【※R-18】αXΩの事情

aika

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Ω(美波 晴翔の場合)①初診

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僕の名前は、美波みなみ 晴翔はると
今、世界は少子化に追い打ちをかけて多種多様な事件が起き、あっという間に人口が三分の一まで落ち込んでしまった。
Ωの僕は政府の指示で、とある施設に来ている。

ここは少子化対策を担う政府の研究施設。
生殖機能の検査をし、妊娠しやすい身体作りのために治療を受ける。

これは予防接種と同様に義務化され、一定の年齢に達した全ての人間が受けなければいけない治療だった。


僕はそちらの方面には疎くて、精通も未経験。
Ωとして子供を産めることはもちろん知っているけれど、自分が子どもを産むなんてことは想像さえも難しい。

「美波さん、マスターベーションの経験はありますか?」

「いえ・・・ありません・・・。」

あれこれ質問される最中、僕は恥ずかしくてたまらなかった。
医師の目をまともに見られない。

診察のため下着を外して座るようにと促された椅子を見たら、恐怖心が襲ってきた。

「じゃあ台を動かしますね。」

ウィーンという機械音と共に、椅子が傾いていく。
びっくりして身体を起こそうとした僕を、看護師のお兄さんが優しく制止した。
寝転んで脚が左右に大きく開いた状態で、椅子が止まる。


(な、な、・・何これ・・恥ずかしい・・・ッ!!)

大股開きで性器を曝け出した状態に、羞恥心が込み上げてきた。

「検査していきますね。力を抜いていてください。」

優しい先生の声が届いても、僕は緊張で固まったままだ。

「ひゃっ・・・・!!!」

ペニスに触れられる感覚があって、僕はもうこの場から逃げ出したい気持ちになる。

「触診しますからね。痛くないよ。」

看護師さんが僕を見て優しく微笑み、手を握ってくれた。

「あっ、、なんか、、やだ・・・ッ」

睾丸を触られたり、ペニスを握られたりする感覚に、下腹部がソワソワする。

何度か経験したことがあるので、自分が勃起しているのだとわかった。
恐る恐る下を見ると、大股開きで勃起しているペニスが見えて、息を飲む。

(は・・恥ずかしい・・死んじゃう・・・・・っ)

「精通させますね。力抜いててください。」

ペニスの先端に筒形の器具をあてがわれ、ニュルリとしたものがペニスにまとわりつくような刺激を感じる。


円筒の器具の中に、勃起したペニスが出たり入ったりを繰り返しているのが見えた。

「ひっ・・・!あ、、やだっ、、漏れちゃう・・ぅ・・・」

何か出そうな切羽詰まった感覚が急に迫ってきて、僕は逃げようと無意識に下半身を捻る。

「大丈夫ですよ。そのままリラックスしていてください。」

看護師さんに押さえつけられて、僕はますますパニックになった。

「ゃだ・・ヤダァ・・なんか・・・出ちゃう・・ぅッ・・・!」

「いいですよ。そのまま出しちゃってください。」

先生は僕の訴えなんてまるで聞いていない様子で、筒を激しく上下させる。

「あっ、、だめ、、だめぇ・・・んんんっっ!!!!」

電気が走ったみたいに身体中に衝撃が走り、その後脱力するような気怠さが訪れた。
荒ぶっていた呼吸は徐々におさまっていく。

これが僕の生まれて初めての射精体験だった。



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