魔法の廃れた魔術の世界 ~魔法使いの俺は無事に生きられるのだろうか?~

雨露霜雪

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第一章 魔法習得編

第二十二話 師匠との別れ

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「儂はこのくらいの距離を維持して見ている。危険と判断すれば助太刀してやるが、儂はその必要はないと思っておる。ブリッツェンも儂の助けを当てにするでないぞ」
「はい。自分の力で乗り切ってみせます」

 クマを視界に捉えつつもクマから気配を察知されない距離で、師匠から試験前最後の言葉を貰っていた。

「ふぅ……、行きます」
「うむ」

 気合……とはまた違う、覚悟を決めた俺は気持ちを戦闘に向け集中力を高めた。
 気配探知の範囲を現在のクマとの距離くらいに狭め、自分の気配を消す。更に身体と肉体の強化魔法を使用した。

 風の向きは……、現状が風下だから問題はない。このまま距離を詰めて一気に仕掛ける。脚の腱を断てればそれだけでクマの脅威は一気に低下する。その後はクマの爪に気を付けながらヒットアンドアウェイで……、何とかなる。

 状況と戦略を軽く確認しながらゆっくりと、それでいてクマに気付かれないように確実に距離を詰めていた。

 俺の気配断絶魔法もかなり実用的になりつつあるな。それでも断絶と言いつつも、現状は完全に消せないから、断絶言うより遮断や隠蔽……そうだな、現状は隠蔽魔法としておこう。隠蔽って、俺的には隠しても隠しきれていないってイメージだし。
 ともかく、隠蔽魔法がこの距離でもクマに察知されないのなら、予定どおりイケる!

 一歩踏み込めば槍が届く。そんな距離までクマに気付かれずに近付けたことで、俺は気が緩んだのだろうか、必要以上に槍を持つ手に力を込めてしまった。

 ピクリっ! クマが警戒心を露わにし四つ足から立ち上がろうとする。

「拙いっ!」

 俺は咄嗟に脚を踏み出し、クマの左脚の膝裏に槍を突き立てる。
 元々の予定では、槍を横薙ぎして足の腱を切断するつもりだったが、咄嗟の事態に槍による最大の攻撃方法である突きを身体が選択していた。

「……くっ! 硬い」

 骨と骨の継ぎ目である関節を寸分違わず狙えたのならかなりのダメージを負わせられたであろうが、生憎と俺の槍捌きはまだまだ甘い。そんな俺が咄嗟に突き出した槍では狙いが甘く、関節より少し下に槍は刺さっていた。それでも槍は骨に到達したのだが、その骨が何とも硬く、俺の腕が痺れてしまった。
 それでも、今の俺は魔法で強化されている。硬い骨に腕が痺れはしても、その骨はしっかり砕いただろう。

 これで多少でも機動力を奪えていれば御の字だが、あの巨体にあの程度の攻撃で何処まで痛手を負わせられたのか想像できない。取り敢えず距離を取ろう。

 突き刺した槍を捻りながら引き抜いた俺は、引き抜く力を利用してバックステップでクマとの距離を稼いだ。

 あのタイミングで力んじゃったのは身体が無意識にクマを恐れてしまったのだろう。実戦経験の少なさが出ちゃったな。

 自分の失敗に、つい意識が引っ張られたが、今は反省している場合ではない。俺は意識を引き戻し、これからの動き方を模索する。

 取り敢えず師匠からの課題である”初撃を槍で”は既に遂行しているのだから、ここからは魔法を使うえる。
 だからといって、ここから魔法一辺倒でクマに近付かないのは師匠が求めているのとは違う気がする。であれば、魔法攻撃でクマの機動力を奪い、その後は魔法も使いつつ槍で戦うのが正解な気がする。
 多少は恐怖心も薄れた、この考えも間違っているとは思えない。――よし、これで行こう。

 俺は正解であろう動き方を選択しつつ、後ろ脚だけで立ち上がったクマの視界に入らないように移動をしていた。
 クマが二足歩行になったのだから、あまりダメージを与えられていないのだろう。しかし、凶暴さは増しているようにも感じられた。
 だが、姿の見えない俺を警戒してなのか、それとも痛みに我を忘れているからなのかわからないが、鋭い爪を持つ腕を闇雲に振り回すクマの殺気が尋常ではないので、正気でないことが伺える。
 などと観察していると、実は俺の思っていた以上に深手を負わせていたようで、クマは何度か体勢を崩しては四つ足になり、再び二本足になって腕を振り回すを繰り返していた。

「でも、アレを貰ったら俺なんてあっと言う間にお陀仏だよな……」

 今日は極力独り言を呟かないように意識していたのだが、あまりにも凄まじいクマの迫力に気圧され、つい独りごちってしまった。

 今は弱気になっている場合じゃないぞ。俺はあのクマを倒すんだ! ――ん? ってかクマのヤツ、よく見たら結構隙だらけじゃないか? 落ち着いて戦えば俺とて巨大クマに勝てる! 冷静になれば……イケる!

 冷静になったはずの俺は、脳内麻薬と呼ばれるエンドルフィンが分泌されたのだろう、『冷静とは何ぞや?』と言わんばかりに興奮していた。

「――ここだっ!」

 隙だらけのクマではあるが、俺は適当に魔法攻撃を仕掛けるのではなく、傷を負わせたクマの左脚を確実に破壊できるタイミングを探っていた。そして、今まさにそのタイミングを見付けた俺は、クマの背後から風属性の魔法『風刃』をクマの左脚の膝裏の下、負傷部分に放った。

 グワァアアアー

 四つ足から二本足に移行するその瞬間、俺の放った『風刃』を受けたクマが大きな叫び声を上げながら体勢を崩した。しかし、クマの叫び声に恐怖を感じた俺は、身体が一瞬硬直してしまった。

 ビビるな俺! しっかり攻撃が通っているからこそアイツはあんな声を出しているんだ。冷静になればイケるって思ったばっかりなんだ、もう一度落ち着くんだ!

 俺は気持ちを奮い立たせることで強張る身体を動かした。
 左手を軽く開いて握ってを数回繰り返し、しっかり動くことを確認すると、既に二本足で立ち上がれなくなったクマを睨むように見つめた。

 左脚は皮一枚でやっと繋がってるだけか。これで機動力を奪えたし、二足歩行も無理だ。
 このままクマに近付かず魔法で仕留められそうだけど、それだと師匠が納得しない。ならば、油断せず背後から心臓辺りを一突き……いや、それだと腕を振り回されて俺が窮地に追いやられる可能性もある。ここは念の為、左腕に魔法で攻撃しよう。その後に接近して槍を使う。

 方針が決まれば行動はすぐに起こせる俺は、右手に魔力を集める感じを意識しつつ四つ足のクマの左後方に位置取る。そして、風を刀に見立てて刃をそのまま真っ直ぐ飛ばした先程の『風刃』とは違い、刃を回転させるイメージに変更した『風刃改』を放つことにした。
 この変更は、硬い骨を断ち切るのに先程の『風刃』では威力が弱いと判断し、威力と効率を考えた結果、骨に触れるのが一点しかない真っ直ぐ飛ばす刃ではなく、回転することで骨に接する面積を増やし、尚且つ回転することで得られる威力自体の向上を考えて導き出した答えだ。

「グダグダやってらんねー! 『風刃改』だっ!」

 グギャー

 短い悲鳴とともに、左腕を切断されたクマがドサリと倒れ込んだ。
 使ったことのない魔法の『風刃改』であったが、使える魔法のアレンジであったからか、はたまた失敗すると自分が危険な状況下であったからかは不明だが、とにかく魔法として発動することには成功していた。

「ウォリャアー」

 ここが勝負所とばかりに、俺はクマの首を刺突すべく槍を構え突撃する。
 狙いとしてはクマの脊髄を破壊してやるつもりだが、少しズレたとしても血管を傷付けるのは可能だろう。これならどちらに転んでも止めを刺せると踏んだ。

「ふんっ!」

 穂先がクマの首に刺さると、俺は力の限り槍を突き刺す。
 若干狙いからズレていたようで、骨を掠めるように穂先がクマの首に刺さっていくが、俺はそのまま力を込めて更に突き刺す。
 どうやら上手くクマの首にある血管を傷付けたようで、ドクドクと血が溢れ出てきた。
 俺は返り血を浴びながら、槍の柄を握る手にグッと力を入れ、捻りながら槍を引き抜く。すると、クマの出血量は一気に増えた。

 半身で横たわるクマだが、最後の足掻きとばかりに右腕を振り回す。
 ここでその腕の一撃を喰らうわけにはいかない。俺はバックステップでクマとの距離を僅かに取る。

「このまま放っておいても絶命するだろうけど、止めを刺してあげた方が良いのかな?」

 掠れた呻き声を出すクマを眺めながら、俺はどうすれば良いのか思案していた。
 すると、師匠が近付いてくる気配位を感じ、一瞬だけそちらに視線を向けた。

「取り敢えず合格じゃの」
「ありがとうございます師匠」

 背後から掛けられた声に、俺はクマを見つめたまま応じた。

「それで師匠、止めを刺してあげた方が良いですか?」
「そうじゃな」

 多分そう言われると思っていたので、俺は既に発動準備が整っていた『風刃改』を放った。
 大量の血を流す首に向かって飛んだ『風刃改』は、ザシュッとクマの首を跳ね飛ばしたのだった。


「言うたであろう。ブリッツェンなら問題なく倒せると」
「そうでしたね」

 クマを縄で縛り上げ血抜きのためにぶっとい木にぶら下げ終わると、俺と師匠は横たわる木を椅子に見立て腰を下ろしていた。

「ブリッツェンは実戦経験が圧倒的に足らんのじゃ」
「それは……自分でも感じていました」
「いくら打ち取れる実力があろうとも、実力を発揮できる精神状態でなくれば不覚を取る。そのために今回はこのクマを試験相手としたのじゃ」
「……確かに、結果としては圧勝でしたが、気の持ちようと言いますか、精神的な部分の大切さを実感しました」

 師匠が今回の試験の意図を教えてくれ、俺もその意図を感じ取れていたことと感想を師匠に伝えた。

「今後は学園生活が始まると実戦を行う時間が少なくなるであろうが、時間の許す限り実践経験は積むように」
「わかりました」

 学園生活が始まると、俺が狩に出れる時間は限られてくる。それでも可能な限り狩に出るつもりだ。

「ただし、油断だけはするでないぞ」
「そのつもりではいます」
「そうは思っていても、慣れてくると慢心してしまうことは往々にしてある。それも含めて精神鍛錬も行うように」
「ご忠告、有り難く受け取らせていただきます」

 そうだな、慣れってのは感覚をおかしくさせるもんな。気を付けておこう。

「さて、最後に少し御復習いおさらいをしておこうかの」
「お願いします」


 師匠と次はいつ会えるか……、下手をすれば今生の別れとなるかも知れない。

 俺は一言一句聞き逃さないように師匠の言葉へ耳を傾けた。

 御復習いが終わると、師匠から渡したい物があると言われた。

「これは、共通化されている魔法の詠唱文が書いてある。魔術のように誰が使っても同じ効果になるのではなく、込める魔力量が調整できる魔法じゃ。とはいえ融通は利かんからの、これを参考に自分なりに作り変えて使うと良い」
「い、いいのですか?」

 師匠から木簡の束を渡された。餞別で頂くには貴重過ぎる品だと思う。

「この『魔道具袋の魔法』のように、未だに原理がわからない魔法もあるからの。そういった魔法はこうして伝えて行かねばならん」

 師匠が木簡を取り出したのは、『魔道具袋の魔法』で作り出した不思議な収納袋なのだが、その袋は小銭が入る程度の小さな見た目に反して、数百キロもある大きな獣が何体も収納できるのだ。
 魔道具袋自体は一般にも出回っているのだが、それは伏魔殿と呼ばれる魔物が闊歩するエリアの神殿から発見された物で、滅多に入手できる物ではないので非常に高価であり、現在の技術では創り出せない貴重品である。

「師匠は俺にはまだ早いと『魔道具袋の魔法』を教えてくれなかったじゃないですか。それなのに、本当に良いのですか?」
「ブリッツェンが既存の魔法を頼りにせぬよう、儂といる間は自分で魔法を作り上げることを教えていただけじゃ。別れるときには渡す予定でいたのじゃよ」
「では、これは有り難く頂戴いたします」
「うむ」

 本当に有り難い。

「ただし、魔術も適正があるように、そこに書かれている魔法も適正がある。ブリッツェンは全ての属性が使える魔法使いなので問題ないが、お前さんが誰かに伝えるなら、その相手の属性などを吟味してから伝えねばならんぞ」
「では、俺自身がどの魔法が何の属性なのか使って判断しないとですね」
「それもそうじゃが、『魔道具袋の魔法』のように解明されていない魔法は、属性そのものが何であるかわからん場合もある」

 魔法自体は存在しているのに属性もわからないというのだから、魔法の奥深さを感じずにはいられない。

「質問なのですが、『魔道具袋の魔法』で魔道具袋を作って誰かに渡したりしてはいけないのですか?」

 俺が魔道具袋を作れるなら、それを姉ちゃん達に渡せば、仮に姉ちゃんが『魔道具袋の魔法』を使えなくても魔道具袋だけは使わせてあげられる。何だったら、商人のクラーマーさんにプレゼントしてあげれば喜ばれるだろう。

「それは無理じゃ。『魔道具袋の魔法』で作り出した魔道具袋は、作った本人でなければ機能せんのじゃ。そのため、製作者が亡くなったりすると、その時点で魔道具袋はただの袋になり中身が溢れ出る」
「…………」

 少々期待していた俺は、師匠の言葉に何も言えず肩を落とすことしかできなかった。
 しかし、一度作り出してしまえば魔道具袋として永遠に使えるのなら、もっと魔道具袋は世に流通しているはずだ。そうでないのは、師匠が言うとおりだからなのだろう。それでも、伏魔殿から持ち帰った魔道具袋は製作者でなくとも誰でも使える。ならば、この『魔道具袋の魔法』が改良できれば、魔道具袋を一般化出来る可能性もある。

 まぁ、今の俺は技術者ではないから無理に作り出そうとは思わないけど、いつか解明したくはあるな。

「以前にも教えたが、魔法とは個々が自分の使い易いように自分なりに作り上げるものじゃ。『魔道具袋の魔法』のような便利な魔法も、自分なりに作れるようになればより便利になる。ブリッツェンは全属性が使えるのだ、誰よりも可能性を持っておる。ならば解明されていない魔法を解明したり、解明できなくても参考にして新しく作り上げたりするのも良いじゃろう。――何にしても、これからも怠ることなく、魔法の修行に励むように」

 俺が全属性使えると師匠は言うが、質量を無視した大きさの物が収納できたり、袋の中の時間が止まっている『魔道具袋の魔法』があるのだ、時間や空間、若しくは両方を合わせた時空などといった知られていない属性があるような気がする。そうなると俺は全属性を使えるわけではないのだろうが、それでも可能性は無きにしも非ずだ。その辺も意識して頑張ってみよう。

「師匠のお言葉を胸に、これからも精進します」
「楽しみにしておるぞ」

 この調子であれば、師匠とは何れまた会える気がする。ならば、そのときには何か結果を見せたい。そのためのも、自分の発した言葉どおりしっかり精進しよう。

 こうして師匠からの最後の講義が終り、俺は師匠と別れたのであった。
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