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学生 ゲーセン 登校中
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朝が来る。私は鳴りっぱなしの目覚まし時計を止めるつもりは無い。
木曜日は嫌いだ。だって次の日が土曜日じゃ無いし、特に面白いテレビもやってない。
勢いよくカーテンを開けると雨が窓を濡らしている事に溜息が出た。
今日は木曜日、天気は雨。高校生という身分にとっては憂鬱な気持ちになる。こんな日は学校をサボりたくなる。
嗚呼、そうだ。やっぱり学校サボろう。わざわざ気分の乗らない身体を引きずって学校なんかに行く必要性が見当たらない。
そういえば最近駅前に新しいゲーセンが出来ると聞いた。
朝から入り浸ろう。時計は七時四十五分を指していた。朝から学校なんかに登校中の人達の事を思うと、子どもの頃、遠足の前の日の様なあの高揚感が胸の底から湧いてきた。
制服を着て行ったら流石にマズイだろうから私服で行く。Tシャツの上にパーカー、下はズボン。まあ地味だが仕方ない。
親に見つからないよう静かに家を出る。まだ雨は降っている。傘を差すとあっという間に天然のスピーカーになる。パラパラ、パラパラ。傘の上を雨が踊っている。それにつられて私も気分が良くなる。
雨は好きな方だ。傘を差せばみんなの顔が見えなくなる。傘同士がぶつかるのはちょっとイラつくけど。
ちょっと歩くと噂のゲームセンターに着いた。
いつの間にか雨は止んでいて、ゲームセンターの屋根から虹が出ていることと今まで忘れていたある事に気がついたのはほぼ同時だった。
実は今日は食堂でスペシャルシュークリームが出る日だった。これでもかとクリームをふんだんに使ったシュークリームが男女共に人気で、お昼休みに数量限定で五十個という少なさから、すぐに完売してしまうレア物。私はそのシュークリームが大好きで、身体が怠かろうが、熱が出ていようが意地でも学校に行き、シュークリームを買っていた。
あーヤバイヤバイ。学校行かなきゃ。
私は急いで家に引き返す。
ゲームセンターから出ていた虹はもう消えていた。
木曜日は嫌いだ。だって次の日が土曜日じゃ無いし、特に面白いテレビもやってない。
勢いよくカーテンを開けると雨が窓を濡らしている事に溜息が出た。
今日は木曜日、天気は雨。高校生という身分にとっては憂鬱な気持ちになる。こんな日は学校をサボりたくなる。
嗚呼、そうだ。やっぱり学校サボろう。わざわざ気分の乗らない身体を引きずって学校なんかに行く必要性が見当たらない。
そういえば最近駅前に新しいゲーセンが出来ると聞いた。
朝から入り浸ろう。時計は七時四十五分を指していた。朝から学校なんかに登校中の人達の事を思うと、子どもの頃、遠足の前の日の様なあの高揚感が胸の底から湧いてきた。
制服を着て行ったら流石にマズイだろうから私服で行く。Tシャツの上にパーカー、下はズボン。まあ地味だが仕方ない。
親に見つからないよう静かに家を出る。まだ雨は降っている。傘を差すとあっという間に天然のスピーカーになる。パラパラ、パラパラ。傘の上を雨が踊っている。それにつられて私も気分が良くなる。
雨は好きな方だ。傘を差せばみんなの顔が見えなくなる。傘同士がぶつかるのはちょっとイラつくけど。
ちょっと歩くと噂のゲームセンターに着いた。
いつの間にか雨は止んでいて、ゲームセンターの屋根から虹が出ていることと今まで忘れていたある事に気がついたのはほぼ同時だった。
実は今日は食堂でスペシャルシュークリームが出る日だった。これでもかとクリームをふんだんに使ったシュークリームが男女共に人気で、お昼休みに数量限定で五十個という少なさから、すぐに完売してしまうレア物。私はそのシュークリームが大好きで、身体が怠かろうが、熱が出ていようが意地でも学校に行き、シュークリームを買っていた。
あーヤバイヤバイ。学校行かなきゃ。
私は急いで家に引き返す。
ゲームセンターから出ていた虹はもう消えていた。
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