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第3話
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私達はまだちゃんとした夫婦じゃなかった。
でも私はいつでもいいと思っていた。
──そもそもよくわかっていなかった。
結婚って、結婚式を挙げるくらいにしか考えていなくて、私は両親がいないし、どうしようかなーと少し悩んではいた。
その時、先生がテーブルに紙を置いた。
何だろう。
よーく見たら、
『婚姻届』
って書いてある。
「え!?」
私は驚いてしまった。
ドラマとかで見た事はあるけど、実物を見たのは初めてだった。
「いつにしようか」
先生は真剣に考えている。
これを提出したら、私達は夫婦になるんだ。
結婚してくださいって私も言ったけど、いざこうなると緊張する。
先生はいつの間にか書き始めている。
「ちょっと待ってください!」
「え?」
「まだ心の準備が……」
先生は私の手を取って、指輪を触っていた。
「俺も指輪がないと、誰かに取られちゃうかもよ?」
「え!?」
取られるって──
その時、さっきカフェで会った友達の反応を思い出して、不安になってきた。
「先生は私以外の人を好きになってしまうんですか……?」
今更こんな質問をしてしまって恥ずかしくなった。
その時、先生に思い切り手首を掴まれた。
「お前は何度言えばわかるんだ?」
若干キレている。
「先生が変な事言うからそう思ったんですよ!」
先生はずっと待っていたんだ。
私も先生の気持ちにちゃんと答えた。
でもそれは口約束だけで本物ではない。
先生も不安なのかもしれない
先生の温もりに包まれて、先生と離れられない事を思い知らされる。
「先生、わかりました。私書きます」
テーブルに置いてある婚姻届に書こうとしたら、先生が体に触れてきた。
「何でそんな事するんですか!」
「俺を感じながら書いて欲しいなって」
意味不明だ!
「そんなの人に見せられないじゃないですか!」
結局、そのまま先生の中に沈んでしまった──
◇
先生は私の髪を撫でている。
「白乃のウェディングドレス姿見たい」
ウェディングドレス。
憧れていたけど、自分が着る日がこんなに早く来るなんて思わなかった。
「色んな人に見られるのが恥ずかしいです」
「俺が見られればいい。だから式は二人だけがいい」
へ?
「え、先生それでいいんですか?」
「お前今忙しいし、大変だろ」
確かに、誰を呼ぶかとか色々考える余裕がない。
先生なりに気を遣ってくれているのかな。
「ありがとうございます」
先生は強引な部分はあるけど、優しい。
「いつ入籍するか」
先生が悩んでいる。
結婚している人たちは、いつ入籍したんだろう。
スマホで調べてみた。
「バラバラですね」
私がつぶやくと先生も私のスマホ画面を見た。
「なるほど」
その後、先生は考えいた。
「決めた」
「え!いつですか?」
「秘密」
何で秘密なんだろう。
でも私はいつでもいいと思っていた。
──そもそもよくわかっていなかった。
結婚って、結婚式を挙げるくらいにしか考えていなくて、私は両親がいないし、どうしようかなーと少し悩んではいた。
その時、先生がテーブルに紙を置いた。
何だろう。
よーく見たら、
『婚姻届』
って書いてある。
「え!?」
私は驚いてしまった。
ドラマとかで見た事はあるけど、実物を見たのは初めてだった。
「いつにしようか」
先生は真剣に考えている。
これを提出したら、私達は夫婦になるんだ。
結婚してくださいって私も言ったけど、いざこうなると緊張する。
先生はいつの間にか書き始めている。
「ちょっと待ってください!」
「え?」
「まだ心の準備が……」
先生は私の手を取って、指輪を触っていた。
「俺も指輪がないと、誰かに取られちゃうかもよ?」
「え!?」
取られるって──
その時、さっきカフェで会った友達の反応を思い出して、不安になってきた。
「先生は私以外の人を好きになってしまうんですか……?」
今更こんな質問をしてしまって恥ずかしくなった。
その時、先生に思い切り手首を掴まれた。
「お前は何度言えばわかるんだ?」
若干キレている。
「先生が変な事言うからそう思ったんですよ!」
先生はずっと待っていたんだ。
私も先生の気持ちにちゃんと答えた。
でもそれは口約束だけで本物ではない。
先生も不安なのかもしれない
先生の温もりに包まれて、先生と離れられない事を思い知らされる。
「先生、わかりました。私書きます」
テーブルに置いてある婚姻届に書こうとしたら、先生が体に触れてきた。
「何でそんな事するんですか!」
「俺を感じながら書いて欲しいなって」
意味不明だ!
「そんなの人に見せられないじゃないですか!」
結局、そのまま先生の中に沈んでしまった──
◇
先生は私の髪を撫でている。
「白乃のウェディングドレス姿見たい」
ウェディングドレス。
憧れていたけど、自分が着る日がこんなに早く来るなんて思わなかった。
「色んな人に見られるのが恥ずかしいです」
「俺が見られればいい。だから式は二人だけがいい」
へ?
「え、先生それでいいんですか?」
「お前今忙しいし、大変だろ」
確かに、誰を呼ぶかとか色々考える余裕がない。
先生なりに気を遣ってくれているのかな。
「ありがとうございます」
先生は強引な部分はあるけど、優しい。
「いつ入籍するか」
先生が悩んでいる。
結婚している人たちは、いつ入籍したんだろう。
スマホで調べてみた。
「バラバラですね」
私がつぶやくと先生も私のスマホ画面を見た。
「なるほど」
その後、先生は考えいた。
「決めた」
「え!いつですか?」
「秘密」
何で秘密なんだろう。
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