19 / 119
19.マリーの異変
しおりを挟む
領都に戻ってから、俺とレンはまた、いつものように月から金は冒険者活動、土日は商店と勉強にいそしんでいた。
そんなある日、久しぶりに、マリーに会った。俺とレンは一応遠くに薬草採取に行っていることになっているので、ギルドに帰るのは夕方遅くなってから、人が少なくなってからなので、あまり人に会わない。ゴンたちに会ったのもあれから1回だけである。マリーに会うのも冒険者登録した日以来である。
俺がマリーを見つけて
「マリー、久しぶり。」
と言うと
「あ、ハルト久しぶり。」
と言って、うつむいてしまう。
元気がない。
「何か言わないと」、
「元気にしていた? 俺は、そこそこ、やっている。今日も薬草を採って、遭遇した魔獣を倒してきたんだ。それで、これからギルドで換金してもらうところなんだ。」
と言うと、
「そう、うまくやっているのね、よかったね。」
と言われた。そして、
「ハルトは今も1人で冒険者やっているの。」
と聞かれたので、
「いや、レンと一緒なんだ。」
と言ったら、レンが前に出てきて、
「初めまして、奴隷のレンといいます。ハルト様にはよくしてもらっています。それこそ、朝起きた時から夜の伽まで一日中ハルト様と一緒に暮らしています。ハルト様からは一生離さないと言われております。
先日はコー村のハルト様のご両親やご兄弟の方々にも挨拶してきました。ご両親からはハルト様をよろしくと言われました」
と言いやがった。
「空気読めよ」
と思った。
そしたら、マリーが
「ハルト、結婚したの」
と聞いてきたので
「いや、レンは奴隷だ」
と言うと
「でも一緒に住んでいるのでしょ」
と言われた。
俺が何も言わないとマリーが
「ハルトって、リーナやサラみたいなきれいな子が好みだと思っていたけど、ハルトの好みって変わっていたのね」
と言われた。俺が
「確かにリーナは美人だったな。俺がレンを買ったのは安かったから。それに女の子の体に興味があったから」
と言ったら、
「女の子だったら誰でもよかったの、不潔」
と言われた。
「話題を変えなくちゃ」
と思い、
「マリー、元気ないみたいだけど、どうかしたの、俺にできることなら相談に乗るけど」
というと、マリーが泣き出した。
マリーの話によると、マリーは兄と兄の友人3人の計5人でパーティーを組んでいたのだけど、先日魔獣に遭って、兄がマリーをかばって怪我をしたので、パーティーが険悪な空気になったのでマリーは1人で薬草採取をしているのだそうだ。
でも、新人では薬草採取で稼げる金も知れているし、兄と一緒にいる宿屋代も払えなくなる可能性があるのだそうだ。
マリーをほうっておくわけにもいかないので、ギルドで換金後、マリーと兄が泊まっている宿屋に行った。兄と同じ部屋で泊まるということで、一泊2食で小銀貨3枚にしてもらっているそうだ。
部屋に行くと兄が寝ていた。状態は悪そうである。鑑定をかけると怪我の個所が化膿しているようだ。そこで俺は傷口を洗浄し、中級ポーションを傷口にかけて化膿を止めた。いきなり中級ポーションを使うのを見て、マリーも兄も驚いていた。中級ポーションはギルドで買うと金貨1枚である。
そして、回復ポーション、これも中級を3本渡し、
「早く体を元に戻してくれ」
と言った。
そして先ほどギルドで受け取った今日の報酬金貨3枚をマリーに渡した。マリーは泣いていた。
「私、返せるものが何もないのだけれど」
と言われたので、
「俺が困ったときに、助けてくれればいい」
と答えた。
そしてレンと一緒に宿を出た。
「俺って、めっちゃ、かっこいい」
と思った。
家へ帰る途中、先ほど宿屋でレンが何も言わなかったのが不思議なので、レンに理由を聞いたら、とりあえず俺が金だけで解決するようなので問題ないと思ったそうだ。
俺がマリーを店で働かせるようだと大反対するつもりだったとのこと。
レン曰く、あの店は俺とレンの愛の巣だそうだ。
「まだ夫婦じゃない。店が大きくなったら、また奴隷を買う。そしたらハーレムだ」
と言うと
「私を捨てたりしないですよね」
と言われたので
「当たり前だ」
と言った
「妻がいっぱいになったら、誰が第1夫人ですか」
と言われたので
「奴隷ばかりだったらレンが第1夫人だな」
と言ったら、
「うれしい」
と言って抱き着いてきた。
空には満天の星が輝き、領都の家並みが続く中、家に向かう俺とレンを優しく照らしている。家々の間を抜けてきた風が、体に気持ち良い。ハルト6歳、季節は夏、明るい未来に希望を膨らませている。今日も領都は平和である。
そんなある日、久しぶりに、マリーに会った。俺とレンは一応遠くに薬草採取に行っていることになっているので、ギルドに帰るのは夕方遅くなってから、人が少なくなってからなので、あまり人に会わない。ゴンたちに会ったのもあれから1回だけである。マリーに会うのも冒険者登録した日以来である。
俺がマリーを見つけて
「マリー、久しぶり。」
と言うと
「あ、ハルト久しぶり。」
と言って、うつむいてしまう。
元気がない。
「何か言わないと」、
「元気にしていた? 俺は、そこそこ、やっている。今日も薬草を採って、遭遇した魔獣を倒してきたんだ。それで、これからギルドで換金してもらうところなんだ。」
と言うと、
「そう、うまくやっているのね、よかったね。」
と言われた。そして、
「ハルトは今も1人で冒険者やっているの。」
と聞かれたので、
「いや、レンと一緒なんだ。」
と言ったら、レンが前に出てきて、
「初めまして、奴隷のレンといいます。ハルト様にはよくしてもらっています。それこそ、朝起きた時から夜の伽まで一日中ハルト様と一緒に暮らしています。ハルト様からは一生離さないと言われております。
先日はコー村のハルト様のご両親やご兄弟の方々にも挨拶してきました。ご両親からはハルト様をよろしくと言われました」
と言いやがった。
「空気読めよ」
と思った。
そしたら、マリーが
「ハルト、結婚したの」
と聞いてきたので
「いや、レンは奴隷だ」
と言うと
「でも一緒に住んでいるのでしょ」
と言われた。
俺が何も言わないとマリーが
「ハルトって、リーナやサラみたいなきれいな子が好みだと思っていたけど、ハルトの好みって変わっていたのね」
と言われた。俺が
「確かにリーナは美人だったな。俺がレンを買ったのは安かったから。それに女の子の体に興味があったから」
と言ったら、
「女の子だったら誰でもよかったの、不潔」
と言われた。
「話題を変えなくちゃ」
と思い、
「マリー、元気ないみたいだけど、どうかしたの、俺にできることなら相談に乗るけど」
というと、マリーが泣き出した。
マリーの話によると、マリーは兄と兄の友人3人の計5人でパーティーを組んでいたのだけど、先日魔獣に遭って、兄がマリーをかばって怪我をしたので、パーティーが険悪な空気になったのでマリーは1人で薬草採取をしているのだそうだ。
でも、新人では薬草採取で稼げる金も知れているし、兄と一緒にいる宿屋代も払えなくなる可能性があるのだそうだ。
マリーをほうっておくわけにもいかないので、ギルドで換金後、マリーと兄が泊まっている宿屋に行った。兄と同じ部屋で泊まるということで、一泊2食で小銀貨3枚にしてもらっているそうだ。
部屋に行くと兄が寝ていた。状態は悪そうである。鑑定をかけると怪我の個所が化膿しているようだ。そこで俺は傷口を洗浄し、中級ポーションを傷口にかけて化膿を止めた。いきなり中級ポーションを使うのを見て、マリーも兄も驚いていた。中級ポーションはギルドで買うと金貨1枚である。
そして、回復ポーション、これも中級を3本渡し、
「早く体を元に戻してくれ」
と言った。
そして先ほどギルドで受け取った今日の報酬金貨3枚をマリーに渡した。マリーは泣いていた。
「私、返せるものが何もないのだけれど」
と言われたので、
「俺が困ったときに、助けてくれればいい」
と答えた。
そしてレンと一緒に宿を出た。
「俺って、めっちゃ、かっこいい」
と思った。
家へ帰る途中、先ほど宿屋でレンが何も言わなかったのが不思議なので、レンに理由を聞いたら、とりあえず俺が金だけで解決するようなので問題ないと思ったそうだ。
俺がマリーを店で働かせるようだと大反対するつもりだったとのこと。
レン曰く、あの店は俺とレンの愛の巣だそうだ。
「まだ夫婦じゃない。店が大きくなったら、また奴隷を買う。そしたらハーレムだ」
と言うと
「私を捨てたりしないですよね」
と言われたので
「当たり前だ」
と言った
「妻がいっぱいになったら、誰が第1夫人ですか」
と言われたので
「奴隷ばかりだったらレンが第1夫人だな」
と言ったら、
「うれしい」
と言って抱き着いてきた。
空には満天の星が輝き、領都の家並みが続く中、家に向かう俺とレンを優しく照らしている。家々の間を抜けてきた風が、体に気持ち良い。ハルト6歳、季節は夏、明るい未来に希望を膨らませている。今日も領都は平和である。
15
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
召喚獣スライムに転生したが、美少女召喚士が自分のすごさにまったく気づかない
椎名 富比路
ファンタジー
美少女召喚士リップルに召喚される形で、スライムの【ロピ】ちゃんとして転生したヒロミ。
リップルは誰しも認める天才美少女召喚士で、召喚獣からも慕われている。
なのに、本人はまったく無自覚で、自分の力より召喚獣のほうが優秀だと思っている。
だが、ロピちゃん本人も、自分が最強だと気がついていなかったのである……。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜
Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。
だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。
赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。
前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、
今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。
記憶を失ったふりをしながら、
静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。
しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。
――これは復讐でも、救済でもない。
自由を求めただけの少年が、
やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。
最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。
重複投稿作品です
小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
貞操逆転世界の「内助の功」~掃除と料理を極めた俺が、脳筋幼馴染を女王にするまで~
ありゃくね
ファンタジー
前世の記憶が目覚めたそこは、男女の貞操が逆転した異世界だった。
彼が繰り出すのは、現代知識を活かした「お掃除アイテム」、そして胃袋を掴む「絶品手料理」。 ただ快適に暮らしたいだけのマシロの行動は、男に飢えた女騎士たちを狂わせ、国の常識さえも変える一大革命へと繋がっていく。
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
2025/09/12(金)5巻発売!同日コミカライズ開始!
2026/03/16(月)コミカライズ1巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる