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夏休み ②※R-18
しおりを挟む大きな麦わら帽子をかぶって作業する彼は、まるで少年みたいな純粋さでこの世界を見ている。
俺にはそれがわかった。
彼は生意気で、知ったかぶりで、意地悪。俺に対してはいつもそうだ。俺を馬鹿にするような言葉をわざと言うけれど、それは親しみという意味合いが強い。
俺にはいつも、小学生の頃と変わらない悪戯で純粋な笑顔を向ける。
それを見るたびに、小学生の夏休みのようなワクワクした懐かしい気持ちになるんだ。
夏休み中、彼と一緒に過ごすと決めていた。
蒼甫は、3年前と全然変わらなかった。
会わない間に彼が変わってしまったのではないかと俺が勝手に抱いていた恐怖は全て杞憂に終わり、もっと早く帰って来ればよかったと後悔したほどだ。
3年前までと同じように、母さんが作ったご飯を蒼甫の家で2人で食べる。
3年前までと違うところは、その後一緒に風呂に入って、彼のベッドで眠ることだ。
帰省した初日、俺は蒼甫と初めてのセックスをした。
食事が終わった後、久々に一緒に風呂に入ろうと彼が言い出したのだ。
久々なんて言うけれど、俺と彼が一緒に風呂に入っていたのは中学生までのことだ。
蒼甫への気持ちが全く吹っ切れていない俺は、彼の誘いを断る理由がなかった。
風呂場で彼の裸を見てすぐに、俺は欲情した。
本当は脱衣所で服を脱いでいる時から、彼の裸を想像して勃起していて興奮をおさめるのが大変だった。
乳白色の入浴剤のおかげで助かったと思っていたのに。
彼と同じ湯船に入ると俺の脚の間に彼が背を向けて入り込んできて、俺が勃起していることがすぐにバレてしまった。
「裕翔、当たってる・・・」
振り返った彼が、至近距離で俺を見つめた。
その視線があまりにも情熱的だったので、俺は息を飲んだ。
次の瞬間、蒼甫が急にスイッチが入ったように俺に激しくキスをした。
貪るような、キス。舌を絡める。
俺は何が起きているのかわからなくて頭が酷く混乱したけれど、身体は本能に忠実に勝手に動いた。
お互いの性器を握り合って、キスをしながら何度か射精した。
俺たち二人はすっかりのぼせてしまい、風呂から上がって場所をベッドに移すことにした。
ベッドの上に曝け出された蒼甫の身体は、少年のように細くて頼りなさげだったけれど、その中心には大人の象徴のようにペニスが大きく勃起していて、俺はそのギャップに興奮した。
「う・・・ッ・・あ・・・」
「蒼甫・・・あ・・・出る・・・っ!」
蒼甫の中に挿れると、あまりのキツさに童貞の俺はすぐに射精してしまった。
彼は最初苦しそうにしていたけれど徐々に声が甘く変化していく。その喘ぎ声がまた俺を煽る。
「あ・・・裕翔・・・っ・・・そこ・・・やだ・・・ああ・・・ッ!!」
俺が最奥に挿入した瞬間に、彼は大きく身体を震わせて射精した。
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