転生者とバグでない異世界人の物語

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51.学園復帰

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 俺とレンは公爵が軍を解散したことから、6月末に王都に戻り学園に復帰した。今回の戦争では戦争に従軍した学生もかなりいたことから、従軍した学生については1ヶ月の補習を行い期末試験は8月にすることになった。その分夏季休暇が少なくなった。また、成績については参考値として極端に悪くなければクラス替えはしないことになった。

 8月10日に試験が終わった。9月からまた新学期である。領都に戻るとまた雑用を言いつけられそうなので、ジグムントお義父様には
「疲れたのでこのまま王都でゆっくりする」
と手紙を送った。
戦争の報酬について聞かれたが、
「今回の戦争では公爵家もお金がかかっただろうから、いらない」
と回答した。

 しばらくすると妹のレアが学園の試験のために王都に出てきた。俺はつきっきりでレアの勉強を見てやった。成績は6番とのこと。やっぱり貴族の常識は難しい。

 9月になり、新学期となった。入学式での生徒会長の挨拶はユリアーネお義姉様だった。新入生代表は主席入学の侯爵家令息だった。
 教室に入ると、見慣れた仲間が声をかけてきた。シャタイン伯爵家のハディー様である。
「ハルトも、レンも無事でよかった」
「ありがとう」
「こちらこそ、レンに鉄を作ってもらって、おまけに魔獣まで討伐してもらって、その後すぐに魔道馬車20台が届いたの。そしたらすぐにベー王国との戦争になったでしょ。うちの領地、隣がユルノギ王国でしょ。
 アムスム王国の援軍が王都を出ていったら、いつユルノギ王国が攻めてくるか不安で仕方なかったの。
 でも、レンが魔獣を討伐してくれて、魔道馬車まで届いたからとても助かったって。父が言っていたわ。ありがとう」
「どういたしまして、レンもたまにはいいことをするのだな」
「私がどうかしたって?」
「レンありがとうございます」
「どうも」
「レンが鉄を作ったり魔獣を討伐したりしてくれたおかげでずいぶん助かりました」
「あれぐらいほんの片手間よ。困ったことがあったらいつでも言ってね」

 こうして、俺たちの学園生活がまた始まった。ハルト11歳、再び訪れたつかの間の静穏に身を任せ、学園生活を満喫する王都の秋。アムスム王国は今日も平和である。

 ちなみに、その後のベー王国では、今回の戦争を主導した第2王子とその後ろ盾のギゼル公爵の力が弱まって、第2王子は臣籍降下したとのこと。
 王太子には第1王子がなったとのこと。第1王子は融和政策をとるとのことなので、当面はアムスム王国も安泰である。
 しかし、アムスム王国の東側のユルノギ王国が何やらきな臭いとのこと。このあたりはジグムントお義父様の話なので、難しい政治の話は俺を抜きにしてほしい。それが本音である。

 それから、昨年の秋に公爵家にはヴォイチェフ様が生まれ、現在1歳である。また、ユアーネお義姉様の婚約が決まった。相手はトゥール公爵家のフアニート様、嫡男とのこと。
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