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絵画じゃないけどとても素敵
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翌日、結局は最終日まで置いておくのもモヤモヤして楽しめそうになかったので、領主邸まで赴いて、そもそもうちの領で取引きに出せる物がない事や、どういった取引がしたいのかちょっと判断しかねる的な事をやんわりと伝えたら「今すぐではなく今後取引できるようになったら優先的に取り引きをして欲しい。」と回答された。
なんだ、そういう事か!
すっごい重く考えてた。
今すぐ何かをするって事では無かったので俺たちは意気揚々と街に繰り出した。
今日はまず、観光客向けの市場に来た。
生簀に生きた魚が泳いでいたり、川で見る貝とは違った色んな種類の貝が居たりして凄かった。
しかも全部食用!!
観光客向けの市場だから一緒に出店もやっていて、色々な貝の煮物とか、串焼きとか、沢山堪能した。
貝ってすごい、色んな種類があってそれぞれに旨みが違って、ただ串に刺して焼いただけでもすんごく美味しい!!
あと、お魚のアラのスープっていうのも飲んでみたんだけど、これもお魚の出汁が出てて美味しかった。お肉とは全然違うんだね。
俺が「滅茶苦茶美味しい、最高」って言いながらパクパク食べてたらイルが横で「定期的に仕入れるにはやはり領として取引が」ってブツブツ言ってたけど、俺は聞かなかったことにした。
内陸のお肉もお肉で美味しいしね。
お腹が満たされた俺たちは、ピグ達を連れて海岸へ。
事前に馬を走らせてもいい所を調べておいて、ピグ達にも海を堪能してもらいたくて連れてきた。
思った通りに、初めての砂浜に皆一様に足踏みをしてその感触を確かめて、駆けてみたり、跳ねてみたり、いつもは見る事の出来ない面白い姿を見ることが出来た。
俺も昨日ぶりに海に入る。
昨日よりも気温低く、日差しも弱い今日は海の水が冷たく感じる。
昨日とは場所が違うからか、浅い所でもキラキラと鱗を光らせる魚が数匹泳いでいて、捕まえられそうと思った俺はバッシャバッシャ海に手を突っ込んでいた。
「え、ガイ何やってんの?ビショビショじゃないか。」
馬の様子を見ていたイルにびっくりされた。
さっきより早く手を突っ込んだからイける!と思って何回も突っ込んでいたからか、海の水が跳ねて思っていたよりも濡れていたみたいだ。
「イル、あのね、魚居た!捕まえられるかと思ったんだけど、無理だった!」
あははと笑って言ったら「風邪ひいたらどうするの」と言われながら海から回収されて、タオルで拭かれて、着替えをさせられた。
随分と準備がいいね?
って言うか俺が濡れるって予想されていた?
「海、しょっぱかった。やっぱり大地の体液説は濃厚だと思われる。」
「ふふ、まだその話信じてるの?」
少し唇に海水が着いたのをペロッと舐めたけど凄くしょっぱかったんだ。だから俺の考察をイルに伝えたんだけど、笑いながら流された。
だってさ、なんでしょっぱいのかとか、ただの大きな湖なのになんでいつも波打ってるのとか、説明つかない事が多いと思うんだよね。だから大地の意思がねって話に行き着くと思うんだよ、俺は。
「大丈夫?寒くない?」
「大丈夫。ピグ達も走り回れて満足っぽいから次行こうよ。」
ピグ達も最初は初めての海に興奮してたのが、今は落ち着いて寛いでいるのでそろそろ引き上げて、街に繰り出す事にした。
俺は、この街に来て最初に目にした海の夕陽とのコントラストがまだ記憶に新しくて、出来たら似たような絵が欲しいと思っているんだ。
最初に訪れたのはこの街で有名な絵師さんのお店。
大きくて壮大な絵が壁一面に飾られていて圧巻だ。
「でも、なんか、こう、心にグッと来るものが無い。」
一つ一つはすごく素敵。綺麗。
でも、これだ!っていうものじゃないんだよね。
「ぁ、でもこれ義母様に良いかも。これはエイデン義兄様に。」
手頃なサイズの絵画を幾つかお土産として買った。
持ち帰れないので、配送手続きもして完璧。
絵画だけではなく絵を売ってるお店にも足を向ける。
今入ったお店は雑貨屋さんの一角に店主の奥さんが趣味で書いた絵を売っている。
「あ、これ。」
大きさはそれほど大きくない。絵画とは言えない、絵だ。少し厚い紙に描かれた絵なんだけど、初めて見た海と夕陽の光景を、少しモザイク調に描いた感じの、だけどこれだって俺の直感が訴えた。
「イル、これこれ!これさ、黒い額縁で飾ったら素敵じゃない?このままでも素敵だけどさぁ。」
「わぁ、凄いね。趣味とは思えない出来栄えだね。うん、黒い額縁が合いそうだね。」
他にもシンプルで気に入った雑貨も数点買って、額縁は後で拵えてもらおうって事になってホテルに戻る。
また出店で買い食いしながらゆっくり戻ったのでホテルに着いた時は日が沈んでだいぶ経った頃だった。
「ガイ、おいで。ここから見える夜の海も綺麗だよ。」
風呂から出てまったりしてるところに、イルに呼ばれるまま、窓辺に近づく。
窓から見える景色は暗い海に満月が反射して、まるで双子の月みたいだ。月は反射してるのに、星は大きく瞬いてるものしか反射されてなくて、まるっきり鏡という訳でもないし、海に写った月は波で揺らめいていて不思議な光景だ。
「わぁ、なんか幻想的だね。海って見る度に顔色が変わって凄いねぇ。」
「ね、海って凄いね。」
そう言いながらイルは俺の後ろに回ってぎゅうっと俺を抱きしめた。
そして耳元で信じられない事を言ったんだ。
「ねぇ、ここの窓ちょっと高い位置にあるでしょ?エッチしながら海見れるんだよ?」
・・・そんなわけあるか!
なんだ、そういう事か!
すっごい重く考えてた。
今すぐ何かをするって事では無かったので俺たちは意気揚々と街に繰り出した。
今日はまず、観光客向けの市場に来た。
生簀に生きた魚が泳いでいたり、川で見る貝とは違った色んな種類の貝が居たりして凄かった。
しかも全部食用!!
観光客向けの市場だから一緒に出店もやっていて、色々な貝の煮物とか、串焼きとか、沢山堪能した。
貝ってすごい、色んな種類があってそれぞれに旨みが違って、ただ串に刺して焼いただけでもすんごく美味しい!!
あと、お魚のアラのスープっていうのも飲んでみたんだけど、これもお魚の出汁が出てて美味しかった。お肉とは全然違うんだね。
俺が「滅茶苦茶美味しい、最高」って言いながらパクパク食べてたらイルが横で「定期的に仕入れるにはやはり領として取引が」ってブツブツ言ってたけど、俺は聞かなかったことにした。
内陸のお肉もお肉で美味しいしね。
お腹が満たされた俺たちは、ピグ達を連れて海岸へ。
事前に馬を走らせてもいい所を調べておいて、ピグ達にも海を堪能してもらいたくて連れてきた。
思った通りに、初めての砂浜に皆一様に足踏みをしてその感触を確かめて、駆けてみたり、跳ねてみたり、いつもは見る事の出来ない面白い姿を見ることが出来た。
俺も昨日ぶりに海に入る。
昨日よりも気温低く、日差しも弱い今日は海の水が冷たく感じる。
昨日とは場所が違うからか、浅い所でもキラキラと鱗を光らせる魚が数匹泳いでいて、捕まえられそうと思った俺はバッシャバッシャ海に手を突っ込んでいた。
「え、ガイ何やってんの?ビショビショじゃないか。」
馬の様子を見ていたイルにびっくりされた。
さっきより早く手を突っ込んだからイける!と思って何回も突っ込んでいたからか、海の水が跳ねて思っていたよりも濡れていたみたいだ。
「イル、あのね、魚居た!捕まえられるかと思ったんだけど、無理だった!」
あははと笑って言ったら「風邪ひいたらどうするの」と言われながら海から回収されて、タオルで拭かれて、着替えをさせられた。
随分と準備がいいね?
って言うか俺が濡れるって予想されていた?
「海、しょっぱかった。やっぱり大地の体液説は濃厚だと思われる。」
「ふふ、まだその話信じてるの?」
少し唇に海水が着いたのをペロッと舐めたけど凄くしょっぱかったんだ。だから俺の考察をイルに伝えたんだけど、笑いながら流された。
だってさ、なんでしょっぱいのかとか、ただの大きな湖なのになんでいつも波打ってるのとか、説明つかない事が多いと思うんだよね。だから大地の意思がねって話に行き着くと思うんだよ、俺は。
「大丈夫?寒くない?」
「大丈夫。ピグ達も走り回れて満足っぽいから次行こうよ。」
ピグ達も最初は初めての海に興奮してたのが、今は落ち着いて寛いでいるのでそろそろ引き上げて、街に繰り出す事にした。
俺は、この街に来て最初に目にした海の夕陽とのコントラストがまだ記憶に新しくて、出来たら似たような絵が欲しいと思っているんだ。
最初に訪れたのはこの街で有名な絵師さんのお店。
大きくて壮大な絵が壁一面に飾られていて圧巻だ。
「でも、なんか、こう、心にグッと来るものが無い。」
一つ一つはすごく素敵。綺麗。
でも、これだ!っていうものじゃないんだよね。
「ぁ、でもこれ義母様に良いかも。これはエイデン義兄様に。」
手頃なサイズの絵画を幾つかお土産として買った。
持ち帰れないので、配送手続きもして完璧。
絵画だけではなく絵を売ってるお店にも足を向ける。
今入ったお店は雑貨屋さんの一角に店主の奥さんが趣味で書いた絵を売っている。
「あ、これ。」
大きさはそれほど大きくない。絵画とは言えない、絵だ。少し厚い紙に描かれた絵なんだけど、初めて見た海と夕陽の光景を、少しモザイク調に描いた感じの、だけどこれだって俺の直感が訴えた。
「イル、これこれ!これさ、黒い額縁で飾ったら素敵じゃない?このままでも素敵だけどさぁ。」
「わぁ、凄いね。趣味とは思えない出来栄えだね。うん、黒い額縁が合いそうだね。」
他にもシンプルで気に入った雑貨も数点買って、額縁は後で拵えてもらおうって事になってホテルに戻る。
また出店で買い食いしながらゆっくり戻ったのでホテルに着いた時は日が沈んでだいぶ経った頃だった。
「ガイ、おいで。ここから見える夜の海も綺麗だよ。」
風呂から出てまったりしてるところに、イルに呼ばれるまま、窓辺に近づく。
窓から見える景色は暗い海に満月が反射して、まるで双子の月みたいだ。月は反射してるのに、星は大きく瞬いてるものしか反射されてなくて、まるっきり鏡という訳でもないし、海に写った月は波で揺らめいていて不思議な光景だ。
「わぁ、なんか幻想的だね。海って見る度に顔色が変わって凄いねぇ。」
「ね、海って凄いね。」
そう言いながらイルは俺の後ろに回ってぎゅうっと俺を抱きしめた。
そして耳元で信じられない事を言ったんだ。
「ねぇ、ここの窓ちょっと高い位置にあるでしょ?エッチしながら海見れるんだよ?」
・・・そんなわけあるか!
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