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第十一話 アドレー王子の調べもの……
マリアは、アドレー王子の朝の支度を手伝い、食事を終えると、アドレー王子に付き従い、書庫へと向かった。
「ふぅ、あまり使ってないのか?」
周りのホコリをはらいながら、アドレー王子が呟く
「す、すみません、定期的に掃除をしていたのですが……」
「ん?かまわんさ、汚いからではなく、立派な書庫があるのだから、活用していないのは、もったいないと思ってね。」
「そうですね。王宮の書庫となると、貴重な物もありそうですし…。」
「そうだな、基本的に、この国で出回っているものはもちろん、禁断の魔法書や、錬金術の本なんかもあるぞ。」
「き、禁断……そんなものがあるからな入るのに許可が必要で入れないからとか……」
「いや、そういうものは、この部屋の奥にある、封印された扉の先だからそうでもないぞ?」
「え、いや……そういうのって、秘匿事項とかでは?」
「ああ、そうだった………。マリア!誰にも話すなよ!」
アドレー王子が真剣な眼差しでマリアを見つめる。
「って、そう言うことは先に言ってください!」
「ハハハハハハハ。悪かった悪かった。」
アドレー王子が、マリアの頭をぽんぽんとする。
「も~、お願いします。」
「さて、おふざけはここまでにして……奥の部屋へ入る。」
「へ?許可とか……」
「ああ、昨日父には言ってある。さてっ、」
アドレー王子はマリアの前で、テキパキと封印を解き、扉を開いた。
「あ!」
「ど、どうしました?殿下!」
「封印の解き方は見ないように。」
「だから、それを先に言って下ださい!」
「ハハハハハハハ!!」
「笑っても誤魔化されませんからね。」
「ごめん、ごめん、さて、ん~」
アドレーはズラリと並んだ本を調べ、一冊の歴史書を取り出し、手に取る。
「ふむ、………やはりな。」
アドレー王子は、さっと歴史書を元の場所に戻すと再度封印を施し、書庫の机に向かい、手紙を書き始めた。
「マリア、後でこれを出しておいてくれないか?」
「かしこまりました。」
「よし、でだ、マリア!」
「はい。」
アドレー王子は真面目な顔でマリアに向き直ると、
「今から考えを整理するために色々と語るが、おかしいと思ったら指摘してほしい。」
「わ、わかりました。」
「ん、では、今から約三百年前、この国の国教である、ザスベエリ真教会が誕生し、制定された。」
「そうです。私もそう教わっています。」
「そうだな、皆そう教育されている。そして、その教えが誕生するきっかけは、その二十年前までさかのぼるんだ。」
「はい。」
「ふぅ、あまり使ってないのか?」
周りのホコリをはらいながら、アドレー王子が呟く
「す、すみません、定期的に掃除をしていたのですが……」
「ん?かまわんさ、汚いからではなく、立派な書庫があるのだから、活用していないのは、もったいないと思ってね。」
「そうですね。王宮の書庫となると、貴重な物もありそうですし…。」
「そうだな、基本的に、この国で出回っているものはもちろん、禁断の魔法書や、錬金術の本なんかもあるぞ。」
「き、禁断……そんなものがあるからな入るのに許可が必要で入れないからとか……」
「いや、そういうものは、この部屋の奥にある、封印された扉の先だからそうでもないぞ?」
「え、いや……そういうのって、秘匿事項とかでは?」
「ああ、そうだった………。マリア!誰にも話すなよ!」
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「って、そう言うことは先に言ってください!」
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アドレー王子が、マリアの頭をぽんぽんとする。
「も~、お願いします。」
「さて、おふざけはここまでにして……奥の部屋へ入る。」
「へ?許可とか……」
「ああ、昨日父には言ってある。さてっ、」
アドレー王子はマリアの前で、テキパキと封印を解き、扉を開いた。
「あ!」
「ど、どうしました?殿下!」
「封印の解き方は見ないように。」
「だから、それを先に言って下ださい!」
「ハハハハハハハ!!」
「笑っても誤魔化されませんからね。」
「ごめん、ごめん、さて、ん~」
アドレーはズラリと並んだ本を調べ、一冊の歴史書を取り出し、手に取る。
「ふむ、………やはりな。」
アドレー王子は、さっと歴史書を元の場所に戻すと再度封印を施し、書庫の机に向かい、手紙を書き始めた。
「マリア、後でこれを出しておいてくれないか?」
「かしこまりました。」
「よし、でだ、マリア!」
「はい。」
アドレー王子は真面目な顔でマリアに向き直ると、
「今から考えを整理するために色々と語るが、おかしいと思ったら指摘してほしい。」
「わ、わかりました。」
「ん、では、今から約三百年前、この国の国教である、ザスベエリ真教会が誕生し、制定された。」
「そうです。私もそう教わっています。」
「そうだな、皆そう教育されている。そして、その教えが誕生するきっかけは、その二十年前までさかのぼるんだ。」
「はい。」
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