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第三章 冒険者修行編
第二話 仲良し
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「ただいま」
「あらブリッツェン。随分と遅かったわね」
「あ~、王都で姉さんが住む家が手違いで用意できなくて、クラーマーさんの所でお世話になりながら用意できるのを待ってたんだ。流石に姉さんを預けて俺が帰るわけいはいかないでしょ?」
「それはそうね。それで、お姉様のお家は用意できたの?」
「うん。だから俺は帰ってこられたんだよ」
「あ~、そうよね」
三月の半ば過ぎ、俺は予定より早く帰ってこられたが、当初の予定からすると大幅に遅れての帰郷だった。
そんな俺を出迎えてくれたのはエルフィ唯一人で、少々寂しかったのだがそんなことはおくびにも出さず、淡々とやり取りしたのである。
「アンゲラは元気にしていたのかしら?」
「ここと比べると王都は多少冷えたけど、体調も崩さず元気だったよ」
「お姉様の神官服姿は美しかった?」
「神官見習いの灰色も姉さんが着れば綺麗だけど、やっぱり白い神官服だと姉さんの美しさに磨きがかかって凄く綺麗だったよ」
「あー、あたしもお姉様の神官服姿を見たかったわ」
「姉ちゃんも認められれば神殿本部に行けるでしょ? そのときに見れるよ」
「そうね。あたしも頑張るわ」
出掛けていた母も帰宅し、今は俺とエルフィと母の三人でお茶を啜りながら王都での話を伝えている。
「ブリッツェン、クラーマーさんに随分とお世話になっていたようだけれど、しっかりお礼はしてきましたか?」
「前に姉さん達にも教えてあげた『九九』があったでしょ? あれを教えてあげたら凄く喜ばれたよ。商人に計算は付きものだからね」
「ああ、あれは凄いものね。でも、そんなのがお礼になるの?」
「母さんは『そんなの』とか言うけど、クラーマーさんは何れ情報として売るって言ってたよ。――そうそう、もともと『九九』は広めないでって言っといた思うけど、クラーマーさんとの約束もあるから、絶対に広めないでね」
算盤はこっちで作っていないから、九九だけは注意しておかないとね。
「『九九』が情報として売れるなんて凄いわね。わかったわ。元から誰にも教えていないから、これからも内緒にしておくわね」
「姉ちゃんもね」
「わかってるわよ!」
姉ちゃんはアホの子だから、ポロって出ちゃう可能性もあるけど、基本的に約束は守るから大丈夫だろう。
「そうそう、四月から冒険者学校に通うよ。明後日の乗合馬車でキーファシュタットに行く予定」
「あら、随分と忙しいのね」
「本当は三月から行く予定だったからね」
「ちょっとブリッツェン!」
「な、なに?」
「少しはあたしと一緒に訓練しようとか思わないの!?」
口では強気な感じのエルフィだが、目は『構って欲しい』と訴えている。
「冒険者学校を卒業したら、暫くはここで活動する予定だよ。そしたら訓練も付き合うし。どのみち、冒険者になっても仮成人まで伏魔殿には入れないしね」
「ま、まぁ、それならそれでいいわ。冒険者学校を卒業したら、絶対訓練に付き合いなさいよ」
「わかったよ」
「貴方達はいくつになっても仲良しね」
「「仲良くない(わ)」」
「ほら、仲良し」
俺とエルフィの遣り取りを見守っていた母が茶化すようなことを言うので、全力で否定した結果、見事にハモってしまった。
まぁ、本当は否定する必要なんてないけど、姉ちゃんに合わせて否定しておかないとね。俺って良い弟だなー。
「取り敢えず、明日はあたしの訓練に付き合いなさいよね」
「俺は明日しかのんびりできないんだけど」
「乗合馬車で移動するだけでしょ。馬車で休めるから問題ないわ」
「まぁ、そうなんだけど。……わかったよ、明日は付き合うよ」
「それでいいのよ」
これも想定の範囲内なので問題ない。ただ少し不満なだけだ。
その後、帰宅した父達も交えて王都の話をした。王都のお土産も渡したのだが、それが少々値の張る物だったので、土産代はどうしたのかと母に突っ込まれて大変だった。
苦し紛れに、九九の情報のお代としてクラーマーさんに貰った金で買ったことにして誤魔化したが、「散々お世話になってお金まで貰ったの」と母に怒られてしまった。
うん。見習いでもいいから、早く冒険者になって自活できるようにならないと面倒だ。
「ブリッツェンは長旅で疲れているでしょうから、今日はもう休みなさい」
「そうさせてもらうよ」
「仕方ないわね。今日はあたしが一緒に寝てあげるわ」
「別にいい――」
「なに?」
「何でもないです」
ブラコンのエルフィは、どうやら俺と一緒に寝たいようだ。俺はこれも弟の務めと思い、一緒に寝てあげるのだった。
「あんた、少し逞しくなってない?」
「ああ、母さん達には内緒だけど、王都の近くからここまで自己強化して走って来たんだよ。それだけで自分でもわかるくらい鍛えられたと思うよ」
「あんただけズルいわね」
「いやいや、姉ちゃんは女の子なんだから、ムキムキになりたくないだろ?」
豊満な姉アンゲラに対し、絶望的なまでにペッタン娘なエルフィではあるが、アンゲラとは違うベクトルの美しさを持つ美少女だ。いくらスレンダーだとはいえ、筋肉ムキムキになって欲しいとは思わない。
そういう俺も、少しは逞しくなったとは思うけど、別にムキムキになったわけじゃないんだけどね。
「別に筋肉ムキムキになりたいわけではないわよ。あたしは強くなりたいだけなんだから」
「でも姉ちゃんは神殿の仕事もあるから、俺みたいに修行に時間を注ぎ込めないじゃない? だから、今みたいにできる範囲で鍛えるしかないよね」
「それがズルいって言うのよ。あたしも冒険者になろうかしら……」
「姉さんみたいになりたいんじゃないのかよ」
聖女と呼ばれるアンゲラに憧れていながら、強さも求めるエルフィ。それに対して俺は矛盾を感じるが、それでもエルフィは外面の良さからアンゲラに替わる聖女として期待されているし、影では鍛錬を欠かさずに行っている。そんなエルフィの努力家な面は、素直に尊敬できる。
う~ん、姉ちゃんは限られた時間で剣も魔法も練習していて、十三歳の少女とは思えない戦闘力を持つまでになっているのだから、神殿の仕事を辞めればかなりの冒険者になれると思う。でも、姉ちゃんは姉さんのようになりたい気持ちを持っているから、何だかんだ神殿は辞めないだろうな。
これはあれだな、二兎を追う者は一兎をも得ずとならないよう、どちらか一方に絞らせるのが正解なのだろうけど、姉ちゃんなら何とかなりそうだし、二兎を得られるよに俺が協力してあげた方がいいのかな?
「そういえば、姉ちゃんはなんで強くなりたいの?」
「――! そ、それは内緒よ!」
「いーじゃんか、教えてよ」
「女の子の秘密を探るのは良い趣味とは言えないわね」
強さに憧れる理由がわかれば協力すべきか決め易かったけど、それは教えてくれないのか。残念。
「で、でも、仕方ないから特別に教えてあげるわ」
「おっ!」
「あたしは幼い頃からお姉様のようになりたいと思っていたの。でも、ブリッツェンが生まれてあたしも姉になったでしょ? だから、あたしは妹としてお姉様を追うだけではなく、姉としてあんたを導いてあげなければいけないの。そのあんたは読書ばかりしていたのに、急に人が変わったように冒険者になりたいと言い出したから、弟を守る姉として、あたしはあんたより強くないといけないのよ」
俺から視線を外したエルフィは、捲し立てるように一気に言い切ると、顔を赤らめてチラッと俺の反応を伺っていた。
姉さんは姉ちゃんが俺を大好きというけども、どちらかといえば姉としての責任感みたいなのが強くあるんじゃないのかな? でも、俺を思ってくれているのは確かなんだよな。
ってか、恥ずかしそうに頬を染めてる姉ちゃん可愛いな。あはっ。
「姉ちゃん、俺は冒険者として一人で頑張るし、いつまでも姉ちゃんに迷惑をかけないよ。だから、姉ちゃんは姉ちゃんの目標に向って神殿の仕事を頑張った方が良いと思うんだけど」
「冒険者は危険な仕事よ。あんたに何かあったら、あたしは姉としてあんたを助けなければならないの。だから、あたしは強くなくてはいけないの。それに……、あんたはあたしのたった一人の弟なのだから……」
これは姉としての責任感なのか、姉ちゃんが俺を大事にし過ぎているのかわからんが、強くなることで満足できるならその手助けはしてあげよう。
まぁ、ぶっちゃけ姉ちゃんを説得するのが面倒だから、強くなることを諦めさせる説得を俺が放棄しただけなんだけどね。
「取り敢えずわかった。俺も姉ちゃんが強くなれる様にできる範囲で手伝うよ」
「そうしなさい」
守るべき対象である弟の俺から鍛えてもらおうとしている時点で、『守ってあげる』姉の立場ではなくなっているのだが、それに気付かないアホな子のエルフィであった。
「あらブリッツェン。随分と遅かったわね」
「あ~、王都で姉さんが住む家が手違いで用意できなくて、クラーマーさんの所でお世話になりながら用意できるのを待ってたんだ。流石に姉さんを預けて俺が帰るわけいはいかないでしょ?」
「それはそうね。それで、お姉様のお家は用意できたの?」
「うん。だから俺は帰ってこられたんだよ」
「あ~、そうよね」
三月の半ば過ぎ、俺は予定より早く帰ってこられたが、当初の予定からすると大幅に遅れての帰郷だった。
そんな俺を出迎えてくれたのはエルフィ唯一人で、少々寂しかったのだがそんなことはおくびにも出さず、淡々とやり取りしたのである。
「アンゲラは元気にしていたのかしら?」
「ここと比べると王都は多少冷えたけど、体調も崩さず元気だったよ」
「お姉様の神官服姿は美しかった?」
「神官見習いの灰色も姉さんが着れば綺麗だけど、やっぱり白い神官服だと姉さんの美しさに磨きがかかって凄く綺麗だったよ」
「あー、あたしもお姉様の神官服姿を見たかったわ」
「姉ちゃんも認められれば神殿本部に行けるでしょ? そのときに見れるよ」
「そうね。あたしも頑張るわ」
出掛けていた母も帰宅し、今は俺とエルフィと母の三人でお茶を啜りながら王都での話を伝えている。
「ブリッツェン、クラーマーさんに随分とお世話になっていたようだけれど、しっかりお礼はしてきましたか?」
「前に姉さん達にも教えてあげた『九九』があったでしょ? あれを教えてあげたら凄く喜ばれたよ。商人に計算は付きものだからね」
「ああ、あれは凄いものね。でも、そんなのがお礼になるの?」
「母さんは『そんなの』とか言うけど、クラーマーさんは何れ情報として売るって言ってたよ。――そうそう、もともと『九九』は広めないでって言っといた思うけど、クラーマーさんとの約束もあるから、絶対に広めないでね」
算盤はこっちで作っていないから、九九だけは注意しておかないとね。
「『九九』が情報として売れるなんて凄いわね。わかったわ。元から誰にも教えていないから、これからも内緒にしておくわね」
「姉ちゃんもね」
「わかってるわよ!」
姉ちゃんはアホの子だから、ポロって出ちゃう可能性もあるけど、基本的に約束は守るから大丈夫だろう。
「そうそう、四月から冒険者学校に通うよ。明後日の乗合馬車でキーファシュタットに行く予定」
「あら、随分と忙しいのね」
「本当は三月から行く予定だったからね」
「ちょっとブリッツェン!」
「な、なに?」
「少しはあたしと一緒に訓練しようとか思わないの!?」
口では強気な感じのエルフィだが、目は『構って欲しい』と訴えている。
「冒険者学校を卒業したら、暫くはここで活動する予定だよ。そしたら訓練も付き合うし。どのみち、冒険者になっても仮成人まで伏魔殿には入れないしね」
「ま、まぁ、それならそれでいいわ。冒険者学校を卒業したら、絶対訓練に付き合いなさいよ」
「わかったよ」
「貴方達はいくつになっても仲良しね」
「「仲良くない(わ)」」
「ほら、仲良し」
俺とエルフィの遣り取りを見守っていた母が茶化すようなことを言うので、全力で否定した結果、見事にハモってしまった。
まぁ、本当は否定する必要なんてないけど、姉ちゃんに合わせて否定しておかないとね。俺って良い弟だなー。
「取り敢えず、明日はあたしの訓練に付き合いなさいよね」
「俺は明日しかのんびりできないんだけど」
「乗合馬車で移動するだけでしょ。馬車で休めるから問題ないわ」
「まぁ、そうなんだけど。……わかったよ、明日は付き合うよ」
「それでいいのよ」
これも想定の範囲内なので問題ない。ただ少し不満なだけだ。
その後、帰宅した父達も交えて王都の話をした。王都のお土産も渡したのだが、それが少々値の張る物だったので、土産代はどうしたのかと母に突っ込まれて大変だった。
苦し紛れに、九九の情報のお代としてクラーマーさんに貰った金で買ったことにして誤魔化したが、「散々お世話になってお金まで貰ったの」と母に怒られてしまった。
うん。見習いでもいいから、早く冒険者になって自活できるようにならないと面倒だ。
「ブリッツェンは長旅で疲れているでしょうから、今日はもう休みなさい」
「そうさせてもらうよ」
「仕方ないわね。今日はあたしが一緒に寝てあげるわ」
「別にいい――」
「なに?」
「何でもないです」
ブラコンのエルフィは、どうやら俺と一緒に寝たいようだ。俺はこれも弟の務めと思い、一緒に寝てあげるのだった。
「あんた、少し逞しくなってない?」
「ああ、母さん達には内緒だけど、王都の近くからここまで自己強化して走って来たんだよ。それだけで自分でもわかるくらい鍛えられたと思うよ」
「あんただけズルいわね」
「いやいや、姉ちゃんは女の子なんだから、ムキムキになりたくないだろ?」
豊満な姉アンゲラに対し、絶望的なまでにペッタン娘なエルフィではあるが、アンゲラとは違うベクトルの美しさを持つ美少女だ。いくらスレンダーだとはいえ、筋肉ムキムキになって欲しいとは思わない。
そういう俺も、少しは逞しくなったとは思うけど、別にムキムキになったわけじゃないんだけどね。
「別に筋肉ムキムキになりたいわけではないわよ。あたしは強くなりたいだけなんだから」
「でも姉ちゃんは神殿の仕事もあるから、俺みたいに修行に時間を注ぎ込めないじゃない? だから、今みたいにできる範囲で鍛えるしかないよね」
「それがズルいって言うのよ。あたしも冒険者になろうかしら……」
「姉さんみたいになりたいんじゃないのかよ」
聖女と呼ばれるアンゲラに憧れていながら、強さも求めるエルフィ。それに対して俺は矛盾を感じるが、それでもエルフィは外面の良さからアンゲラに替わる聖女として期待されているし、影では鍛錬を欠かさずに行っている。そんなエルフィの努力家な面は、素直に尊敬できる。
う~ん、姉ちゃんは限られた時間で剣も魔法も練習していて、十三歳の少女とは思えない戦闘力を持つまでになっているのだから、神殿の仕事を辞めればかなりの冒険者になれると思う。でも、姉ちゃんは姉さんのようになりたい気持ちを持っているから、何だかんだ神殿は辞めないだろうな。
これはあれだな、二兎を追う者は一兎をも得ずとならないよう、どちらか一方に絞らせるのが正解なのだろうけど、姉ちゃんなら何とかなりそうだし、二兎を得られるよに俺が協力してあげた方がいいのかな?
「そういえば、姉ちゃんはなんで強くなりたいの?」
「――! そ、それは内緒よ!」
「いーじゃんか、教えてよ」
「女の子の秘密を探るのは良い趣味とは言えないわね」
強さに憧れる理由がわかれば協力すべきか決め易かったけど、それは教えてくれないのか。残念。
「で、でも、仕方ないから特別に教えてあげるわ」
「おっ!」
「あたしは幼い頃からお姉様のようになりたいと思っていたの。でも、ブリッツェンが生まれてあたしも姉になったでしょ? だから、あたしは妹としてお姉様を追うだけではなく、姉としてあんたを導いてあげなければいけないの。そのあんたは読書ばかりしていたのに、急に人が変わったように冒険者になりたいと言い出したから、弟を守る姉として、あたしはあんたより強くないといけないのよ」
俺から視線を外したエルフィは、捲し立てるように一気に言い切ると、顔を赤らめてチラッと俺の反応を伺っていた。
姉さんは姉ちゃんが俺を大好きというけども、どちらかといえば姉としての責任感みたいなのが強くあるんじゃないのかな? でも、俺を思ってくれているのは確かなんだよな。
ってか、恥ずかしそうに頬を染めてる姉ちゃん可愛いな。あはっ。
「姉ちゃん、俺は冒険者として一人で頑張るし、いつまでも姉ちゃんに迷惑をかけないよ。だから、姉ちゃんは姉ちゃんの目標に向って神殿の仕事を頑張った方が良いと思うんだけど」
「冒険者は危険な仕事よ。あんたに何かあったら、あたしは姉としてあんたを助けなければならないの。だから、あたしは強くなくてはいけないの。それに……、あんたはあたしのたった一人の弟なのだから……」
これは姉としての責任感なのか、姉ちゃんが俺を大事にし過ぎているのかわからんが、強くなることで満足できるならその手助けはしてあげよう。
まぁ、ぶっちゃけ姉ちゃんを説得するのが面倒だから、強くなることを諦めさせる説得を俺が放棄しただけなんだけどね。
「取り敢えずわかった。俺も姉ちゃんが強くなれる様にできる範囲で手伝うよ」
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