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1人と1匹の物語
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真っ白だった。
上を見ても下を見ても右を見ても左を見ても。
真っ白な中を俺はただひたすら歩いていた。
そのうちに小さな丸が見えてくる。
丸だったはずのものは物は、真正面にまで近づくとそれはアーチのような、俺が1人だけ潜れるような大きさのそれだった。
その向こう側には俺の知らない風景が広がっている。
俺は導かれるようにそのアーチを潜って行った。
俺の両手の上には足の付け根を怪我した黒いコウモリのような羽の生えたトカゲ。
俺の両手・・・?いや、俺の両手じゃない。
俺の手より白くて細い指先。お椀の様に広げた両手の上に先程のそれが居る。
(息が浅い。放って置いたら死んでしまう。)
俺のいつもの考えとは程遠い事が頭に浮かぶ。
いつもの俺だったら串に刺して焼いたら美味いかな位しか考えないはずなんだけどな。
俺は辺りを見回して笹が群生して茂っている所まで歩き、4枚葉っぱをむしって、その上に怪我をしたそれを乗せた。
ぇぇーと、抗菌効果がある葉っぱだっけ?俺の国じゃ中々見かけないはずの植物なんだけど。
俺は怪我をしてる部分に手を翳して魔力を流し始めた。次第にぽわぁっと怪我の周囲が光初めて徐々に傷が塞がっていく。
回復魔法?俺、回復魔法なんて使えないはずなんだけど、何で今使えてるんだろう?
それから近くの木に生えている赤い実を幾つか採って、皮をむいて先程の黒いトカゲの口に塗る。皮をむいた赤い実は水分が豊富で、口に着いた赤い果汁を黒いトカゲはペロペロと先が二股に分かれた舌で舐めとる。
俺はホッと一息ついて、果実を小さくして口元に置いた。
トカゲが食べるのを確認せずに、下に敷いた笹の葉ごとトカゲを持ち上げて、周りから見えないように笹の群生地に隠れるように寝かせて、その場を離れた。
次の日、俺は黒いトカゲの様子を見に来ている。
色々考えたのだが、俺はきっと誰か別の人の目線でその人の行動をその人目線で感じているのだと思う。
だとしたら、俺はあの時死んだのかな?よく覚えてないんだけど、よく考えようとすると頭に靄がかかったみたいに考えが纏まらないんだ。
それに俺は今の状況をどうにかすることも出来ない。
俺は笹の葉を手で掻き分けてトカゲを探す。
昨日俺が寝かせた場所には居なくて焦って周りを探す。
ガサガサッ。
(居た、良かった。)
ソイツは笹の茂みの奥からひょこっと顔を出てきた。
昨日と違って、自分で歩き回れるくらいには回復したみたいだ。
そっと手のひらを差し出すとゆっくりと近付いてくる。
指先に鼻先をツンツンと触れたあと、二股の舌でペロッとされた。
(ふふふ、可愛い。)
手のひらは差し出したまま自由にさせていると、しまいにはおずおずと乗って来て、そこで体を丸めてしまったので、その手を自分に近づける。
右手で昨日治癒した箇所をゆっくり撫でて、軽く押す。
そこだけ柔らかい。痛そうな素振りは見せなかったが、恐らく傷を塞いだだけで、皮膚の下は治ってないと思う。
「早く良くなってね。また来るよ。」
俺はそっとトカゲを下ろして、また木の実を今度は3つ採ってそのまま近くに置いて帰った。
会いに行って、触れ合って、傷を確認して、木の実を置いて帰る。そんな毎日を続けていた。
日を追う事にトカゲは元気になって、心無しか大きくなっているような気もする。
いつしか怪我をしてたのが嘘のように、トカゲは元気になった。
俺は結構良いところの家柄らしい。
家の作りは見たことの無い石造りの様式で、砂色の建物に木で作った家具と魔獣や魔物の毛皮で装飾がされている。キラキラした石は見た事が無い。
毎日勉強の時間があるのだが、本が無い。でも、文字はある。木の板に重要な事は書き残すらしい。おじいちゃん先生が何人か居て、基本は聞くだけ。疑問点があれば質問すると答えてくれる。文字の勉強は地面に木の枝で書く。魔術はとにかく実践勉強。でも使える魔術は癒しの魔術と風魔法の2つだけみたいだ。
でも、公爵家みたいに侍従がいつも引っ付いて来たり、護衛の人が居たりなんて事も殆どない。っていうか建物の大きさに対して人が少ない。
当たり前のように感じてたけど、今思えば会った人全員が獣人じゃないんだ。全員ヒト族。俺が俺じゃないのがとても悔しい。
そして勉強をしているという事は子供?青年位だろうか。
今日も勉強を終えたら黒いトカゲに会いにいく。
いつの間にか両手の平に乗るサイズからは比べ物にならないほど大きくなった。小型のサラマンダーくらいだろうか。どこまで大きくなるんだろうか。
この黒い龍と会う場所も笹の群生地から、湖のような泉のような場所にいつの間にか変わっていた。
その湖は水位がとても低くなる時があって、その時は石造りの神殿の入口のような階段が現れる。
まるで湖が神殿を隠してるみたいな、そん感じ。
そして、その湖はとても似てるんだ。生えてる植物も、樹木も違うけど、雰囲気がすごく似ているんだ。
俺が子供の時に過ごした村の、婆様が祈りを捧げてた湖に。
もっとよく周囲を確認したいのに、俺はそんな事は関係なしに黒いトカゲと友情を育んでいる。
突然、頭に声が響いた。
<な、まえ。>
!?
「え?お前念話出来るのかい?すごいね。名前、私のかい?私の名前はサンディだよ。」
ね、念話??念話って魔力飛ばして脳に直接語りかけるっていうアレの事??
<さんでぃ。サンディ!>
黒いトカゲは羽をパタパタ動かして辺りを駆け回る。
コウモリのような骨と皮だけのようだった羽も、今では翼みたいに羽毛が所々生えている。
<サンディ、名前、いいなっ>
「君の名前、私が付けても良いのかい?」
<付けて!名前、欲しい!>
「んー、そうだなぁ。ライアンっていうのはどうだい?小さな王様って意味なんだけれど。」
<ライアン!ライアン!サンディ!ライアン!>
黒いトカゲはさっきよりも嬉しそうに翼をばっさばっさ羽ばたかせながら駆け回る。
「ふふふふ、喜んでくれて嬉しいよ。」
それからも時間があれば毎日のように会いに行って、ライアンと過ごした。
そのうちサンディもライアンも大きくなったけど、相変わらず時間を見ては会いに行って一緒に遊んで、そんな毎日が続くと思ってたんだ。
サンディの結婚が決まるまでは。
上を見ても下を見ても右を見ても左を見ても。
真っ白な中を俺はただひたすら歩いていた。
そのうちに小さな丸が見えてくる。
丸だったはずのものは物は、真正面にまで近づくとそれはアーチのような、俺が1人だけ潜れるような大きさのそれだった。
その向こう側には俺の知らない風景が広がっている。
俺は導かれるようにそのアーチを潜って行った。
俺の両手の上には足の付け根を怪我した黒いコウモリのような羽の生えたトカゲ。
俺の両手・・・?いや、俺の両手じゃない。
俺の手より白くて細い指先。お椀の様に広げた両手の上に先程のそれが居る。
(息が浅い。放って置いたら死んでしまう。)
俺のいつもの考えとは程遠い事が頭に浮かぶ。
いつもの俺だったら串に刺して焼いたら美味いかな位しか考えないはずなんだけどな。
俺は辺りを見回して笹が群生して茂っている所まで歩き、4枚葉っぱをむしって、その上に怪我をしたそれを乗せた。
ぇぇーと、抗菌効果がある葉っぱだっけ?俺の国じゃ中々見かけないはずの植物なんだけど。
俺は怪我をしてる部分に手を翳して魔力を流し始めた。次第にぽわぁっと怪我の周囲が光初めて徐々に傷が塞がっていく。
回復魔法?俺、回復魔法なんて使えないはずなんだけど、何で今使えてるんだろう?
それから近くの木に生えている赤い実を幾つか採って、皮をむいて先程の黒いトカゲの口に塗る。皮をむいた赤い実は水分が豊富で、口に着いた赤い果汁を黒いトカゲはペロペロと先が二股に分かれた舌で舐めとる。
俺はホッと一息ついて、果実を小さくして口元に置いた。
トカゲが食べるのを確認せずに、下に敷いた笹の葉ごとトカゲを持ち上げて、周りから見えないように笹の群生地に隠れるように寝かせて、その場を離れた。
次の日、俺は黒いトカゲの様子を見に来ている。
色々考えたのだが、俺はきっと誰か別の人の目線でその人の行動をその人目線で感じているのだと思う。
だとしたら、俺はあの時死んだのかな?よく覚えてないんだけど、よく考えようとすると頭に靄がかかったみたいに考えが纏まらないんだ。
それに俺は今の状況をどうにかすることも出来ない。
俺は笹の葉を手で掻き分けてトカゲを探す。
昨日俺が寝かせた場所には居なくて焦って周りを探す。
ガサガサッ。
(居た、良かった。)
ソイツは笹の茂みの奥からひょこっと顔を出てきた。
昨日と違って、自分で歩き回れるくらいには回復したみたいだ。
そっと手のひらを差し出すとゆっくりと近付いてくる。
指先に鼻先をツンツンと触れたあと、二股の舌でペロッとされた。
(ふふふ、可愛い。)
手のひらは差し出したまま自由にさせていると、しまいにはおずおずと乗って来て、そこで体を丸めてしまったので、その手を自分に近づける。
右手で昨日治癒した箇所をゆっくり撫でて、軽く押す。
そこだけ柔らかい。痛そうな素振りは見せなかったが、恐らく傷を塞いだだけで、皮膚の下は治ってないと思う。
「早く良くなってね。また来るよ。」
俺はそっとトカゲを下ろして、また木の実を今度は3つ採ってそのまま近くに置いて帰った。
会いに行って、触れ合って、傷を確認して、木の実を置いて帰る。そんな毎日を続けていた。
日を追う事にトカゲは元気になって、心無しか大きくなっているような気もする。
いつしか怪我をしてたのが嘘のように、トカゲは元気になった。
俺は結構良いところの家柄らしい。
家の作りは見たことの無い石造りの様式で、砂色の建物に木で作った家具と魔獣や魔物の毛皮で装飾がされている。キラキラした石は見た事が無い。
毎日勉強の時間があるのだが、本が無い。でも、文字はある。木の板に重要な事は書き残すらしい。おじいちゃん先生が何人か居て、基本は聞くだけ。疑問点があれば質問すると答えてくれる。文字の勉強は地面に木の枝で書く。魔術はとにかく実践勉強。でも使える魔術は癒しの魔術と風魔法の2つだけみたいだ。
でも、公爵家みたいに侍従がいつも引っ付いて来たり、護衛の人が居たりなんて事も殆どない。っていうか建物の大きさに対して人が少ない。
当たり前のように感じてたけど、今思えば会った人全員が獣人じゃないんだ。全員ヒト族。俺が俺じゃないのがとても悔しい。
そして勉強をしているという事は子供?青年位だろうか。
今日も勉強を終えたら黒いトカゲに会いにいく。
いつの間にか両手の平に乗るサイズからは比べ物にならないほど大きくなった。小型のサラマンダーくらいだろうか。どこまで大きくなるんだろうか。
この黒い龍と会う場所も笹の群生地から、湖のような泉のような場所にいつの間にか変わっていた。
その湖は水位がとても低くなる時があって、その時は石造りの神殿の入口のような階段が現れる。
まるで湖が神殿を隠してるみたいな、そん感じ。
そして、その湖はとても似てるんだ。生えてる植物も、樹木も違うけど、雰囲気がすごく似ているんだ。
俺が子供の時に過ごした村の、婆様が祈りを捧げてた湖に。
もっとよく周囲を確認したいのに、俺はそんな事は関係なしに黒いトカゲと友情を育んでいる。
突然、頭に声が響いた。
<な、まえ。>
!?
「え?お前念話出来るのかい?すごいね。名前、私のかい?私の名前はサンディだよ。」
ね、念話??念話って魔力飛ばして脳に直接語りかけるっていうアレの事??
<さんでぃ。サンディ!>
黒いトカゲは羽をパタパタ動かして辺りを駆け回る。
コウモリのような骨と皮だけのようだった羽も、今では翼みたいに羽毛が所々生えている。
<サンディ、名前、いいなっ>
「君の名前、私が付けても良いのかい?」
<付けて!名前、欲しい!>
「んー、そうだなぁ。ライアンっていうのはどうだい?小さな王様って意味なんだけれど。」
<ライアン!ライアン!サンディ!ライアン!>
黒いトカゲはさっきよりも嬉しそうに翼をばっさばっさ羽ばたかせながら駆け回る。
「ふふふふ、喜んでくれて嬉しいよ。」
それからも時間があれば毎日のように会いに行って、ライアンと過ごした。
そのうちサンディもライアンも大きくなったけど、相変わらず時間を見ては会いに行って一緒に遊んで、そんな毎日が続くと思ってたんだ。
サンディの結婚が決まるまでは。
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