本編完結R18)メイドは王子に喰い尽くされる

ハリエニシダ・レン

文字の大きさ
120 / 157
if レオン&サイラスルート

0

しおりを挟む
殿下が屋敷から去って随分経っても脱け殻のようになったままだった私の部屋を、ある日レオンとサイラスが訪れた。

「母上、寂しいでしょ?」

そう言ったサイラスに唇を塞がれて。

「リーシャ………母上…私たちがいますから……」

レオンに胸に顔を埋められて。
一応の抵抗をみせた身体は、すぐに大人しくなった。

寂しかった。
虚しかった。
殿下に捨てられて。
心から何かがごっそり抜け落ちてしまったようで。

何もかもどうでもよくて。
最初から、抵抗する気力があまり湧かなかった。
そこに慣れ親しんだ快楽を与えられて、身体がそれを求め出した。殿下がいた頃を思い出して。心もそれを求め出す。

忘れたい…目を逸らしたい…この虚しさから…この寂しさから…この…絶望から………

抵抗を完全にやめ、二人の行為を受け入れた。
裸にされ、何度もイかされて。

「この先も、いいよね?」

自身も裸になったサイラスにそう訊ねられて頷いた。

もっと忘れさせて欲しい。
めちゃくちゃにして、忘れさせて欲しい。
殿下のことを。
殿下に捨てられたことを。
今だけでいいから………

腕を差し伸べると、サイラスが微笑んだ。

「大丈夫だよ、母上。僕らはいなくなったりしないからね……」

そして中に入ってきた。

「母上の側にいるからね…」

コクリと頷いて抱きしめる。
殿下によく似た息子を。
殿下と私の息子を…。
殿下がいた頃のように…。

あの頃と同じように与えられる快楽。
お腹の側を強く抉られて喘いだ。

「気持ちいい?」

コクリと頷くと、嬉しそうに笑われた。

「いっぱい気持ちよくなろうね?」

コクンと頷いて身を任せる。
中…気持ちいい…凄く………殿下……………

不意に涙がこぼれた。
サイラスが焦ったような顔になる。

「っ…やめる?母上」

そのまま離れていこうとした彼を、首を横に振って引き止めた。

「いや…やめないで…」

泣き続けている所為か、サイラスが躊躇いを見せる。

「お願い…抱いて…このまま……お願い……」

重ねて縋ると、サイラスはしばらく迷ってから頷いた。

「わかった」

そしてまた、動き始めてくれた。
涙は止まらない。

「でも、嫌だと思ったら言って。すぐやめるから」

コクンと頷く。ほっとして。そして身体全体を擦り付けるようにサイラスを抱きしめる。
…殿下………殿下…………

「お願い…いっぱいして…サイラス……」

涙声で甘えて縋った。

「っ…わかった…でも、兄上もいるから、ね?」

その言葉に一瞬意識が引き戻され躊躇った。
レオンが嫌いな訳では、もちろんない。でも、私に気持ちを向けてくれているレオンに、こんなことをさせるのは…。身がわりみたいな真似をさせるのは……

そう思ったのだけれど

「そうですよ、母上。サイラスにばかり頼らないで…私も、ここにいますから……」

レオンにそっと手を握られキスされて、何も言えなくなった。
優しく何度も合わされる唇に思考が溶けて、何も考えたくなくなる。
このまま…気持ちいいことだけされていたい……

力の抜けた私にレオンが微笑んだ。

「サイラスの後は私が、ね?」

私が頷くのを見てレオンが離れた。そしてサイラスが再び動き始める。

「兄上と二人で気持ちよくしてあげるから大丈夫だよ。母上はただ、気持ちよくなっていればいいからね?」

優しいその声に頷く。
頭の隅で、消えそうな声で誰かが必死に叫んでいる。
ダメだと。
こんなことを、してはいけないと。

でも私はその声を無視した。
無視してサイラスに縋りついた。

しおりを挟む
感想 110

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

処理中です...