生身の男とAI、両方イケメンならどっちが良い?

aika

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『桃と桜』

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まゆ、お前すげぇ疲れた顔してんな。」

帰宅してキッチンで水をがぶ飲みしていると、背後からイケメン夫がそっと腰に手を回した。

もも君・・・ボディタッチが激しい・・・♡好きだわぁ・・癒されるわぁ・・・♡)

「今日は色々あって、ちょっと疲れてるかな・・・」

エロイ妄想がはかどりすぎて、脳が疲労気味だ。
朝の副社長とのラブラブトークが刺激的すぎて、1日中ずっと興奮しっぱなしだった。

「俺に甘えたいんじゃねーの?」

ニヤリ、と意地悪な笑みを浮かべている桃君はどこからどう見ても完璧なハンサムだった。
ベージュ色のワンレンボブヘア、背が高くスマートなモデル体型。
中学生の頃からの愛読書「意地悪な放課後」のれい君をモデルとしたヤンチャ系イケメン。

何をしでかすかわからない大胆な性格の彼は、悪っぽさを含んだアブナイ雰囲気を醸し出している。
どんな女も一度はハマる、まさに少女漫画王道の相手役だった。

荒っぽい口調、身勝手な行動が目につくのに、実はヒロインが誰にも言えずにいた悩みを見抜いている・・・鋭い観察眼と思慮深さを持っている。

「お前はさ、疲れてるって自分でちゃんと気付けねぇだろ?」

「桃君・・・」

ゆっくりと私の頭を撫でる、彼の仕草が優しい。

「ぶっ倒れるまで根詰める癖、俺が直してやるよ。」

触れるだけのキスかと思ったら、すぐに舌を滑り込ませ絡めてくる。

(桃君・・・っ・・キス・・・上手すぎ・・・♡)

濃厚なキスに、すぐに身体が熱くなった。

啄むように何度も私の肌に触れる彼の唇が、首筋を通り胸元へと降りてくる。
片手で器用にブラウスのボタンを外す仕草が、たまらなくエロかった。

「桃君・・・ダメ・・・」

「いいから黙って俺に甘えてろよ。」

唇で愛撫される気持ちよさに、甘い吐息が漏れる。

「っ・・・桃く・・・ん・・・」

「俺に甘えるの、嫌いじゃねぇよな。ベッドで・・もっとじっくり甘えさせてやろうか。」

今すぐベッドにお願いします!!と口走りかけたところで、リビングにやって来たさくらと目が合う。

「繭さんおかえりなさい。桃君・・・今夜は俺が繭さんを独り占めしたかったんだけどな。」

彼の声に反応した桃が、より密着するように私の腰を抱き寄せる。

二人のイケメン夫が、私を挟んでじっと見つめあっていた。
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