【完結済】ヒト族ですがもふもふの国で騎士団長やらされてます。

れると

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容量が大きいと後先考えず突っ込みがち

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「団長~。元気なお姿を拝見できて感激ですぅ~。」

開口一番にミッキィに涙目で言われる。

そうだよね、ミッキィもあの場に居たし。

「心配かけてごめんなさい。でもほら、今はこの通り元気ですよ?」
「はいぃ、上からスヴァルさんに不意打ちしてるとこも見てましたぁ。」
「ん?」

上から?さっき来たんじゃないの?
ちらっとクーグゥ義兄様を伺う。

「ああ、ちょっと色々伝達事項とかがな。」
「あ、そうなんですね。」

まぁ、俺が居ても邪魔なんだろう。どうせ詰所には行けないし、行けもしない人がチャチャ出してもね?

「レスト副団長、突然に、しかも長い間お休みしてしまってご迷惑をおかけしてます。すみません。」
「いえ、私も元気な姿を見られて安心しました。」

レスト副団長に頭を下げる。だって1番迷惑かけてるし、出勤出来ないからこれからも迷惑かけるしね。

俺がやろうと思ってたことはやったし、とりあえずお茶でも飲んで一息つくか。
ごくん。うん、美味しい。

でも騎士団の事はクーグゥ義兄様とやり取りしてんなら俺が今更聞く必要ないよね?あれ、じゃぁこの後何話せばいいんだろう?

その後は、主にミッキィが執務室メンバーの事や秋の新入団員の事、討伐の事なんかを話してくれた。

うん、皆俺が居なくてもきちんと回ってるね、大丈夫じゃん。まぁ、俺が居なくても大丈夫なように指導してたしね。俺の指導法は間違えてなかったね。





ミッキィ達が帰ったあと、俺は自分のカバンの存在を思い出した。

俺のカバンって見た目よりもちょぉぉおおおっとだけ沢山入る仕掛けが付いているカバンで、魔力で使用者登録してあるんだ 。
だから単純に、俺って自分の持ち物取り出せるのかな?って思っただけ。思い立ったら気になるからカバンを手にする。

魔力を流してカバンに手を突っ込む。

・・・うん!使える!よし、どうせなら中身整理しよっと。

俺は中身を床に並べ始めた。

基本はいつか売ろうと思ってた素材類。
蛇やトカゲの鱗皮。牙や何かの角。ビッグベアーやホーンラビット等の毛皮など。

それと魔石が沢山。こんなに溜まってたのか。

後は、木の実とか薬草と何かの種。

素材に関しては持っててもしょうがない物ばっかりだから全部売ってしまおうか。魔石も減らそう、こんなに要らないし。

木の実と種は植えてみようか。芽が出たら楽しいかな、そもそも芽が出るのかな。
庭師のガードナーさんに植えてもいい場所聞いてみようかな。

木の実と種を机の上に置いておく。

薬草は、これなんだっけ。後で本で調べようかな。

薬草は透明の袋に入れて机の引き出しにしまっておく。

魔石も仕分けが必要だから大きい引き出しの方にわさっと入れておく。

他の素材は義母さんに売る事が出来るかどうか聞こう。
1人で勝手に裏道のお店とかに売りには行けないし。

よし、じゃぁこの素材たちは鞄に戻してっと。

あ、団長の上着にも確かちっちゃいポーチくっつけてたし、あ、腰につけるベルトポーチにも何か入れてたな。
今度誰か来る時持ってきてもらおうっと。

あ、ハトくらい飛ばせるよね?
いそいそとハトを書いてレスト副団長宛に飛ばす。

そろそろ夕食だしいい時間だね。














「団長、元気ありませんでしたね。」
「そうですね。」

私はレスト副団長と騎士団詰所への帰り道、久しぶりに会った団長の事について口を開いた。

「目が覚めてから大分経つのに、魔力は無いし、体は細いし、顔色や声は元気だったんですけれど。団長にとって身体強化がどれだけ重要だったかが思い知らされますね。」
「きっと、身体強化が出来ないと騎士団は続けられないと思っているでしょうね。」
「団長、戻っくる気がもう無いんですかね。皆待ってるのに。」
「彼の事ですから、今のままじゃ戻れないって思ってるでしょうね。」
「ううー。」

レスト副団長はずっと「でしょうね」ってまるで他人事のようだ。

レスト副団長だって、団長以外の団長なんて考えられないと思ってるはずなのに。

でも公爵家騎士団長のスヴァルとは仲が良いようで良かった。変に考え込んじゃって塞ぎ込んだりしても無さそうでそこも安心した。

でも団長、時々よく分からない思考回路してるから。
もしかして心のどこかで海外進出計画とか立てちゃってるかもしれないんだよね。

団長辞めて田舎でゆっくり過ごしたいとか言っちゃってるし。まだ若いのに!私より若いのに!


それにあの団長だよ?
魔力も使えない、魔獣や魔物の討伐も出来ない、何もでき無いならここにいる意味は無いって考えてるかもしれない。討伐の時に「俺に出来ることってこれくらいだから」っていう発言も聞いた事あるし。

・・・あれ?結構思い詰めちゃったりしてないかな?辛い時ほど顔に出ないんだよね、団長って。

それに、思うところはまだあって。

「それに団長からイルヴェス様の匂いが殆ど消えてるんですけど!あの人あんな団長放っておけるんですか!?人としてどうなんですか!私だったら四六時中団長の世話焼くんですけど!」
「確か遅い発情期の処理だと聞いてますが、ああでも、それにしては長いですね。遅かったからでしょうか。」
「そうですよ、もう1週間は過ぎましたよ!」
「まぁ、彼には彼の考えがあると思いますよ。ガイウス団長を手放すような人では無いと思いますし。」
「それにしても団長が可愛そうですぅ。だってこういう時に頼れるのって公爵家の皆さんより今まで散々甘やかして貰ってた恋人でしょ?そうでしょう!?何かガツンとあの人に言ってやって下さいよ、レスト副団長~!!」
「何で私が。」
「私が言えないからに決まってるじゃないですかぁ!」
「はぁ、分かりました。ミッキィが言っていた、と言いたい放題言えば良いんですね。」
「それ確実にアウトですぅ、そういう意味じゃ無いんですぅ!」

バサバサバサッ

騎士団詰所までもう少しのところで、さっきまで居た公爵家の方からハトが飛んできた。レスト副団長の手に停まって手紙の形になる。

「誰からです?」
「・・・団長からですね。」
「内容を伺っても良いですか?」

レスト副団長は手紙に軽く目を通し、私に向かって口を開いた。

「今日のお礼と、詰所に置いてあるはずの上着とベルトポーチを持ってきて欲しいと。急ぎじゃないから次何か用事があって来る時で良い、と書いてありますね。」
「え!レスト副団長ヤバいですよ!」
「はぁ、荷物をお願いされただけで何をそんなに。」

「だってこれ、身辺整理始めちゃってますよ!!!」

レスト副団長は一瞬目を見開いたあと「そんな阿呆な事がありますか。」と溜息を吐いていた。
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