【続編】ダイヤの指輪─先生と私の歩む未来─

七転び八起き

文字の大きさ
4 / 9

第4話

しおりを挟む
 今日はカフェで遼君と同じシフトだった。

「白乃さん、夏雄と結婚するんだ……」
「うん。教員になってからって、思ってたんだけどね」

 スクールカウンセラーになってからだと、何年も待たせてしまう。

「ショック……辛い」

 何で今更!?

「遼君、彼女とはどう……?」
「別れたよ」
「え!?」

 確か付き合ったのって最近じゃなかったっけ??

「そうなんだね……」

 理由を聞くとまたややこしくなりそうだからやめよう。

 バイトが終わった後、外に出たらすごく冷たい風が吹いた。
 イルミネーションがキラキラしていて綺麗。
 クリスマスツリーもところどころに飾ってある。
 季節が過ぎるのは早いな。

 その時先生からメッセージがあった。

『ロータリーで待ってる』

 遼君も店から出てきた。

「遼君お疲れ様!じゃあね!」

 遼君は何も言わなかった。

 私は急いで先生の車に向かった。
 先生と目があって、自然と笑顔が溢れてしまう。

「先生お待たせしました!」

 その時、先生の眉間に皺が寄った。
 先生の目線は私から外れてる。

 振り返ると──

 遼君がいた。

「何でここにいるの!?」

 遼君はムスッとしてる。

「寒いから俺も車に乗りたい」

 先生は窓を開けた。

「お前ふざけんなよ……」

 その場で言い合いになってしまったから、先生に頼んで車に遼君を乗せてもらって移動した。

「何でこいつまで連れて行かないといけないんだよ……」
「別にいつも頼んでるとかじゃないし」

 気まずい。
 遼君どうしたんだろう。

 そのまま無言で車はただ道を進む。

「ねぇ、二人はどのくらいセックスしてるの?毎週」

 驚いて先生のハンドルが少し外れて、私も硬直してしまった。

「なんでそんな事聞くの……?」

 先生は動揺しつつも怒りが滲み出ている。

「白乃さん、夏雄は上手いの?満足してるの?」

 なんでこんな事をこんな密室で聞いてくるの!?

「白乃さんが結婚する前に知りたくて」

 遼君が何を考えているかさっぱりわからなくて混乱していたら、先生が車を脇道に停めた。
 先生は遼君の方を向いた。

「教えてやるよ」

 先生はいきなり私を思い切り抱き寄せて、キスをしてきた。
 深く深く絡み合って、私はさらに混乱した。

 遼君が見ているのに!!

 手で押し返そうとしても、手首を掴まれてしまった。
 何が何だかわからなくなって、頭が真っ白になってしまう。
 抵抗する力もなくなって、全身の力が抜けてしまった。

「えぐ……」

 遼君の言葉が微かに聞こえた。

 なんでこんな事になってしまったのか。
 先生が遼君の挑発に乗ってしまったのがいけないんだ。

 そのまま遼君を放り出して先生は車を走らせた。

「あいつはなんなんだよ……」
「先生……すごい苦しかったです」

 またあの子に振り回されてしまった。

 遼君はいったい何を考えているの?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

溺愛ダーリンと逆シークレットベビー

吉野葉月
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。 立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。 優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?

旦那様の愛が重い

おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。 毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。 他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。 甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。 本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

恋と首輪

山猫
恋愛
日本屈指の名門・城聖高校には、生徒たちが逆らえない“首輪制度”が存在する。 絶対的支配者・東雲財閥の御曹司、東雲 蓮の「選んだ者」は、卒業まで彼の命令に従わなければならない――。 地味で目立たぬ存在だった月宮みゆは、なぜかその“首輪”に選ばれてしまう。 冷酷非情と思っていた蓮の、誰にも見せない孤独と優しさに触れた時、みゆの心は静かに揺れはじめる。 「おめでとう、今日から君は俺の所有物だ。」 イケメン財閥御曹司 東雲 蓮 × 「私はあなたが嫌いです。」 訳あり平凡女子 月宮 みゆ 愛とか恋なんて馬鹿らしい。 愚かな感情だ。 訳ありのふたりが、偽りだらけの学園で紡ぐカーストラブ。

ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─

七転び八起き
恋愛
優しい先生は作り物だった。でも私は本当の先生に本気で恋をした。 ◇ ◇ ◇ <完結作品です> 大学生の水島白乃は、卒業した母校を訪れた際に、高校時代の担任・夏雄先生と再会する。 高校時代、白乃は先生に密かな想いを抱いていたが、一度も気持ちを伝えることができなかった。しかし再会した先生は、白乃が覚えていた優しい教師とは違う一面を見せ始める。 「俺はずっと見ていたよ」 先生の言葉に戸惑いながらも、白乃は次第に彼の危険な魅力に引き込まれていく。 支配的で時に優しく、時に冷酷な先生。恐怖と愛情の境界線で揺れ動く白乃。 二人の歪んだ恋愛関係の行き着く先は── 教師と元教え子という立場を超えた、危険で複雑な愛の物語。​​​​​​​​​​​​​​​​

俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。 そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う これが桂木廉也との出会いである。 廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。 みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。 以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。 二人の恋の行方は……

一条さん結婚したんですか⁉︎

あさとよる
恋愛
みんなの憧れハイスペックエリートサラリーマン『一条 美郷(※超イケメン)』が、結婚してしまった⁉︎ 嫁ラブの旦那様と毒舌地味嫁(花ちゃん)....とっ!その他大勢でお送りしますっ♡ ((残念なイケメンの一途過ぎる溺愛♡))のはじまりはじまり〜 ⭐︎本編は完結しております⭐︎ ⭐︎番外編更新中⭐︎

処理中です...