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八花十一

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「えっと社長今なんとおっしゃいましたか?」

「だから私の護衛と言ったのよ!」

ユニフォリウスプレゼンツはもちろん配達屋ではあるが危険な場所への配達も日常茶飯事だ。
中には国の危険区にまで配達する事もある。

女性とはいえ護衛なんて必要ないレベルの力量を誇る集団なのだ。

そこの社長だぞ、声雨なんてなおさら必要なわけがない。

「社長の護衛ということでしょうか?」

「そうよ!」

なんでそんなに自信満々なんだ。

「失礼ですが必要があるのでしょうか?」

「もちろんよ!」

なんでだ?
嫌な予感しかしない。

「ひとまず護衛の依頼という事はわかりました。でどちらに行かれる予定なのでしょうか?」

「天馬の空庭よ。」

天馬の空庭、ファンシーな名前のこの場所。
いわゆる空中庭園なのだがそこには配達の際いつも乗っている一角馬の餌になる浮枯草(うきがれそう)が栽培されている唯一の場所。

「そこならいつも行かれているじゃないですか?」

「普段なら私だって一人で行けるわよ。」

「何か、あったんですね。」

「天馬の空庭まで駆け上がるには虹の柱を駆け上がる必要があるのは知っているわね?」

虹の柱、それは雨上がりの後の30分、その間現れる唯一飛ばずに天馬の空庭に行くことのできる空へと向かう虹色の道。


「はい、それは知っています。」

「この前雨が降った時にそろそろ餌が尽きてきたなと思って向かったわ。そしたら虹の柱に見たこともない生き物がいた。」

「見たこともない生き物?」

「しかも虹の柱を飴の様になめてた。消えたり現れたり訳のわからない生き物だったわ。」

消えたり現れたり、しかも虹の柱を舐める?

なんとも気持ちの悪い生き物だ。

「そいつが通行の邪魔をしていると。」

「そうよ!しかも何よりやばいのが、、」

「やばいとは?」

「餌が本当に尽きる!!仕事ができない!」

バーン!!

という効果音が聞こえてきそうなほど堂々たるものいいだ。

「そんな自信満々に言われても。」

「いや本当にやばいのよね。」

表情を見るなり困っているのは本当らしい。

「わかりましたよ、引き受けます。しかしその生き物の素性がわからないと対策のしようがありませんので少し時間をください。」

「ダメだ!!時間はない。次の雨上がるには攻める。」

「次の雨上がりっていつなんですか?」

「明日の16時、降水確率100%だそうだ!!」

「明日、ですか…」

「ああ、報酬は弾むだから何とかしなさい!」

そんな指をさされても困るのですが。

「わかりましたよ、やってみましょう。」

「一斉ならそういうと思っていたぞ!lではよろしく頼む!!」

帰ろうとしたオーキッドが何か思い出したかの様にこちらに戻ってくる。

耳元まで口を近づけると

「別に私の体で払っても構わないわよ。」

そういうと頰に軽いキスをした。

「何するんですか!?結構です。」

「照れるな照れるな可愛い奴め。では明日よろしく頼むぞ!」


やっと帰った。
嵐の様な女だ。
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