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どちらにしろめんどくさい

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「最下位…ですか。」

さすがに驚く、手加減をして教官を気絶させる事のできる僕が最下位、順位なんてどうでもいいと言っていたが、さすがに一番下という結果には納得できない。しかしどちらにしろめんどくさいので結局もうどうでもいいか。

「理由をお話ししましょう。」

何も聞くつもりはなかったが勝手に理事長が話を始めた。

…………

話初めて30分、入学式が始まる2分前までしゃべりやがった。そのおかげで僕は十分すぎるほど細い体格なのに大講堂まで走るというダイエットを行う羽目になった。

理事長の長ったらしい話を一言でまとめると
【検査不可能】だそうだ。

この学校は創立して1000年を超えるが僕までの力を持つ生徒は現れたことがないらしく、測定自体か不可能との事だ。他の生徒が騒ぎになっても困るので仕方なく最下位という扱いにさせて欲しいという結果というよりお願いだった。

ギリギリ、クラスの最後尾にひっそり並ぶ。

「羽音遅かったね、大丈夫?」

偶然瑠花が1つ前の列に並んでいた。

「大丈夫大丈夫、ありがとう。」

もちろん息一つ切れていない。

「新入生 入場」

アナウンスが流れる。

新入生400名が並んで大講堂に入る。先輩方に見られながら席へと向かうが、こういうのはやはり苦手だ。

席に到着し、すぐに入学式は始まった。各教官からの注意や理事長のお話しなどありきたりの内容が進行していく。いよいよ式も終盤、そろそろ終わるだろうと思っていた矢先に……

「それでは最後に新入生 模擬戦を始めます!」
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