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俺の弱点を把握されている(色んな意味で)
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俺は今、狭くない通りの端っこで素材屋さんのアナグマ店主と共に、たまたま通りがかった人や野次馬根性の人達で小さな集まりが出来てしまった輪の中で、正座でジェントルドの説教を受けている。
俺たちの前には綺麗なオレンジ色の液体の入った瓶が3本。うち1本は割れている。割れているお陰でこの辺りには瑞々しく美味しそうなオレンジジュースの香りが漂っている。
実はこの色の液体が2年ほど前に新しく出てきた違法薬物の色と瓜二つである。
俺はあのジェントルドの問い詰めの後、多分誰かが俺の後をつけて、アナグマ店主との会話を良くないものだけ拾って報告されちゃったんだな、という事は分かったんだけど。
アランに「だって毒草の入った違法薬物を貰ったか買ったかしてたじゃないですか!」と泣きながら訴えられて、俺は何を思ったのか「ただの薬です!ほら!」と違法薬物そっくりの液体を、薬と言いながら出したのである。
もちろん皆違法薬物だと思い込んじゃって、ジェントルドに「団長!あなたはなんて事を!」なんて収拾が付かなくなっちゃって。
俺もどうしたらと思って「俺に申開きを!店主を呼んで来ても良いですか!?」って事でアナグマ店主を連れて来て、店主が「そもそも匂いが違います!」って1つ割ったんだけど、そもそも違法薬物の匂いを皆知らなくて。それでなんで違法薬物の匂い知ってるんだ?って1つ余計な騒動が起こって。。。
もう本当にどうしたら収まるのか分からなくなった状況を収めてくれたのは、たまたま通りかかったアナグマ店主の仕事仲間であった。
「ありぇ、あにゃさんどったのぅ?あのくちゅり違法薬物と間違ぇれぇたぁ?ばっかじゃからにせんのぅって言うたぁがっかっかぁ!」
既にお酒に大分酔ってて、俺にはちょっと何言ってるか分からなかったんだけども、すんごい千鳥足だったし。でも大声でそんな事言ってくれたから、ジェントルドもアランも他の皆も話を聞く姿勢にはなってくれた訳で。
そしてたまたま運の良かった事に、そのアナグマ店主の仕事仲間さんの酒飲み仲間のお店に、鑑定魔法道具があるって事で借りてきて鑑定してもらったら、当たり前なんだけど違法薬物では無くて。
やった!これで誤解は解けた!俺らは解放だ!
と思ったのも束の間、お怒り頂点のジェントルドに「二人ともそこに正座ぁ!」と言われてお説教タイムである。
「んっと、そもそもアランが勘違いしたのが良くな」
「俺は遠くに行くなと行ったんです!それを無視して路地奥に行ったのは誰ですか!?」
「・・・・・・俺です。」
「そこで怪しい会話をしてこんな物を買うのが悪いでしょう!どう考えても!」
「いえ、善意でくださっ」
「そこは問題じゃありません!」
「・・・すみません。」
ジェントルド、こわい・・・。
「それにそこのアナグマ!」
「ひゅわいっ!」
「どうしてこんなふざけた物を作ってるんですか!」
「こういう全力でふざけたのが仲間内で人気でして、」
「威力業務妨害になりますよ!」
「申し訳ございませんっ!」
店主さんは恐らく怒鳴られることに慣れていないのだろう。土下座のように頭を地面に付けて、頭を手で抱えてプルプル震えてしまった。
ジェントルド、店主さんにはそれくらいにしてあげて・・・。
俺の気持ちが通じたのか、ジェントルドは俺に視線をキッと移した。
「団長、何か言うことは?」
え、笑顔がこわいですぅぅぅぅ。
俺は正座して膝の上で握っていた手を地面に付いてその上に頭を乗せた。
「とても紛らわしい発言、態度によりこんな夜更けに大変な騒ぎを起こしてしまい、皆々様には多大なるご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません。」
「みょうしわけごじゃいましぇんっ」
店主さんが泣きながら俺に続いて謝った。
「・・・・・・・・・・・。」
これでも許して貰えないですか。
「メイソン様っ。あのっもう充分では無いでしょうか。元はと言えば、俺が聞こえた部分をだけ無理に繋ぎ合わせて、変な誤解をしてしまったのが、そもそもの原因ですし。」
アラン!君はなんて良い人なんだ!
俺はポーズはそのままで、心の中で拍手喝采をした。
「・・・・・はぁぁぁぁぁあああ。」
ジェントルドが溜息と一緒に何かを吐き出している。
お願いします!これで釈放してください!
「・・・分かりました。アランに免じて今回はこれくらいで納めましょう。はぁ。」
「アラン!ありがとうっ!」
感激のあまりガバッと起き上がってアランに抱きついた。
「ん゙グっ!」
「うぁーん!アランごめんなさい!俺が調子に乗って店内でふざけた事ばっかり言ってたからアランに勘違いさせてっ」
「いえ、俺も早とちりしすぎてしまってすみません。」
そう言ってアランは、抱きついた俺を落ちないように両手で支えてくれる。
「俺、話で聞いてたより団長のテンションが低かったから、最近色々あったみたいですし落ち込んでるのかなって思ってて、それであの単語で早合点してしまって、本当にすみませんっ」
「そんなに心配してくれてたなんて、本当にごめん。テンション低かったのは出掛けにレスト副団長に、くれぐれもテンション上げていかないで下さいって何度も言われたからで。最近の色々とは関係なかったんですぅ。」
俺とアランで抱き合ってごめんなさいしてる間に、ジェントルドが周囲の野次馬を追い払ってくれて、気が付いたら一緒に怒られていた店主も居なくなっていて、俺たちのチームと先に仲裁に入っていたチームだけになっていた。
俺は11人に再度ごめんなさいと頭を下げて、ジェントルドにも「心配してくれてたのにごめんさい」と謝った。
ジェントルドはそっと俺を引き寄せて「はぁ。団長に何も無くて良かったです。」と溜息混じりに言った。
・・・すんごい大事になっちゃったけどね。って俺のせいか、そうか。
とりあえず1本割っちゃったけど残りの2本をってあれ?
俺は先程正座してた場所の前に並んでいるであろう瓶を回収しに来たのだが、無くなっている。
「え?あれ?ない?なんで?足生えて逃げちゃった??」
割れてる1本はそのままに、2本が消えている。
「そんなわけないでしょう。これはクーグゥ様にでも渡しておきます。」
ジェントルドがオレンジ色の液体の入った瓶を2本、カバンの中にしまった。
「え゙、なんで義兄様に、ぇ、ぁ、これは義父様に怒られるパターン・・・ってことか。」
怒るイメージ無いけど、なんか笑ってそんな事もあるよねぇって終わりそう。いや、こんな騒ぎになっておいて怒られないわけないじゃん。普段怒らない人が起こると怖いって言うし、うーん、ま、そこは成るようになれだ!
俺の様子を見ていたジェントルドが「やっぱりイルヴェス様にお渡ししましょう。」と相手を変えた。
「ま!それだけは!イルはダメ!義兄様でお願いいたしますぅぅぅぅ!」
イルは嫉妬大魔神なんだよ!イル以外が作った薬を飲もうとしてたなんて知られてみてよ!その日の俺の人権は無くなるんだよぉぉぉおお!
その後どんなにごめんなさい、許してくださいと言ってもイル以外の人に変わることは無かった。
あああぁぁぁぁ、俺の休日1日潰れたぁ。
俺たちの前には綺麗なオレンジ色の液体の入った瓶が3本。うち1本は割れている。割れているお陰でこの辺りには瑞々しく美味しそうなオレンジジュースの香りが漂っている。
実はこの色の液体が2年ほど前に新しく出てきた違法薬物の色と瓜二つである。
俺はあのジェントルドの問い詰めの後、多分誰かが俺の後をつけて、アナグマ店主との会話を良くないものだけ拾って報告されちゃったんだな、という事は分かったんだけど。
アランに「だって毒草の入った違法薬物を貰ったか買ったかしてたじゃないですか!」と泣きながら訴えられて、俺は何を思ったのか「ただの薬です!ほら!」と違法薬物そっくりの液体を、薬と言いながら出したのである。
もちろん皆違法薬物だと思い込んじゃって、ジェントルドに「団長!あなたはなんて事を!」なんて収拾が付かなくなっちゃって。
俺もどうしたらと思って「俺に申開きを!店主を呼んで来ても良いですか!?」って事でアナグマ店主を連れて来て、店主が「そもそも匂いが違います!」って1つ割ったんだけど、そもそも違法薬物の匂いを皆知らなくて。それでなんで違法薬物の匂い知ってるんだ?って1つ余計な騒動が起こって。。。
もう本当にどうしたら収まるのか分からなくなった状況を収めてくれたのは、たまたま通りかかったアナグマ店主の仕事仲間であった。
「ありぇ、あにゃさんどったのぅ?あのくちゅり違法薬物と間違ぇれぇたぁ?ばっかじゃからにせんのぅって言うたぁがっかっかぁ!」
既にお酒に大分酔ってて、俺にはちょっと何言ってるか分からなかったんだけども、すんごい千鳥足だったし。でも大声でそんな事言ってくれたから、ジェントルドもアランも他の皆も話を聞く姿勢にはなってくれた訳で。
そしてたまたま運の良かった事に、そのアナグマ店主の仕事仲間さんの酒飲み仲間のお店に、鑑定魔法道具があるって事で借りてきて鑑定してもらったら、当たり前なんだけど違法薬物では無くて。
やった!これで誤解は解けた!俺らは解放だ!
と思ったのも束の間、お怒り頂点のジェントルドに「二人ともそこに正座ぁ!」と言われてお説教タイムである。
「んっと、そもそもアランが勘違いしたのが良くな」
「俺は遠くに行くなと行ったんです!それを無視して路地奥に行ったのは誰ですか!?」
「・・・・・・俺です。」
「そこで怪しい会話をしてこんな物を買うのが悪いでしょう!どう考えても!」
「いえ、善意でくださっ」
「そこは問題じゃありません!」
「・・・すみません。」
ジェントルド、こわい・・・。
「それにそこのアナグマ!」
「ひゅわいっ!」
「どうしてこんなふざけた物を作ってるんですか!」
「こういう全力でふざけたのが仲間内で人気でして、」
「威力業務妨害になりますよ!」
「申し訳ございませんっ!」
店主さんは恐らく怒鳴られることに慣れていないのだろう。土下座のように頭を地面に付けて、頭を手で抱えてプルプル震えてしまった。
ジェントルド、店主さんにはそれくらいにしてあげて・・・。
俺の気持ちが通じたのか、ジェントルドは俺に視線をキッと移した。
「団長、何か言うことは?」
え、笑顔がこわいですぅぅぅぅ。
俺は正座して膝の上で握っていた手を地面に付いてその上に頭を乗せた。
「とても紛らわしい発言、態度によりこんな夜更けに大変な騒ぎを起こしてしまい、皆々様には多大なるご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません。」
「みょうしわけごじゃいましぇんっ」
店主さんが泣きながら俺に続いて謝った。
「・・・・・・・・・・・。」
これでも許して貰えないですか。
「メイソン様っ。あのっもう充分では無いでしょうか。元はと言えば、俺が聞こえた部分をだけ無理に繋ぎ合わせて、変な誤解をしてしまったのが、そもそもの原因ですし。」
アラン!君はなんて良い人なんだ!
俺はポーズはそのままで、心の中で拍手喝采をした。
「・・・・・はぁぁぁぁぁあああ。」
ジェントルドが溜息と一緒に何かを吐き出している。
お願いします!これで釈放してください!
「・・・分かりました。アランに免じて今回はこれくらいで納めましょう。はぁ。」
「アラン!ありがとうっ!」
感激のあまりガバッと起き上がってアランに抱きついた。
「ん゙グっ!」
「うぁーん!アランごめんなさい!俺が調子に乗って店内でふざけた事ばっかり言ってたからアランに勘違いさせてっ」
「いえ、俺も早とちりしすぎてしまってすみません。」
そう言ってアランは、抱きついた俺を落ちないように両手で支えてくれる。
「俺、話で聞いてたより団長のテンションが低かったから、最近色々あったみたいですし落ち込んでるのかなって思ってて、それであの単語で早合点してしまって、本当にすみませんっ」
「そんなに心配してくれてたなんて、本当にごめん。テンション低かったのは出掛けにレスト副団長に、くれぐれもテンション上げていかないで下さいって何度も言われたからで。最近の色々とは関係なかったんですぅ。」
俺とアランで抱き合ってごめんなさいしてる間に、ジェントルドが周囲の野次馬を追い払ってくれて、気が付いたら一緒に怒られていた店主も居なくなっていて、俺たちのチームと先に仲裁に入っていたチームだけになっていた。
俺は11人に再度ごめんなさいと頭を下げて、ジェントルドにも「心配してくれてたのにごめんさい」と謝った。
ジェントルドはそっと俺を引き寄せて「はぁ。団長に何も無くて良かったです。」と溜息混じりに言った。
・・・すんごい大事になっちゃったけどね。って俺のせいか、そうか。
とりあえず1本割っちゃったけど残りの2本をってあれ?
俺は先程正座してた場所の前に並んでいるであろう瓶を回収しに来たのだが、無くなっている。
「え?あれ?ない?なんで?足生えて逃げちゃった??」
割れてる1本はそのままに、2本が消えている。
「そんなわけないでしょう。これはクーグゥ様にでも渡しておきます。」
ジェントルドがオレンジ色の液体の入った瓶を2本、カバンの中にしまった。
「え゙、なんで義兄様に、ぇ、ぁ、これは義父様に怒られるパターン・・・ってことか。」
怒るイメージ無いけど、なんか笑ってそんな事もあるよねぇって終わりそう。いや、こんな騒ぎになっておいて怒られないわけないじゃん。普段怒らない人が起こると怖いって言うし、うーん、ま、そこは成るようになれだ!
俺の様子を見ていたジェントルドが「やっぱりイルヴェス様にお渡ししましょう。」と相手を変えた。
「ま!それだけは!イルはダメ!義兄様でお願いいたしますぅぅぅぅ!」
イルは嫉妬大魔神なんだよ!イル以外が作った薬を飲もうとしてたなんて知られてみてよ!その日の俺の人権は無くなるんだよぉぉぉおお!
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あああぁぁぁぁ、俺の休日1日潰れたぁ。
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