4 / 31
第一章 たいしぼう! (二ヶ月以内に、体重をしっかり落とさないと世界滅亡!)
オッパイの付いたイケメンと(セリス視点
しおりを挟む
着替えを終えたセリスは、裾を下に引っ張りながらモジモジする。
「あの、ミチルお義姉さん?」
「どうしたの、セリス嬢。何か、問題があった?」
この衣装は、ミチルが用意してくれた物だ。
「えっと、この服、本当に大丈夫なんでしょうか」
セリスが着させられている服は、東洋でいうところの体操着だ。
上半身は白色の半袖である。
非常に着心地はいいのだが、問題は下腹部だ。
「これ、すっごい、恥ずかしいんですけど」
ズボンは、赤い布地一枚で太股が全開である。
「東洋の伝統的な体操着よ。決して他意はないわ」
そう、ミチルは言い張った。
「なら、いいんですけど」
「じゃあ、行ってらっしゃい。私は、キッチンに行くから、何かあったら呼んでちょうだい」
言い残して、ミチルは台所へ向かう。
仕方なく、セリスは玄関を開けた。
庭の中央に、ライカが立っている。
ザクザクに切られたショートヘアで、顔立ちは整っていた。
女性にしては筋肉質な腕が、ノースリーブの腕から伸びる。
引き締まったボディ、特に腹は見事なシックスパックだ。
「足元が見えませんね」
腰布で覆われて、脚は見えない。
足首から先を見ると、きっと脚部も鍛え抜かれているのだろう。
「ああ、セリスさん。着替え終わりましぶうっ!」
セリスの衣装を見て、ライカが吹き出した。
「あの、何でしょうか、その服は?」
赤面したライカが、ギョッとなった表情で尋ねてくる。
セリスが着ているのは、短いシャツと、赤いホットパンツだ。
やはり、おかしかったであろうか。
「ヤマンドに通じる、『ぶるまあ』というらしいのですが、似合いませんか?」
確か、『ぶるまあ』はライカの故郷、ヤマンドが発祥だと聞く。
「これ、きっと役に立つからと、ミチルさんが取り寄せてくれたんです」
「言われてみれば、ミチルさんを痩せさせたときも、服装は『ぶるまあ』でしたが、どうしてキャスレイエットなんかに持ち込んだのやら」
困り果てたような顔を、ライカが浮かべた。
「えっと、似合いませんか?」
やはり、太っている自分では、こんな肌の露出した服装を着る資格なんて。
「とんでもない。非常に似合っていますよ。あなたの魅力を引き出すのに、その衣装は役立っています。機能性もあって、運動にはふさわしい」
「そんなお世辞」
セリスがため息をつくと、ライカは腰布の裾を掴んだ。
「実は……」
ライカは腰布をまくりあげた。
ゆっくりと、橙色の布が持ち上がる。
「ひゃっ」
恥ずかしくなって、セリスは手で顔を覆った。指の隙間から、様子をうかがう。
「あれ⁉」
なんと、ライカのアンダーも「ぶるまあ」だった。
「動きやすいですからね。ボクも愛用しているのです」
「えへへ。お揃いですね」
赤いホットパンツ同士、親近感が湧く。
「似合いすぎて、目を向けづらいのです。ご理解下さい」
そう言われて、セリスはホッとした。
バカにしてるのかと言われたらどうしよう、とばかり思っていたから。
「はい。では、これから何をすればいいでしょう? ジョギングですか?」
言いながら、セリスは腕をふる。
「いいえ。運動不足の人や太った人がいきなり走ると、足を痛めてしまいます。内臓に負担もかかります」
レクチャー後、ライカは肘を直角に曲げて、背筋を伸ばす。
「歩きましょう。ただし、お腹を引っ込めながら」
ライカは、まず自分がやってみせた。背中まで付きそうなくらい、腹を引っ込ませる。
シックスパックがより強調され、セリスは赤面した。
「うわ、すごい」
限界までヘコんだ腹を見て、セリスが戦慄する。
「ここまでやれとは言いません。自分で意識して、お腹をヘコませて下さい。息を吸って……」
息を吸いながら、腹をへこませる。
慣れていないせいで、あまり変化はない。
「グッとヘコませて。そうです」
ライカのアドバイスで、何とかヘコませることができた。
けれど、すぐに元どおりの状態に戻ってしまう。
「ムリですぅ」
「うまくいかなくても、いいんです。お腹をヘコませるだけで、内臓を支える筋肉が鍛えられます。それをイメージして」
再び息を吸い。セリスは腹をへこませた。
今度はうまくいっている。
「息を吐きながら、一歩ずつ、正確に歩きましょう。お腹はそのまま持続させて」
セリスが一歩踏み出す。
しかし、またもお腹が元に。
腹に意識が集中すると、足がもつれ、脚に気持ちが行くと腹が出てしまう。
「うまくできません」
「最初はそういうものです。落ち着いて」
ライカが横で、腹に手を当ててくれる。
「ふえ!?」
セリスはドキッとなって、また腹が元通りになってしまった。
ライカは女性なのだが、男前の部類に入る。
いわゆる、「オッパイのついたイケメン」だ。
「ボクが手を添えておきます。ゆっくりでいいですから、歩いて」
「はい」
一歩ずつ、セリスは着実に大地を踏みしめる。
「あの、どれくらい歩けばいいんでしょう。あの山まででしょうか?」
「お屋敷一周くらいでしょうか」
「たったそれだけ?」
セリスは、首を傾げた。
いくら貴族の屋敷といえど、学校のグラウンドの半分程度しかない。
余りにもユルすぎるメニューではないか。
「やればわかります」
ライカは繰り返し、腹をへっこませるよう促し、一歩ずつ歩くよう指示を出す。
四分の一まで来た。
「フッ、フッ、フフフッ!」
笑っているのではない。呼吸が乱れているのだ。
「落ち着いて。ゆっくりと」
ライカが指示を出す。
なのに、脚が言うことを聞かない。
無意識に早く終わりたくて、焦っているのだ。
一度立ち止まる。深呼吸をして、再度歩く。
今度は一歩ずつ着実に。
一〇分もすると、息が上がってきた。
普段全く運動をしていないから、屋敷を一周するだけでこんなにも辛いのか。
「まだ、まだいけます。今日はセリスさんの限界を測るトレーニングです。極限までやってみましょう」
隣でライカに励まされて、どうにか気力を振り絞った。
息が続かない。
いつも歩き慣れているはずなのに、玄関までが遠く感じる。
脚が進まず、立ち止まってしまう。
一周するまで、まだ、半分もある。
「フッ、ヒイ、ヒエエ! ゼエ!」
声がうわずった。汗が目に入る。もう脚が動かない。
でも、やらなきゃ。そう思いながら踏ん張る。
「お腹がヒクヒクしてます。大丈夫でしょうか、わたし?」
「それでいいんですよ。今日は辛くても、明日は少しは楽に動けます」
ライカのエールを受けながら、進む。
体操着が、汗を吸って重くなる。
「へあ⁉」
ちょっとした小石なのに、脚を取られてつまずいてしまった。
脚を立て直そうにも、ケイレンして動かない。
「おっと」と、ライカが抱き寄せてくれた。
もし、支えてもらわなかったら、顔面から落ちていただろう。
「ふあ……」と、変な声が出てしまう。
心臓が、跳ね上がった。このまま止まってしまうんじゃないか、と思うくらいに。
「どうされました⁉ 顔が赤いのですが?」
「ふえ⁉ いいえ! なんでも」
驚いて、首をブンブンと横にふる。
至近距離で見ると、ライカはかっこいい。
下にぶるまあを付けていなければ男性と見間違えるほどだ。
胸が平べったいから、余計に。
「はわあ」
セリスの身体が熱くなる。
久々に運動したからではない。
男性のような麗人に抱き寄せられたからでも。
自分でもよく分からない感情が、セリスの胸を刺激する。
「大丈夫ですか? もう休みましょうか?」
「だ、大丈夫です!」
慌ててライカから離れ、行進を続行する。
手と足が一緒に出てしまっているが、気にしない。
心なしか、脚が軽くなった気がする。
玄関に辿り着き、軽く息を整えた。
「ここで二酸化炭素を一気に吐き出すようにして。肺にある空気を全部出すように。そうですそうです。そして一気に吸う。そうです、いいですよ」
セリスは身体に溜まった空気を身体をかがめながら吐き出し、背伸びと同時に吸い上げた。
「はい。一周しましたね。これで今日は終わりましょう。明日から本格的なダイエットを始めます」
まだ息が整っていない。
自分の体力のなさに呆れてしまった。
我ながら先が思いやられる。
「ありがとうございましたぁ。まだ、お腹が笑ってます」
ケイレンするお腹をさすりながら、セリスがへたり込む。
「あの、ミチルお義姉さん?」
「どうしたの、セリス嬢。何か、問題があった?」
この衣装は、ミチルが用意してくれた物だ。
「えっと、この服、本当に大丈夫なんでしょうか」
セリスが着させられている服は、東洋でいうところの体操着だ。
上半身は白色の半袖である。
非常に着心地はいいのだが、問題は下腹部だ。
「これ、すっごい、恥ずかしいんですけど」
ズボンは、赤い布地一枚で太股が全開である。
「東洋の伝統的な体操着よ。決して他意はないわ」
そう、ミチルは言い張った。
「なら、いいんですけど」
「じゃあ、行ってらっしゃい。私は、キッチンに行くから、何かあったら呼んでちょうだい」
言い残して、ミチルは台所へ向かう。
仕方なく、セリスは玄関を開けた。
庭の中央に、ライカが立っている。
ザクザクに切られたショートヘアで、顔立ちは整っていた。
女性にしては筋肉質な腕が、ノースリーブの腕から伸びる。
引き締まったボディ、特に腹は見事なシックスパックだ。
「足元が見えませんね」
腰布で覆われて、脚は見えない。
足首から先を見ると、きっと脚部も鍛え抜かれているのだろう。
「ああ、セリスさん。着替え終わりましぶうっ!」
セリスの衣装を見て、ライカが吹き出した。
「あの、何でしょうか、その服は?」
赤面したライカが、ギョッとなった表情で尋ねてくる。
セリスが着ているのは、短いシャツと、赤いホットパンツだ。
やはり、おかしかったであろうか。
「ヤマンドに通じる、『ぶるまあ』というらしいのですが、似合いませんか?」
確か、『ぶるまあ』はライカの故郷、ヤマンドが発祥だと聞く。
「これ、きっと役に立つからと、ミチルさんが取り寄せてくれたんです」
「言われてみれば、ミチルさんを痩せさせたときも、服装は『ぶるまあ』でしたが、どうしてキャスレイエットなんかに持ち込んだのやら」
困り果てたような顔を、ライカが浮かべた。
「えっと、似合いませんか?」
やはり、太っている自分では、こんな肌の露出した服装を着る資格なんて。
「とんでもない。非常に似合っていますよ。あなたの魅力を引き出すのに、その衣装は役立っています。機能性もあって、運動にはふさわしい」
「そんなお世辞」
セリスがため息をつくと、ライカは腰布の裾を掴んだ。
「実は……」
ライカは腰布をまくりあげた。
ゆっくりと、橙色の布が持ち上がる。
「ひゃっ」
恥ずかしくなって、セリスは手で顔を覆った。指の隙間から、様子をうかがう。
「あれ⁉」
なんと、ライカのアンダーも「ぶるまあ」だった。
「動きやすいですからね。ボクも愛用しているのです」
「えへへ。お揃いですね」
赤いホットパンツ同士、親近感が湧く。
「似合いすぎて、目を向けづらいのです。ご理解下さい」
そう言われて、セリスはホッとした。
バカにしてるのかと言われたらどうしよう、とばかり思っていたから。
「はい。では、これから何をすればいいでしょう? ジョギングですか?」
言いながら、セリスは腕をふる。
「いいえ。運動不足の人や太った人がいきなり走ると、足を痛めてしまいます。内臓に負担もかかります」
レクチャー後、ライカは肘を直角に曲げて、背筋を伸ばす。
「歩きましょう。ただし、お腹を引っ込めながら」
ライカは、まず自分がやってみせた。背中まで付きそうなくらい、腹を引っ込ませる。
シックスパックがより強調され、セリスは赤面した。
「うわ、すごい」
限界までヘコんだ腹を見て、セリスが戦慄する。
「ここまでやれとは言いません。自分で意識して、お腹をヘコませて下さい。息を吸って……」
息を吸いながら、腹をへこませる。
慣れていないせいで、あまり変化はない。
「グッとヘコませて。そうです」
ライカのアドバイスで、何とかヘコませることができた。
けれど、すぐに元どおりの状態に戻ってしまう。
「ムリですぅ」
「うまくいかなくても、いいんです。お腹をヘコませるだけで、内臓を支える筋肉が鍛えられます。それをイメージして」
再び息を吸い。セリスは腹をへこませた。
今度はうまくいっている。
「息を吐きながら、一歩ずつ、正確に歩きましょう。お腹はそのまま持続させて」
セリスが一歩踏み出す。
しかし、またもお腹が元に。
腹に意識が集中すると、足がもつれ、脚に気持ちが行くと腹が出てしまう。
「うまくできません」
「最初はそういうものです。落ち着いて」
ライカが横で、腹に手を当ててくれる。
「ふえ!?」
セリスはドキッとなって、また腹が元通りになってしまった。
ライカは女性なのだが、男前の部類に入る。
いわゆる、「オッパイのついたイケメン」だ。
「ボクが手を添えておきます。ゆっくりでいいですから、歩いて」
「はい」
一歩ずつ、セリスは着実に大地を踏みしめる。
「あの、どれくらい歩けばいいんでしょう。あの山まででしょうか?」
「お屋敷一周くらいでしょうか」
「たったそれだけ?」
セリスは、首を傾げた。
いくら貴族の屋敷といえど、学校のグラウンドの半分程度しかない。
余りにもユルすぎるメニューではないか。
「やればわかります」
ライカは繰り返し、腹をへっこませるよう促し、一歩ずつ歩くよう指示を出す。
四分の一まで来た。
「フッ、フッ、フフフッ!」
笑っているのではない。呼吸が乱れているのだ。
「落ち着いて。ゆっくりと」
ライカが指示を出す。
なのに、脚が言うことを聞かない。
無意識に早く終わりたくて、焦っているのだ。
一度立ち止まる。深呼吸をして、再度歩く。
今度は一歩ずつ着実に。
一〇分もすると、息が上がってきた。
普段全く運動をしていないから、屋敷を一周するだけでこんなにも辛いのか。
「まだ、まだいけます。今日はセリスさんの限界を測るトレーニングです。極限までやってみましょう」
隣でライカに励まされて、どうにか気力を振り絞った。
息が続かない。
いつも歩き慣れているはずなのに、玄関までが遠く感じる。
脚が進まず、立ち止まってしまう。
一周するまで、まだ、半分もある。
「フッ、ヒイ、ヒエエ! ゼエ!」
声がうわずった。汗が目に入る。もう脚が動かない。
でも、やらなきゃ。そう思いながら踏ん張る。
「お腹がヒクヒクしてます。大丈夫でしょうか、わたし?」
「それでいいんですよ。今日は辛くても、明日は少しは楽に動けます」
ライカのエールを受けながら、進む。
体操着が、汗を吸って重くなる。
「へあ⁉」
ちょっとした小石なのに、脚を取られてつまずいてしまった。
脚を立て直そうにも、ケイレンして動かない。
「おっと」と、ライカが抱き寄せてくれた。
もし、支えてもらわなかったら、顔面から落ちていただろう。
「ふあ……」と、変な声が出てしまう。
心臓が、跳ね上がった。このまま止まってしまうんじゃないか、と思うくらいに。
「どうされました⁉ 顔が赤いのですが?」
「ふえ⁉ いいえ! なんでも」
驚いて、首をブンブンと横にふる。
至近距離で見ると、ライカはかっこいい。
下にぶるまあを付けていなければ男性と見間違えるほどだ。
胸が平べったいから、余計に。
「はわあ」
セリスの身体が熱くなる。
久々に運動したからではない。
男性のような麗人に抱き寄せられたからでも。
自分でもよく分からない感情が、セリスの胸を刺激する。
「大丈夫ですか? もう休みましょうか?」
「だ、大丈夫です!」
慌ててライカから離れ、行進を続行する。
手と足が一緒に出てしまっているが、気にしない。
心なしか、脚が軽くなった気がする。
玄関に辿り着き、軽く息を整えた。
「ここで二酸化炭素を一気に吐き出すようにして。肺にある空気を全部出すように。そうですそうです。そして一気に吸う。そうです、いいですよ」
セリスは身体に溜まった空気を身体をかがめながら吐き出し、背伸びと同時に吸い上げた。
「はい。一周しましたね。これで今日は終わりましょう。明日から本格的なダイエットを始めます」
まだ息が整っていない。
自分の体力のなさに呆れてしまった。
我ながら先が思いやられる。
「ありがとうございましたぁ。まだ、お腹が笑ってます」
ケイレンするお腹をさすりながら、セリスがへたり込む。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
辺境ぐうたら日記 〜気づいたら村の守り神になってた〜
自ら
ファンタジー
異世界に転移したアキト。 彼に壮大な野望も、世界を救う使命感もない。 望むのはただ、 美味しいものを食べて、気持ちよく寝て、静かに過ごすこと。 ところが―― 彼が焚き火をすれば、枯れていた森が息を吹き返す。 井戸を掘れば、地下水脈が活性化して村が潤う。 昼寝をすれば、周囲の魔物たちまで眠りにつく。 村人は彼を「奇跡を呼ぶ聖人」と崇め、 教会は「神の化身」として祀り上げ、 王都では「伝説の男」として語り継がれる。 だが、本人はまったく気づいていない。 今日も木陰で、心地よい風を感じながら昼寝をしている。 これは、欲望に忠実に生きた男が、 無自覚に世界を変えてしまう、 ゆるやかで温かな異世界スローライフ。 幸せは、案外すぐ隣にある。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる