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♧『愛されたい』(SIDE 東雲 華包)
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~~~~登場人物~~~
♧東雲 華包(しののめ かほう) 29歳
美青年。白い肌、色素の薄い茶色の細い髪。
知的で上品な顔立ち。華やかさがある。
和装の似合うしなやかな細身。中性的な魅力のある男性。
箔凪宗華が愛人との間に作った子どもで、東雲家に養子として迎えられた。
父親である宗繧に手を出されそうになり、龍牙が助けてくれた過去がある。
龍牙を一途に想っている。
♧東雲 龍牙(しののめ りゅうが) 29歳
東雲家長男。黒髪、肩より少し長いくらいのロン毛。
お茶には全く興味がない。
伝統を生かした日本家屋を専門に扱う一級建築士。茶室の設計を得意とする。
建築事務所を経営する若きやり手社長。周りにはいつも彼を支えたいという支援者が現れる。
事務所のデザイナー、志信とは公私を共にするパートナー。
華包に特別な感情を抱いている。
~~~~~~~~~
彼を奪ってしまいたい。
自分だけのものにしたい。
そんな醜い感情が、僕の中で大きく膨らんでいく。
僕の本性。
どんなに否定しても、見ないふりをしても、それは変えられない。
つつつ、と指先で彼の胸をなぞると、彼はより一層激しい熱を孕んだ甘い瞳で陶酔するように僕を見た。
龍牙さんに、愛されたい。
こんな願いを持つことは、ルール違反だとわかっていた。
僕を抱き寄せる龍牙さんの体温が、ひどく心地よい。
彼の父親である宗繧と寝ている僕は、初めて身を捧げた夜、
龍牙さんを好きだという気持ちに永遠に蓋をするつもりだった。
「華包、俺はお前が好きだ。」
志信さんというパートナーがありながら僕の存在を特別だと言ってのけた彼。
男性特有の狡さが見え隠れしているのに、僕はそれを拒むことができない。
甘ったるい、彼の声。
ねっとりと耳の奥に絡みつく雄のフェロモンは、拭おうとしても叶うはずもなく己の醜い身体を火照らせた。
彼を欲しいと願うのは、本能みたいなものだ。
愛人の子として望まれず生まれてきた僕は、抗うすべもなく東雲家の養子になった。
僕の人生には初めから選択肢などなかったから、生きるためにどんなことでも耐えようと誓ったのに。
「お前は全くの別物なんだ。華包。」
龍牙さんだけは、別だった。
彼の言う別物という意味が、僕には痛いほどわかる。
惹かれあってはいけないと頭ではわかっているのに。
僕の身体と心は、いつだってどうしようもなく彼を求めている。
彼を奪ってしまいたい。
自分だけのものにしたい。
彼の父親と関係を持っておきながら、彼を欲しいと願ってしまった。
自覚した欲望は大きく膨らんで、いやらしく熱を持つ。
「俺と一緒に暮らそう。お前と一緒にいられるなら、全てを失っても構わない。」
何年も前に、彼が僕に言ってくれた言葉。
また聞ける日が来るなんて、夢にも思っていなかった。
♧東雲 華包(しののめ かほう) 29歳
美青年。白い肌、色素の薄い茶色の細い髪。
知的で上品な顔立ち。華やかさがある。
和装の似合うしなやかな細身。中性的な魅力のある男性。
箔凪宗華が愛人との間に作った子どもで、東雲家に養子として迎えられた。
父親である宗繧に手を出されそうになり、龍牙が助けてくれた過去がある。
龍牙を一途に想っている。
♧東雲 龍牙(しののめ りゅうが) 29歳
東雲家長男。黒髪、肩より少し長いくらいのロン毛。
お茶には全く興味がない。
伝統を生かした日本家屋を専門に扱う一級建築士。茶室の設計を得意とする。
建築事務所を経営する若きやり手社長。周りにはいつも彼を支えたいという支援者が現れる。
事務所のデザイナー、志信とは公私を共にするパートナー。
華包に特別な感情を抱いている。
~~~~~~~~~
彼を奪ってしまいたい。
自分だけのものにしたい。
そんな醜い感情が、僕の中で大きく膨らんでいく。
僕の本性。
どんなに否定しても、見ないふりをしても、それは変えられない。
つつつ、と指先で彼の胸をなぞると、彼はより一層激しい熱を孕んだ甘い瞳で陶酔するように僕を見た。
龍牙さんに、愛されたい。
こんな願いを持つことは、ルール違反だとわかっていた。
僕を抱き寄せる龍牙さんの体温が、ひどく心地よい。
彼の父親である宗繧と寝ている僕は、初めて身を捧げた夜、
龍牙さんを好きだという気持ちに永遠に蓋をするつもりだった。
「華包、俺はお前が好きだ。」
志信さんというパートナーがありながら僕の存在を特別だと言ってのけた彼。
男性特有の狡さが見え隠れしているのに、僕はそれを拒むことができない。
甘ったるい、彼の声。
ねっとりと耳の奥に絡みつく雄のフェロモンは、拭おうとしても叶うはずもなく己の醜い身体を火照らせた。
彼を欲しいと願うのは、本能みたいなものだ。
愛人の子として望まれず生まれてきた僕は、抗うすべもなく東雲家の養子になった。
僕の人生には初めから選択肢などなかったから、生きるためにどんなことでも耐えようと誓ったのに。
「お前は全くの別物なんだ。華包。」
龍牙さんだけは、別だった。
彼の言う別物という意味が、僕には痛いほどわかる。
惹かれあってはいけないと頭ではわかっているのに。
僕の身体と心は、いつだってどうしようもなく彼を求めている。
彼を奪ってしまいたい。
自分だけのものにしたい。
彼の父親と関係を持っておきながら、彼を欲しいと願ってしまった。
自覚した欲望は大きく膨らんで、いやらしく熱を持つ。
「俺と一緒に暮らそう。お前と一緒にいられるなら、全てを失っても構わない。」
何年も前に、彼が僕に言ってくれた言葉。
また聞ける日が来るなんて、夢にも思っていなかった。
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