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第五十六話 ジェシカの墓標の前で……②
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どれだけの時間泣いただろうか、アメリアは、ゆっくりと立ち上がる。
「お母様、私………キース様に、『君を守らせて欲しい』……そう言われてるの。私も……キース様が大事だし、大好きよ……そして、ずっと、ずっと……側にいたい……でもね、私がもっと早くこの力が使えれば……そう思うと、私……幸せになってはいけないって、思うの……」
そう言ってアメリアは自分の手に視線を移す…
「マリアさんがこの手を引いて身投げしようとした私を救ってくれた……だからもう死のうなんて考えない……でもね、聖女だったのに、王国はソフィア、モーリヤスという悪魔に襲われ、大変な事になってしまったの……そんな役立たずの私は、もうキース様のもとへは帰れないわ………」
そう言って、アメリアはゆっくりとその場から歩きだし、暫くの進むと、振り替える。
「お母様、私、旅をしながらこの力を使って、少しでも困っている人を助ける事にするわ……だからもうここへは来れないと思うの……最後に、また来れて良かったわ……じゃあね、お母様…。」
そう言ってジェシカの墓に背を向け、林の中へと歩きだそうとしたら、マリアが仁王立ちして、アメリアを睨んでいる。
「マ、マリアさん?ど……どうしてここに?」
戸惑うアメリアに、マリアが険しい表情で口を開く。
「アメリア……あなたこそ何でここに?貴女は私の家庭教師のはずよ?それが、私の側を勝手に離れて……な、………何で黙って出ていくの……?」
マリアの眉間には、皺がより、怒り…と言うよりは、悲しみだろうか……涙をその大きな瞳いっぱいに溜め、溢れでる。
「マ、マリアさん……そうね……私は貴女の家庭教師……でもね、私は……マリアさん、貴女や、エネロワ公爵様の所には……もういられないわ……。だから…黙って……お城を出た事は、ごめんなさい…。謝ります。でもね、私がいたばかりに……皆が不幸になったのよ……みんな……死ななくてすんだの……私が…」
そこへキースが姿を見せる。
「アメリア……ここにいたのか……無事で良かった。昨日、悪魔ソフィアの口から語られた話は、私も聞いた。」
キースはアメリアの姿を見て、少し安堵したような表情を見せ、悪魔ソフィアの名を出し、少し辛そうな表情が伺える。
そんなキースにアメリアは、
「なら!……解りますよね?私が聖女として覚醒していたら、ローラ様は亡くなる事も無かった!聖女アバも!私のお父様も!そして、多くの兵士の方々も……みんな……みんな……亡くなる事は……なかったんです。だから!」
沈痛な面持ちで、話すアメリアにキースは、涙を流しながら、
「アメリア!もうそれ以上言わなくて良い!もっとああだったら……あの時こうしていれば……それは私もローラが亡くなった時、そう考えた!だが、自分のした選択、出来なかったこと、それを思っても、今は……この現実は変えられないんだ!」
強く、大きな声でアメリアに訴えかけるキース。
マリアは流しながら俯いている。
キースは言葉を続ける。
「アメリア、失ったものを数えて悲しむ君の気持ちは良く解る……。しかし、今は君の力を私に……いや、この国の為に、役立ててはくれないか?君には覚醒した聖女の力なんかよりも、私達の戦いを有利に進め、勝利に導いたその頭脳がある。何より、私の気持ちは伝えたはずだ……。その返事を聞かせて欲しい。」
キースは片膝をつき、アメリアから預かっている指輪を差し出した。
「お母様、私………キース様に、『君を守らせて欲しい』……そう言われてるの。私も……キース様が大事だし、大好きよ……そして、ずっと、ずっと……側にいたい……でもね、私がもっと早くこの力が使えれば……そう思うと、私……幸せになってはいけないって、思うの……」
そう言ってアメリアは自分の手に視線を移す…
「マリアさんがこの手を引いて身投げしようとした私を救ってくれた……だからもう死のうなんて考えない……でもね、聖女だったのに、王国はソフィア、モーリヤスという悪魔に襲われ、大変な事になってしまったの……そんな役立たずの私は、もうキース様のもとへは帰れないわ………」
そう言って、アメリアはゆっくりとその場から歩きだし、暫くの進むと、振り替える。
「お母様、私、旅をしながらこの力を使って、少しでも困っている人を助ける事にするわ……だからもうここへは来れないと思うの……最後に、また来れて良かったわ……じゃあね、お母様…。」
そう言ってジェシカの墓に背を向け、林の中へと歩きだそうとしたら、マリアが仁王立ちして、アメリアを睨んでいる。
「マ、マリアさん?ど……どうしてここに?」
戸惑うアメリアに、マリアが険しい表情で口を開く。
「アメリア……あなたこそ何でここに?貴女は私の家庭教師のはずよ?それが、私の側を勝手に離れて……な、………何で黙って出ていくの……?」
マリアの眉間には、皺がより、怒り…と言うよりは、悲しみだろうか……涙をその大きな瞳いっぱいに溜め、溢れでる。
「マ、マリアさん……そうね……私は貴女の家庭教師……でもね、私は……マリアさん、貴女や、エネロワ公爵様の所には……もういられないわ……。だから…黙って……お城を出た事は、ごめんなさい…。謝ります。でもね、私がいたばかりに……皆が不幸になったのよ……みんな……死ななくてすんだの……私が…」
そこへキースが姿を見せる。
「アメリア……ここにいたのか……無事で良かった。昨日、悪魔ソフィアの口から語られた話は、私も聞いた。」
キースはアメリアの姿を見て、少し安堵したような表情を見せ、悪魔ソフィアの名を出し、少し辛そうな表情が伺える。
そんなキースにアメリアは、
「なら!……解りますよね?私が聖女として覚醒していたら、ローラ様は亡くなる事も無かった!聖女アバも!私のお父様も!そして、多くの兵士の方々も……みんな……みんな……亡くなる事は……なかったんです。だから!」
沈痛な面持ちで、話すアメリアにキースは、涙を流しながら、
「アメリア!もうそれ以上言わなくて良い!もっとああだったら……あの時こうしていれば……それは私もローラが亡くなった時、そう考えた!だが、自分のした選択、出来なかったこと、それを思っても、今は……この現実は変えられないんだ!」
強く、大きな声でアメリアに訴えかけるキース。
マリアは流しながら俯いている。
キースは言葉を続ける。
「アメリア、失ったものを数えて悲しむ君の気持ちは良く解る……。しかし、今は君の力を私に……いや、この国の為に、役立ててはくれないか?君には覚醒した聖女の力なんかよりも、私達の戦いを有利に進め、勝利に導いたその頭脳がある。何より、私の気持ちは伝えたはずだ……。その返事を聞かせて欲しい。」
キースは片膝をつき、アメリアから預かっている指輪を差し出した。
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