【※R-18】とある組織の男全員が私のこと好きなんだけど、逆ハーレム作っちゃっていいですか?

aika

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ナショナルメンズクラブ

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朝起きると、隣の敷地に大きなビルが立っていた。
何もなかったはずの土地に、突如として現れた巨大高層ビル。

「あのビル、見覚えがあるな。」

「NMCの本部じゃね・・・?」

「ものすごく嫌な予感がするな・・・」

エージェントたちは思い思いに、口を開く。




NMC=ナショナルメンズクラブ。
かの有名な、イケメン紳士集団だ。

選りすぐりの優秀な紳士たちが集められ、任務にあたる特殊機関。
その全貌は謎に包まれており、うちの組織でも詳しくは把握出来ていない。

何故かうちの組織の任務とかぶることが多く、喧嘩っ早いうちのエージェントたちが言いがかりをつける形で、今まで何度も対立してきた。



「Mちゃんじゃないですか・・・!こんなところで出会えるなんて、やっぱり僕たちは運命の相手としか言いようがないですね。」

にっこりと怪しい笑顔で立ちはだかる、巨大な男。

彼はNMCのトップ、鎌足 柳司かまたり りゅうじ。身長190cm超えの大男だ。
いつも笑っているように見える細目の彼は、何を考えているのかわからない不気味さがある。
彼とは何度か任務中に出会でくわし、そのたびに運命だなんだとわめくので、やたらと印象に残る男だった。


「鎌足さん、お久しぶりです・・・・。」

「そんな、Mちゃん、いつもみたいに柳司りゅうじと呼んでください。」


(いや、一度も呼んだこと無いんですけど・・・・!)


思い込みが激しい、ストーカー気質の食えない男だが、NMCのメンバーたちは彼をあがめるように尊敬していると聞いた。



「おい、お前ら。気安くうちの女に話しかけてんじゃねぇよ!!」

出た。うちの組織の喧嘩番長。高野亮。

「高野君。お久しぶりですねぇ。」

彼らは同じ大学の医学部を卒業している同期らしく、ことあるごとに高野が鎌足に難癖をつけて突っかかるのは、学生時代かららしい。


「お前ら、なんで急にこの世界に来たんだ?」

「それがわからなくて僕たちも困っているんですよ。」


朝、起きたら本部がこの世界にあったのだと、先日この世界に突然現れた佐原と同じようなことを言う。

(まさかこれもサシャの力・・・・?)


信じられない気持ちで鎌足を見ると、彼が私の手をとった。


「Mちゃんのためならうちのクラブの紳士たちは、喜んで協力しますよ。ねぇ、山下君?」

NMCのナンバー2、山下 匠やました たくみ
爽やかなイケメンで、常識人。サバサバした性格で、細かいことを気にしない器のでかい男。彼とも2、3度任務先で遭遇したことがある。

「まぁ、鎌足がそう言うなら。」
彼は真面目に考えた様子もなく、二つ返事で承諾した。

「おいおい、勝手に決めてんじゃねぇよ。」

「こんな非常事態ですし、今までの確執はひとまず置いておいて、お互い協力し合いましょう。」

鎌足の笑顔。
さすが紳士!!と言うしかない、その立ち振る舞いに、うちの組織の面々は圧倒されていた。




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