10 / 30
10.砂糖とアクセサリー作り
しおりを挟む
晩秋になってきたので、砂糖作りをすることにした。とりあえず、庭に植えたテンサイを半分ぐらい引っこ抜いてきれいに洗った。残りは来年種をとる用に残しておいた。洗ったテンサイは細断して土鍋に入れて煮込んだ。これにより繊維がほぐれ、エキスを抽出しやすくなるはず。ううん、多分。この辺はやり方が分からないので試行錯誤である。確か石灰や活性炭で不純物を除去するとあったように思うが、よくわからない。そこでアイテムボックスに入れて、「不純物除去」と唱えたら、不純物が取れた。さすが異世界。そのあと、この糖液を煮詰めて砂糖の結晶ができてきたので、これも再度アイテムボックスに入れて「砂糖分離」と唱えたら、砂糖ができた。
庭で作業していると、甘い匂いに引き寄せられて妹たちが出てきた。妹たちというのは、昨年妹レアの下に、もう1人妹リズが生まれていたからである。レアから「お兄ちゃん、すごくいい匂いがするのだけど何。」と言われたので「これは砂糖といってすごく甘い物なのだよ。」と言ったら、「舐めさせて。」と言われたので、舐めさせてあげたら「あまーい。」と言って、喜んだ、「妹たちの喜ぶ素顔もいいものだ。」そう思った。
夕食のときに砂糖を小麦粉と一緒に混ぜてお菓子のようなものを作ったら、家族が喜んだのはもちろんのことである。ただできた量が少なかったので、砂糖は、祝いごとの時のために取っておくことになった。父に「種はできないのか。」と言われたので、「大根に似ているので、庭に残っているテンサイから来年種ができると思う。」と答えたら、「種ができたらその次の年には、それを植えてもっと砂糖を取りたい。」と言われた。
これから冬になると、森へ行っての魔法の練習やレベル上げもできないし、家で遊べるゲームでも作ろうかなと思った。ゲームというと、リバーシやカルタ、トランプや将棋、チェス、碁などが思い浮かぶ。しかし、下手に作って、もしそれが特許とかに引っかかると、わが家が罪人になると考え、来年領都に行った時に、調べてから作ることにした。そのため、今は材料をとりあえずアイテムボックスに入れておくことにした。森に行って、材料になりそうな木や石を集めてはみたものの、色をつけられそうな草は枯れていたので、草については、また来年とることにした。
そのうち、冬になって雪も降った。そうすると外に出るわけにいかないので、家の中にいる。暇である。もう一度言う、暇である。索敵で遠くを見てみてみた。そうすると、ボーとした状態になる。これもよくない。そこで、アイテムボックスに入れてある木で何かアクセサリーのようなものを作ってみることにした。
木を取り出して、手から細かい土を混ぜた水をウォータージェット工法のように細く絞って高速で噴射して、木を切っていくことで薄い板を作った。最初は、なかなかうまくいかなかったが、段々慣れてきた。その板の表面をつるつるになるように、これも水魔法で削った。その板をいくつかに切って、上に穴をあけた。これで、ちょうどいいくらいの大きさの、小さな板がいくつかできた。今度は土魔法で、その板の大きさのハンコのような焼きごてを作って、これに猫の絵をかいてみた。その焼き鏝を熱く熱して小さな板に押し当てた。焼き鏝を外してみると、板に猫の絵が描かれていたが、何か違和感がある。当然である。さかさまなのである。それで、今度は焼き印を押された板をもとに焼き鏝を作った。そしたらうまくいった。ほんとは着色したかったが、いかんせん塗料がない。そこで白黒でもよいような前世でいう水墨画のような絵をかいてみることにした。
そうすると先ほどの板では小さすぎるので、今度はもう少し大きい大きさの板を作った。これに絵を描いてみようと思ったが、いかんせん絵の才能なんてなく、どうしたものかと思った。そこで索敵魔法を使って、気に入った場所があるとその構図を絵に描いてみた。でも、頭の中の構図がうまく絵にできない。「頭の中の絵を転写出来たらいいのに。」と思ったら、目の前の板に頭の中の構図の転写ができた。「さすが異世界。」そう思った。
冬の間、俺はそうやって、小さなアクセサリーもどきや、水墨画の描かれた板を作った。しかし、こればかり作るわけにもいかないので、猫や犬などの置物も作って遊んでいた。
季節は冬、辺り一面深くはないが、うっすらと積もった雪の上をみなみの山から吹き降ろしてくる風が吹き抜けていく。人々は家の中で思い思いの時を過ごしている。ハルト5歳、季節は冬、コー村は今日も平和である。
庭で作業していると、甘い匂いに引き寄せられて妹たちが出てきた。妹たちというのは、昨年妹レアの下に、もう1人妹リズが生まれていたからである。レアから「お兄ちゃん、すごくいい匂いがするのだけど何。」と言われたので「これは砂糖といってすごく甘い物なのだよ。」と言ったら、「舐めさせて。」と言われたので、舐めさせてあげたら「あまーい。」と言って、喜んだ、「妹たちの喜ぶ素顔もいいものだ。」そう思った。
夕食のときに砂糖を小麦粉と一緒に混ぜてお菓子のようなものを作ったら、家族が喜んだのはもちろんのことである。ただできた量が少なかったので、砂糖は、祝いごとの時のために取っておくことになった。父に「種はできないのか。」と言われたので、「大根に似ているので、庭に残っているテンサイから来年種ができると思う。」と答えたら、「種ができたらその次の年には、それを植えてもっと砂糖を取りたい。」と言われた。
これから冬になると、森へ行っての魔法の練習やレベル上げもできないし、家で遊べるゲームでも作ろうかなと思った。ゲームというと、リバーシやカルタ、トランプや将棋、チェス、碁などが思い浮かぶ。しかし、下手に作って、もしそれが特許とかに引っかかると、わが家が罪人になると考え、来年領都に行った時に、調べてから作ることにした。そのため、今は材料をとりあえずアイテムボックスに入れておくことにした。森に行って、材料になりそうな木や石を集めてはみたものの、色をつけられそうな草は枯れていたので、草については、また来年とることにした。
そのうち、冬になって雪も降った。そうすると外に出るわけにいかないので、家の中にいる。暇である。もう一度言う、暇である。索敵で遠くを見てみてみた。そうすると、ボーとした状態になる。これもよくない。そこで、アイテムボックスに入れてある木で何かアクセサリーのようなものを作ってみることにした。
木を取り出して、手から細かい土を混ぜた水をウォータージェット工法のように細く絞って高速で噴射して、木を切っていくことで薄い板を作った。最初は、なかなかうまくいかなかったが、段々慣れてきた。その板の表面をつるつるになるように、これも水魔法で削った。その板をいくつかに切って、上に穴をあけた。これで、ちょうどいいくらいの大きさの、小さな板がいくつかできた。今度は土魔法で、その板の大きさのハンコのような焼きごてを作って、これに猫の絵をかいてみた。その焼き鏝を熱く熱して小さな板に押し当てた。焼き鏝を外してみると、板に猫の絵が描かれていたが、何か違和感がある。当然である。さかさまなのである。それで、今度は焼き印を押された板をもとに焼き鏝を作った。そしたらうまくいった。ほんとは着色したかったが、いかんせん塗料がない。そこで白黒でもよいような前世でいう水墨画のような絵をかいてみることにした。
そうすると先ほどの板では小さすぎるので、今度はもう少し大きい大きさの板を作った。これに絵を描いてみようと思ったが、いかんせん絵の才能なんてなく、どうしたものかと思った。そこで索敵魔法を使って、気に入った場所があるとその構図を絵に描いてみた。でも、頭の中の構図がうまく絵にできない。「頭の中の絵を転写出来たらいいのに。」と思ったら、目の前の板に頭の中の構図の転写ができた。「さすが異世界。」そう思った。
冬の間、俺はそうやって、小さなアクセサリーもどきや、水墨画の描かれた板を作った。しかし、こればかり作るわけにもいかないので、猫や犬などの置物も作って遊んでいた。
季節は冬、辺り一面深くはないが、うっすらと積もった雪の上をみなみの山から吹き降ろしてくる風が吹き抜けていく。人々は家の中で思い思いの時を過ごしている。ハルト5歳、季節は冬、コー村は今日も平和である。
12
あなたにおすすめの小説
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが
初
ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~
舞
ファンタジー
かわいい精霊さんと送る、スローライフ。
異世界に送り込まれたおっさんは、精霊さんと手を取り、スローライフをおくる。
夢は優しい国づくり。
『くに、つくりますか?』
『あめのぬぼこ、ぐるぐる』
『みぎまわりか、ひだりまわりか。それがもんだいなの』
いや、それはもう過ぎてますから。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる