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健康診断は定期的に
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「あ、本当だ。あそこあそこ!あれが実じゃない?」
朝食を食べた後、俺とイルと義母様で教会にやってきた。
以前、俺が魔力を流した木には白くて小さなが花が枝いっぱいに咲き誇って居る。
その木の上の方、陽がよく当たる枝先の花弁が落ちたあとの雌しべの根元にぷくっと小さく膨らんだ子房が見えた。
この花の特徴として、実がならない花の場合、花弁と共に子房となる部分も一緒に散ってしまうらしい。
その証拠に、受粉できていないであろうものが木の根元に幾つか散っているのが確認できる。
なので花弁が落ちても子房の残っているあの実はこれから成長していって真っ赤に成るんだと思う。今はまだ薄い緑色の小さな瘤みたいだ。あれが、夢で見たライアンが口にした実になるのか。
「あの緑の瘤が赤くなるのか、すごいなぁ。」
俺は感想をそのまま口にした。
あの時の白いシャツのお爺さんが涙目で凄い感動していた。「まさか生在る内に見られるとは」や「そもそもこんなに咲き誇ったのを初めて見ました」とか。
「ガイウス様が魔力を御奉納して下さいましたお陰でございます」と言われた時には全力で否定したけれどね。
その後も沢山「ありがとうございます」を言われながら俺たちは教会を後にした。
実の成長速度は他のものと比べるとゆっくりで、あの実が赤く成長するのは夏の始め頃だそうだ。
その後順々に実っていくので、赤い実自体は秋の終わり頃まで楽しめるそうだ。実の総数にも寄るけどね。
「ところでガイウスはあの実のことを知っていたのかい?」
帰りの馬車の中で義母様が突然、先程見た小さな実のことを訪ねてきた。
「え?いえ、初めて見ました。」
「そうなのかい?」
なんでそんな事思うんだろうか。
俺が頭にクエスチョンマークを出して首を傾げると義母様は続けて口を開いた。
「いや、あの実が赤くなるのを知っていたから、ガイウスの村の近くに生えていたのかなと思ってさ。でも違うようだね。」
「あ、そうですね。生えてなかった、です。」
・・・・・・あれ、俺は見たこともない実の事をこれから赤くなるって呟いたのか。それは、知ってるって事になるよね?
「ふふふ。」
イルが楽しそうに俺の様子を見て笑う。
他人事だと思ってぇ。
義母様の目がじっと俺を見る。
これは、もう言うしかないか。
「あの、ええーとですね、俺、実は、夢を見まして。」
俺は結局義母様に、寝ている間に見た夢の話をするしか無かった。
「そうか、そんな夢をね、」
そう言って義母様は眉間に手を当てて黙り込んでしまった。
詳しくは話していない。俺はざっくりと要点だけ掻い摘んで話したつもりだったんだけど、それを聞いた義母様は黙り込んでしまった。
邸と教会の距離はそう遠くない。
程なくして着いてしまい、義母様は考える素振りをやめたて、いつもの表情に戻った。
凄いなぁ。こういう所本当に格好よくて尊敬する。
そのままイルは仕事へ。俺と義母様は温室へと向かった。
温室の奥の一角、整理されて何も植わっていない場所の前で義母様は俺を振り返った。
「さて、ガイウス。少し実験をしようか。」
「実験、ですか?」
実験の内容は簡単だった。
ここにいくつかの種類の薬草や花の種を植える。
温室内の別の場所にも同じように植えて、片方は俺の魔力を流して、もう片方は普通に育てる。
それで生育状況を比べる、というものだ。
「どれくらい差が出るか確かめたいしね」
「あー、なるほど?」
「自分の事なんだから把握しておきなさい。」
「あ、はい。」
まさか窘められるとは思ってもいなかった。
義母様は続けて俺に口を開く。
「そういえば聞きたいことがあるんだが、どうやらガイウスにはヤマネコ族の加護が着いているらしくてな、心当たりはあるかと思って。」
「ヤマネコ、ですか?俺の面倒を見てくれてた婆様はヤマネコ族でしたけど、加護?はよく分からないです。」
「そうか、その方がヤマネコ族だったんだな。その方は今どこに?」
「えと、もう亡くなりました。」
「そうか、すまない。辛いことを思い出させてしまったな。」
「いえ、死に対する心の持ち方は首都の方々とはかけ離れてるので大丈夫です。」
「そうなのか?それも興味があるな。」
ヤマネコ族の加護、か。心当たりかどうかは分からないけど婆様しょっちゅうおまじないをしてくれては居たけれど、おまじない、だしなぁ。加護とは違うよね?
「義母様、加護とはちょっと違うかもしれませんが、」
一応念の為、俺は毎晩おまじないと言って毎晩婆様が防御の魔法をかけてくれていたことを義母様に伝えた。
それと、ちょうどいいと思って、俺は魔術がド下手くそかもしれない事と、先日の討伐研修で魔力を使ったあとの体調の変化など、事細かく伝えた。
「やはり、少し調べた方がいいかもしれないね。」
俺はまた健康診断とやらを受けることになるらしい。
朝食を食べた後、俺とイルと義母様で教会にやってきた。
以前、俺が魔力を流した木には白くて小さなが花が枝いっぱいに咲き誇って居る。
その木の上の方、陽がよく当たる枝先の花弁が落ちたあとの雌しべの根元にぷくっと小さく膨らんだ子房が見えた。
この花の特徴として、実がならない花の場合、花弁と共に子房となる部分も一緒に散ってしまうらしい。
その証拠に、受粉できていないであろうものが木の根元に幾つか散っているのが確認できる。
なので花弁が落ちても子房の残っているあの実はこれから成長していって真っ赤に成るんだと思う。今はまだ薄い緑色の小さな瘤みたいだ。あれが、夢で見たライアンが口にした実になるのか。
「あの緑の瘤が赤くなるのか、すごいなぁ。」
俺は感想をそのまま口にした。
あの時の白いシャツのお爺さんが涙目で凄い感動していた。「まさか生在る内に見られるとは」や「そもそもこんなに咲き誇ったのを初めて見ました」とか。
「ガイウス様が魔力を御奉納して下さいましたお陰でございます」と言われた時には全力で否定したけれどね。
その後も沢山「ありがとうございます」を言われながら俺たちは教会を後にした。
実の成長速度は他のものと比べるとゆっくりで、あの実が赤く成長するのは夏の始め頃だそうだ。
その後順々に実っていくので、赤い実自体は秋の終わり頃まで楽しめるそうだ。実の総数にも寄るけどね。
「ところでガイウスはあの実のことを知っていたのかい?」
帰りの馬車の中で義母様が突然、先程見た小さな実のことを訪ねてきた。
「え?いえ、初めて見ました。」
「そうなのかい?」
なんでそんな事思うんだろうか。
俺が頭にクエスチョンマークを出して首を傾げると義母様は続けて口を開いた。
「いや、あの実が赤くなるのを知っていたから、ガイウスの村の近くに生えていたのかなと思ってさ。でも違うようだね。」
「あ、そうですね。生えてなかった、です。」
・・・・・・あれ、俺は見たこともない実の事をこれから赤くなるって呟いたのか。それは、知ってるって事になるよね?
「ふふふ。」
イルが楽しそうに俺の様子を見て笑う。
他人事だと思ってぇ。
義母様の目がじっと俺を見る。
これは、もう言うしかないか。
「あの、ええーとですね、俺、実は、夢を見まして。」
俺は結局義母様に、寝ている間に見た夢の話をするしか無かった。
「そうか、そんな夢をね、」
そう言って義母様は眉間に手を当てて黙り込んでしまった。
詳しくは話していない。俺はざっくりと要点だけ掻い摘んで話したつもりだったんだけど、それを聞いた義母様は黙り込んでしまった。
邸と教会の距離はそう遠くない。
程なくして着いてしまい、義母様は考える素振りをやめたて、いつもの表情に戻った。
凄いなぁ。こういう所本当に格好よくて尊敬する。
そのままイルは仕事へ。俺と義母様は温室へと向かった。
温室の奥の一角、整理されて何も植わっていない場所の前で義母様は俺を振り返った。
「さて、ガイウス。少し実験をしようか。」
「実験、ですか?」
実験の内容は簡単だった。
ここにいくつかの種類の薬草や花の種を植える。
温室内の別の場所にも同じように植えて、片方は俺の魔力を流して、もう片方は普通に育てる。
それで生育状況を比べる、というものだ。
「どれくらい差が出るか確かめたいしね」
「あー、なるほど?」
「自分の事なんだから把握しておきなさい。」
「あ、はい。」
まさか窘められるとは思ってもいなかった。
義母様は続けて俺に口を開く。
「そういえば聞きたいことがあるんだが、どうやらガイウスにはヤマネコ族の加護が着いているらしくてな、心当たりはあるかと思って。」
「ヤマネコ、ですか?俺の面倒を見てくれてた婆様はヤマネコ族でしたけど、加護?はよく分からないです。」
「そうか、その方がヤマネコ族だったんだな。その方は今どこに?」
「えと、もう亡くなりました。」
「そうか、すまない。辛いことを思い出させてしまったな。」
「いえ、死に対する心の持ち方は首都の方々とはかけ離れてるので大丈夫です。」
「そうなのか?それも興味があるな。」
ヤマネコ族の加護、か。心当たりかどうかは分からないけど婆様しょっちゅうおまじないをしてくれては居たけれど、おまじない、だしなぁ。加護とは違うよね?
「義母様、加護とはちょっと違うかもしれませんが、」
一応念の為、俺は毎晩おまじないと言って毎晩婆様が防御の魔法をかけてくれていたことを義母様に伝えた。
それと、ちょうどいいと思って、俺は魔術がド下手くそかもしれない事と、先日の討伐研修で魔力を使ったあとの体調の変化など、事細かく伝えた。
「やはり、少し調べた方がいいかもしれないね。」
俺はまた健康診断とやらを受けることになるらしい。
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