【完結済】ヒト族ですがもふもふの国で騎士団長やらされてます。

れると

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パンプディング食べたかったな・・・

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夜勤が終わったら詰所の仮眠室で始業近くまで寝て、詰所の食堂でご飯を軽めに食べて、執務室でおやつ時まで書類捌いてと言うか、この時期はほとんど仕事ないからほぼ雑談してまた仮眠して、夜の街に繰り出す。

というのを今年もあと2日、という日まで繰り返した。年末2日と年始の2日は執務はお休みだからだ。

俺はこの執務室が開かない4日間の間、詰所の宿舎に泊まってる奴らと一緒に街に繰り出したり、ボードゲームやったりして過ごすのが毎年恒例である。

さらに最終日と新年初日は食堂職員も来ないので外で買ってきたり、自分で作ったりとやりたい放題である。酒飲みも多いので毎年食堂は凄くとっ散らかる。

そして食堂を散らかすと職員からお怒りの声が詰所に響く。新年2日目の恒例行事である。

因みに俺は10連夜勤も折り返し過ぎたので疲れも溜まってぐっすり寝ていて、今年も職員さんの怒鳴り声で目が覚めた。

俺は宿舎でも宿直室でもなく、仮眠室使ってるから結構遠いはずなんだけど。
毎年残留メンバーが違うから毎年怒鳴り声響くんだよねぇ。丁度いいから朝ごはん作ってもらおうっと。


食堂に向かう途中で、お馴染みの2人の後ろ姿を見かけたので声をかける。

「ミッキィ!ニール!おはよう!」
「団長!おはようございます!」
「おはようございます、団長。」
「今年も凄かったね、職員さんの声、俺今年もあの声で起きちゃいましたよ。」
「デイルとグランは声響きますからねぇ。」
「今日はデイルとグランの2人なんですね!当たり日だ!やった!」

食堂職員は常勤で8人居るのだが、今日は詰所の人数が少ないので職員も少なく2人出勤なのだ。

「パンプディング作ってもらえるかな??」
「どうでしょうねぇ~?」
「団長はデイルさんのパンプディング好きすぎですよー!」
「えー。じゃぁニールなら何頼むんですか?」
「お任せです!」
「1番ずるいやつ!」

和やかな会話をしながら食堂へ向かう。

このメンバー平和すぎる!いいね!

だが、食堂が近づくに連れて変な匂いが漂ってきた。
食堂はオープンスペースなので普段ならいい匂いが漂ってくるはずなんだけど・・・。

「ん?何この匂い・・・。」
「お酒?ですかね?」
「なんか嫌な予感しますねぇ。」

俺でも結構キツい匂いなんだけど。

「ミッキィとニール大丈夫です?俺より鼻効くでしょ?」

2人を心配したのだが、後ろに下がる気はないらしい。

食堂の入口に誰かが立っていて俺らの存在を確かめた瞬間、こちらに走ってきた。

「団長さん!ここから先は立ち入り禁止です!乱れてます!団長さんは絶対にダメです!」
「え、俺だけ?」

走って訴えてきたのは本日の食堂職員当番のグランだった。

何故俺だけ・・・。

「はぁ、やっぱりそうですかぁ。暫くは無かったんですけどねぇ。」
「ミッキィは何が起きてる、起きた?のか分かってるの?」
「団長、私もなんとなく分かりました。私も団長には見てもらいたくないです。」
「え!ニールまで!?」

俺だけ何もわかってないのか。酒の匂いは確実にするぞ?でも酒だけじゃなくて、なんか独特な生臭い?違うかな?

「・・・誰か吐いた?」
「だけだったら良かったんですけど。」

グラン、それは誰か吐いてる人がいるって事だね。

「はぁ、グランもニールも個人的な意見で団長を除け者にしないで下さい。私たちと同じ立派な成人ですよぉ。食堂にいる奴らよりは分別もきちんと出来ますよ、ねぇ?」

な、なんなの、一体何が起きてるの?俺だけ置いてけぼりなんだけど。

「ほら団長行きますよ。食堂にいるのは分別の判断も出来ない糞な奴らですので、重い処罰を是非お願いしますね?」
「・・・はぁ。」

俺には何が何だか・・・。

しかし、俺は食堂の現状を見て唖然とした。

ここ、食堂だよ?皆使う場所だよ?信じられないんだけど!

なぜならそこは事後現場と化していたのだった。

ああ、しかも複数ペアなんてもんじゃ無くて10人以上いるだろこれ。全裸で寝ているならまだ可愛いもので完全獣化して寝てる者もいる。
起きている者は、二日酔いが酷いのか、別の理由かは知らないが頭を抱えて唸ってる者が多い。っていうかあそこにサブリーダー居ないか?何やってんだ?ぁぁ、ナニやってたのか、はぁ。

デイルが一人一人叩いて起こして周っていたけどそれを止めさせた。何故かって?今から俺が最高の方法で起こしてあげるからだよ?

「はぁ、臭い・・・。」

ちょっと愚痴ってから少し集中する。

声に俺の魔力を乗せて、威圧も乗せて、腰抜かさない程度には恐怖を覚える程度にして、よし。

「お前ぇら何してんだ起きやがれ。」

大声を出すのではなく、声の振動に魔力を乗せて、静かに響き渡るように声を飛ばした。

寝ている奴らが次々と、ガバッと勢いよく起きて正座をする。獣化してる奴らは人型に戻れていなかったし、全裸の奴までもそのまま正座だ。

ナニをそんなに消耗したの?体力無いんだね、特別特訓メニューかな?

「えー、役職ある者全員剥奪、特別職務も全員剥奪、指導10、団内外特別奉仕活動、特別労務内容、、減給、その他諸々。年末年始特別職務スケジュール終了後、チームリーダーを通して通達する。」

一気に伝えたので一旦ここで間を置いて、ちらっとニールを視線で促す。

「ここに居る団員全て覚えました。バッチシです!後でリストにしてお渡しいたします!」
「ありがとう、さすがニール。これからも頼りにしてますね。」

俺とニールでニコニコと笑顔を交わす。そして今度はミッキィの方へと振り返る。

「ミッキィ、今日医務室職員何人だっけ?」
「今日は4人と伺っております。」
「一大事だし、朝だし、半分借りても問題ないよね?」
「そうですね。使用している人がいたとしても二日酔いだと思いますので大丈夫かと思います。」

そして俺はミッキィに医務室の状況を確認してから、再度正座の団員たちに向き直る。

「先ず服を着ろ。そんで薬検やっけん。それからここの掃除。1ミリ足りとも痕跡残すんじゃねぇぞ?」

薬検とは薬物反応検査の事。
まさか出るわけないとは思うけど、念の為やっておく。街中でこういう事があったら片手に1回は反応者出てくるしね。まぁ、何かあった時に騎士団内はクリーンですよ、っていう証明にもなるし、やっておいて損は無い、という事なのだ。

「デイル、グラン、申し訳ないけどこいつらの監視頼んでもいい?トイレ以外は出さなくていいよ。何かあったら、ぁぁいや何もなくてもこき使っていいですから。今日じゃなくても。」
「お任せ下さい!」
「タダ働きの下拵え員欲しかったんだよ、存分に使わせてもらう。」

2人がそれぞれ良い顔で返事を返してくれる。
それに俺も笑顔で応えてからまた団員に向き直る。

「お前ら今日は全部終わるまでここから出んじゃねぇぞ。パトある奴もここから出なくていい。それに関してはこちらで全て手配する。」

最後に睨みを効かせて俺はミッキィとニールと一緒に食堂を後にした。

「・・・ミッキィ、俺が団長になる前って結構あったりしてました?」
「そうですねぇ。3年に1度位ですかね?節操ないやつ多いんで、っていうのは言い訳にはならないですよねぇ。」

頻度は、まぁ置いておいて。俺が団長になって統率取れてないからとかじゃなくて良かった。


えーと先ずは医務室行って、それからシャワー浴びて、ぁぁぁ今日のパトロール員編成してそれからそれから・・・。

・・・くそぅ!あいつら俺の仕事増やしやがって!
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