけない方向に振り切る。

 女子力となると、ある程度の手間などが求められそうだが。

「映えが目的なら、そうだろう。だが、映えと女子力は別物だ」

 穂村先輩が所望するのは、可能な限り手間をセーブして、最大限の乙女チックな生活を送ること。

 いや、難しいでしょ普通に。

「女子と言えばパスタかなと思うが、なにかいいアイデアはないか?」

 さっそく厨房に立ち、パスタの袋を切ろうとする。
 
「待ってください穂村ほむら先輩。パスタの袋は、横を開けるんじゃなくて、縦部分を切るんですって」

 ボクは、袋の縦方向にハサミを入れた。

「こうやって、丸めるんですって」

 ポスターを丸めるように、包みを閉じる。

「すごいなおきくん。どこで覚えた?」

「母から聞きました」

 その母も、ネットで調べたそうだ。

「女子力というより、ライフハックですが」

「知っているだけでも、安心だ。パスタの質に困らなくて済む」
 
 ふるさと納税で得たエビを使って、クリームパスタにする。

 冷凍エビを炒めて、水とケチャップ、牛乳とコンソメと塩を足す。

「見た感じだと、クリームソースに使う塩で、塩気を出すみたいですね」
 
 クリームソースに、そのままのパスタを投下。

「茹でないのか?」

「別茹では、不要のようです」

 この要領で、ナポリタンまで作れてしまうんだとか。

「パスタは茹でるのが常識だと思っていた」

「まあ、茹でるにしても、レンチンで可能らしいですね」

「ああ。パスタ専用の、レンチン容器があるくらいだからな」

 最新家電なんかなくても、おいしい料理は作れるのだ。

「そういうのこそ、忙しい女性のためのアイテムなんでしょうけどね」
 
 あると便利だし、楽しかろう。
 とはいえ、覚える手間を考えると、必要かどうかは疑問がある。

「茹でてないのに、うまい。絶品だ」

「あの、どうして女子力とか、急にいいだしたんです?」

「だって、まがりなりに好意を抱いた男性がいたとして、あんな時短弁当のような味気ないものしか作れない女だと知られたら、幻滅するだろう?」

「どうなんですかね?」

 ボクが見た感じ、経済的な人だと思うけど。

 普通の人はどう思うか、わからないな。
 
「いや、沖くん。もっと女の子らしい料理とかを、振る舞ってほしいものだと思うんだが?」

「そんなの要求する男性のほうが、問題なのでは?」
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