転生者とバグでない異世界人の物語

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44.チョウチョ商会王都店開業2

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 次の日、ジグムントお義父様に見てもらったのだが、外観を見て唖然とし、内部を見て、さらに驚かれた。
 1階はソファーの肌触りのよさに驚いていた。
 2階のグランドピアノについて、
「これはどのようなものか」
と言われたので
「楽器です。演奏してみます」
と言って前世の記憶にある曲を弾き語りで聞かせた。
 皆には前の椅子に座ってもらい、テーブルにはお茶とお菓子を並べた。また途中部屋の明かりを暗くしてステージにスポットライトを当てた。
 また、演奏の様子を録画して演奏が終わった後スクリーンで再生した。これには一同、開いた口がふさがらなかった。
 3階のマリー人形について聞かれ、
「以前作ったのですがレンが反対したので、そのままになっていたもので、展示場に空きがあったので並べたものです」
と答えた。
「非売品とあるが、買うとしたらいくらくらいだ」
と聞かれたので
「レンにもこれだけの物は作れないそうです。作れるのは今のところ俺だけ、これを作るのは、結構疲れるので、多分、金貨10枚か20枚ぐらい、それぐらいなら売ってもいいかなと思う」
と答えた。
「この建物全体でいくらかかった」
と言われたので
「俺が魔法で作ったので、ただですが、これを外注するといくらになるか見当がつかない。というか、俺以外には作れないと思う」
と答えたら、頭を抱えていたが、
「作ったものは仕方ない」
と了解が得られた。

 建物ができたので、従業員は以前チョウチョ商会に勤めていた人に声をかけて集めるとのこと。

 あと、レストランで出す料理のメニューについて相談されたが、砂糖がない状況では、砂糖入りジュースやクッキー、フワフワケーキは出せない。
 公爵邸の工場で菜種油ができるので、これを用いた揚げ物料理を出してはどうかと提案した。
「揚げ物料理とは」
と聞かれた。
 この世界には揚げ物料理はないみたいだ。
「素材を油で揚げたもので、ポテトチップ、フライドポテト、唐揚げ、天ぷらなどがある」
と言った。
 これも俺が公爵邸の厨房で作り、作り方をレクチャーすることになった。フワフワケーキについても砂糖なしで作ってみることになった。そして、これらの品もレシピ登録することになった。
 結局レストランの料理は砂糖なしの果実ジュース、砂糖なしのフワフワケーキ、ポテトチップ、フライドポテト、唐揚げ、天ぷらとなった。

 今日はチョウチョ商会王都店開業の日である。ユリアーネお姉様から学園のクラスのみんなに声をかけてもらった。
 俺は結局ピアノの弾き語りを午前2回、午後3回することになった。
「他の人に頼んで」
と思ったが、ピアノはこの世界にないみたいで、結局弾けるのが俺だけなので仕方ない。これも魔道具として登録した。
 俺は今スポットライトを浴びながらピアノを弾いている。前には椅子に座ったお客さんがテーブルの上のお菓子を食べている。
 ジュースとお菓子は1階のレストランで作ったものを2階の会場でも販売してもらった。
 何となく前世のスターになったような気分である。気が乗ってきて結局午前中は2時間ずっとピアノを弾いていた。午後はさすがに疲れて、30分弾いて30分休憩にした。

 今日の営業時間が終了した。売れ行きは予想以上とのこと。リバーシ(銀貨2枚)、陶磁器(銀貨1枚)、石鹸(小銀貨2枚)、洗髪用液体石鹸(小銀貨2枚)で金貨20枚とのこと。食品の売り上げで金貨5枚とのこと。合計金貨25枚とのこと。
 リバーシは委託している王都の工房に増産を依頼したとのこと。俺とレンは陶磁器の増産である。石鹸と洗髪用液体石鹸は公爵邸の工場の時間延長とのこと、食品は公爵邸のメイドさんにも手伝ってもらって増産するとのこと。3日ほどで落ち着いた。

 ピアノについては俺が毎日演奏するわけにもいかないので、
「俺が歌なしで曲を弾くのでそれを録画しておいて、お客さんが好きな曲を選曲して、その歌の録画を映して、その映像と音に合わせて歌ってもらうのはどうか。その際、お金を取れば従業員の経費ぐらいは出るだろう。」
と提案した。前世のカラオケである。
結局その案が採用され、俺は2階のステージからは解放された。
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