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休戦
しおりを挟む「うかうかしてると、他の雄に目当ての女を持っていかれる・・・。ねぇ、男と女ってそういうものじゃない?」
子どものような顔をしたレイが、殴り合ってボロボロになった大人の男2人にそう吐き捨てた。
「レイ・・・お前、いつの間にここに入り込んだんだ。」
「甘いよ、兄さん。あんたはいつも脇が甘い。」
傷だらけになって血を流しているカナンが、屈辱に満ちた表情で弟を睨みつける。
レイは満足気に、兄の醜態を嘲笑ってみせた。
(レイって可愛い顔して究極のチートキャラなんじゃ・・・・?!ショタ万歳・・・!)
ショタコン魂炸裂の私は、レイに抱かれた冷めやらぬ興奮を未だ抱えたまま横たわっている。
若い人間特有の水を弾くスベスベの肌が、目に眩しい。
私とレイは場所をベッドに移して、お互いの身体を貪り合っていた。
ベッドに座る彼は、スラリと綺麗な白肌を惜しげもなく披露しながら、脚を組み替える。
「レイ、姫の身体は最高だっただろ?俺もさっきたっぷり味わった。お前の兄貴の前でな。」
バカにしたようにカナンを見下ろす大男ナイルの腹に、拳が繰り出される。
ナイルは大きな手のひらでカナンの拳を受け止めると、また2人は至近距離でガンを飛ばし合った。
「いい加減にしてください。とにかく、誰も真美様に危害を加えるつもりは無いということで、いいですよね?」
アザトが睨み合う男2人を嗜め、答えを求めるようにレイを見た。
「そうだね。皆んなただ、彼女が欲しいだけさ。傷つけようなんて誰も思ってない。」
レイはアザトに弱いらしい。
ゆっくりと頷くと、ナイルに視線を移して同意を求めた。
「俺は思う存分姫を抱けるなら、文句はねぇよ。」
ハァ、と深いため息を吐き出すと、アザトは悲しそうな表情で続ける。
「これ以上・・争うのはやめませんか。」
彼の言葉に、その場にいた全員が沈黙した。
「無駄に争いが起きて血が流れれば、真美様が悲しみます。休戦して、今後のために話し合いませんか?」
「真美様が望んでいらっしゃるなら、従います。」
カナンも額から流れ出る血を拭いながら、頷く。
「今夜はひとまず休みましょう。二人の傷の手当てをします。」
(殴り合ってボロボロになったイケメン二人・・・セクシー過ぎるわぁ♡みんな私が欲しくて争ってるのよね・・・私って罪な女・・・・♡)
私は相変わらずのんきな感想を抱きながら、色男たちに取り合いされる幸せに浸っていた。
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