悪の組織のイケメンたちに捕まったのですが、全員から愛されてしまったようです。

人生観

初めてお互いの身体を知った私たちは、狂ったように何度も激しく求め合っている。


「すげぇ気持ちイイ・・・何回射精しても・・全然足りねぇ・・何回抱いても・・・もっと・・・欲しくなる。」

息を切らしながら、私の上で腰を振る大我たいがのエロさ。
美しい男がセックスしている姿は、この世のどんな素晴らしい絵画よりも価値がある。

私は完全に、彼とのセックスに溺れてしまっていた。


「もっと・・・もっと、お前が欲しい。」

大我の熱い言葉に、何度達しても萎えることのない情欲が湧き上がる。

何度目かの絶頂の後、私を優しく抱きしめながら、彼が話し始めた。


「俺は、ユミに好きになってもらえるような・・良い人間じゃない。」

「大我君は・・優しくて良い男だよ。私の手足を自由にしてくれたし。」

初めてここに来た時のことを思い出す。
私をどう痛めつけようかと殺気立っていた宗そうとは違い、彼は私を助けようと動いてくれた。


「こんな組織に所属してるし、ユミちゃんもわかってると思うけど・・・人を殴ったり、蹴ったり、傷つけたりすることに、今まで何の疑問も持たないで生きてきた。」

「宗さんは、大我君は優しいから、そういうことが心の重荷になってるんじゃないかって言ってたよ。」

その言葉の意味が、今初めてわかった気がする。
大我は目つきが悪いし、喧嘩っ早くて口も悪いけれど、根がとても優しくて思いやりのある男性だった。

「お前に出会ってから、俺は・・この組織にいることが苦しいと思うようになった。・・・ユミにふさわしい、男になりたい。本気で、そう思ってる。」

自分との出会いで、彼の人生観が変わる。

（こんなイケメンの人生観を変えるなんて、私すごくない・・・！？）


ヒーローたちの元で働いていた時でさえ、これほどの充実を感じたことはなかった。
この組織に来て監禁されてからの私は、自分の人生に価値があるのだと、初めて思うことができている。


「俺の今後の人生全部、ユミの隣で過ごしたい。」

髪をかきあげながら、甘い瞳で囁いた彼の唇。
私は彼の想いに応えるように、もう一度深く唇を重ねた。