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適正検査(全編)
しおりを挟む大講堂に行くと、1年生400人が綺麗に整列していた。どうやら僕達が最後だったらしくすぐに説明が始まった。各クラスごとに合計10の検査をローテーションでまわる。
第一検査 魔法適正①テレキネシス
目の前のボールを浮かせて自由自在に動かすという検査。ここの学校は基本的に一般人では到底持っていない特殊な力をもった生徒がほとんどだ、魔法使いなんていくらでもいる。
それぞれ手放しでお手玉をしたり、ありとあらゆる方向に飛ばしたり、戻したり自分の力を教官達に見せつける。僕の順番が回ってきた。
(さてさて、どうしたものか。)
みんなと同じ事をしても面白くない、でも目立ちたくない、という2点から静かにボールを割ることにした。
右手を差し出して、イメージを固める。
パチン。
静かな音とともにボールは弾けた。
クラスメイトはボールを見失っている様だったが、教官は静かに新しいボールに取り替えた。少し汗が頬を伝っている様にも見えたがおそらく気のせいだろう。
第二検査 剣術
勢いあまって教官を倒してしまった。
第三検査 魔法適正②テレポーテーション
3秒でロンドンのビッグベンの写真を撮ってきた。
第四検査 防御
この検査は両手足を拘束され、高速で迫ってくる鉄板を受け止めるというもの。僕はぶつかる前に魔法で減速させているから当たる時にはほぼ止まっている状態なので痛くも痒くもない。
第五検査 身体能力
これは小学校でも中学校でもやった経験はあるだろうが身体測定みたいなものだ。全ての項目を軽く流して終わらせた。その時ふと第四検査会場を振り返った、すると女の子が検査を受けている所だった。
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