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第18話 バー
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仕事が終わってスマホを見ると、毎日並ぶ同じような通知。
あんなことをしておいて、まだ縋ってくる。
ため息しか出ない。
香織がどんなに足掻いても、俺の心は変わらない。
何度言っても受け入れない。
このまま無視したいが、そうすると今度は会社に来るだろう。
こんなに厄介な人間だとは思わなかった。
家に帰りたくなかった俺は、知らないバーに入った。
行きつけの店はもう彼女に知られている。
渡されたグラスを飲み干すと、少し気分が落ち着いた。
***
出会った頃はこんな風ではなかった。
明るくて真っ直ぐで優しい子だった。
でも、彼女の両親が離婚してから様子が変わってきた。
いつからか「試されている」と感じるようになった。
俺を信じられなくなっているのか、とうとう一線を越えてきた。
「別れさせ屋」
こんな手段を取らないといけないほどに。
この時点でもう関係を終わらせればよかった。
そうすればあの子に出会うこともなく、迷惑をかけることもなく、この関係を終わらせられたかもしれない。
***
春日葵。
どんな奴が来るのか知りたかっただけで興味本位だった。
思ったより落ち着いた雰囲気で、そんな仕事をするような女には見えなかった。
なぜか様子を伺ってばかりで踏み込んでこない。
ただ、仕事を抜きにして、俺に興味を持っていているのはなんとなくわかった。
俺もこの子に興味はあった。でも、それ以上関わろうとは思わなかった。
次も会いたいと思っていた自分がいたことに気が付いたのは、あの子を突き放した後だった。
そして、また出会ってしまった。
断ち切れない関係を引きずったまま、惹かれていく。
そんな俺を想っているなんて馬鹿げている。
自分は恋人と親友に裏切られた過去があるのに。
惹かれちゃいけないのに惹かれていく。
どうしようもない、制御できない感情と想いに溺れていく。
***
この関係に未来はあるのか。
ただ苦しめるならいっそお互い諦めた方がいい。
きっとあの男の方が君を幸せにできる。
君と一緒にいられる時間をただ、過ぎ去っていくのを待つだけの状況が拷問だ。
次のグラスに手を伸ばしながら、俺は天井を見上げた。
明日また彼女の顔を見たら、俺はどんな顔をすればいいんだろう。
あんなことをしておいて、まだ縋ってくる。
ため息しか出ない。
香織がどんなに足掻いても、俺の心は変わらない。
何度言っても受け入れない。
このまま無視したいが、そうすると今度は会社に来るだろう。
こんなに厄介な人間だとは思わなかった。
家に帰りたくなかった俺は、知らないバーに入った。
行きつけの店はもう彼女に知られている。
渡されたグラスを飲み干すと、少し気分が落ち着いた。
***
出会った頃はこんな風ではなかった。
明るくて真っ直ぐで優しい子だった。
でも、彼女の両親が離婚してから様子が変わってきた。
いつからか「試されている」と感じるようになった。
俺を信じられなくなっているのか、とうとう一線を越えてきた。
「別れさせ屋」
こんな手段を取らないといけないほどに。
この時点でもう関係を終わらせればよかった。
そうすればあの子に出会うこともなく、迷惑をかけることもなく、この関係を終わらせられたかもしれない。
***
春日葵。
どんな奴が来るのか知りたかっただけで興味本位だった。
思ったより落ち着いた雰囲気で、そんな仕事をするような女には見えなかった。
なぜか様子を伺ってばかりで踏み込んでこない。
ただ、仕事を抜きにして、俺に興味を持っていているのはなんとなくわかった。
俺もこの子に興味はあった。でも、それ以上関わろうとは思わなかった。
次も会いたいと思っていた自分がいたことに気が付いたのは、あの子を突き放した後だった。
そして、また出会ってしまった。
断ち切れない関係を引きずったまま、惹かれていく。
そんな俺を想っているなんて馬鹿げている。
自分は恋人と親友に裏切られた過去があるのに。
惹かれちゃいけないのに惹かれていく。
どうしようもない、制御できない感情と想いに溺れていく。
***
この関係に未来はあるのか。
ただ苦しめるならいっそお互い諦めた方がいい。
きっとあの男の方が君を幸せにできる。
君と一緒にいられる時間をただ、過ぎ去っていくのを待つだけの状況が拷問だ。
次のグラスに手を伸ばしながら、俺は天井を見上げた。
明日また彼女の顔を見たら、俺はどんな顔をすればいいんだろう。
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