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88.ラス平原会戦と戦後処理
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フラ王国軍は一旦ラス平原まで後退した、ここで一旦態勢を立て直すようである。今回は占領したラス市内に籠城するのではなく、郊外の平原に陣を敷いたようである。
これはフラ王国軍が騎兵主体の軍であり、狭い市内では馬の世話ができないのと、ランドル王国軍が市民中心の軍隊であり、どこに敵がいるかわからないからと思われた。
追撃してきたランドル王国・アムスム王国連合軍もフラ王国軍に対峙する形で陣を敷いた。ランドル王国・アムスム王国連合軍19000人、内訳は歩兵12000人、魔法士1000人、魔道馬車500台に乗車した歩兵6000人である。
対するフラ王国軍は21000人、内訳は騎兵8000人、魔法士1000人、歩兵12000人である。
両軍は西側の森林とラス市街との間の平原に、前面に歩兵を配置する形で陣を敷いた。フラ王国軍の騎兵は西側の森林の近くに配置されている。魔法士は中央の本陣の手前当たりに配置されている。
これに対し、ランドル王国・アムスム王国連合軍は魔道馬車を西側に300台東側に200台、中央の本陣の左右に配置し、中央の本陣の手前に魔法士を配置している。
戦闘は朝から始まった。まず、フラ王国軍の東側歩兵の突撃と中央に配置された魔法士による魔法攻撃が行われた。これを受ける形で、ランドル王国・アムスム王国連合軍の中央に配置された魔法士による魔法攻撃が行われた。
そして西側でも両軍歩兵同士の戦闘が開始された。シュルツ師団長は絶えず森の様子に気を配っていた。
不気味なのは敵の主力である8000人の騎兵である。これが森を抜けてくるのかそれとも歩兵の背後から突撃してくるのか。昨日の軍議でもそれが問題になった。
魔道馬車の役割はこの騎兵を止めること。そして止めたら東側に配置した200台の魔道馬車でラス市街を迂回して敵の背後をつくこと。もし止められないようなら東側に配置した200台の魔道馬車も西側に回してとにかく騎兵を止める。これが昨日の軍議で決まったことである。
まさに今回の戦闘の要ともいえる重責を担っているのである。一応森の中には馬の動きを止める柵や綱をいたるところに設置したが、これも絶対ではない。
しばらくすると、西側敵陣の歩兵が左右に分かれたと思ったら、騎兵が突撃してきたのである。
しかしここで信じられないことが起こった。歩兵が密集陣形を取り長槍を構えることで、この騎兵の動きを止めたのである。もっとも、長槍だけで止めたのではなく、ここにも事前に、騎兵の突撃が予想されるところに落とし穴が多数設置してあったのも功を奏したと思われる。とにかく騎士の動きが止まったのである。
ここで、魔道馬車を前面に出すことも考えたが、やはり森が気になる。すると、森で鳥が一斉に飛び立つのが見えた。敵の騎士が森を通って来ている。
そこで西側の300台の魔道馬車のうち200台を森側に、100台を前面に配置し直した。そして森側の魔道馬車には敵が見え次第攻撃をするように命令した。また前面の100台には動きの止まった騎士をすぐに攻撃するよう命令した。
しばらくすると森から騎士が現れたが、柵やロープでなかなか進めないようで、すぐに魔道馬車からの攻撃で倒されていった。また前面から攻撃してくる騎士も次々と倒されていく。
ここで、シュルツ師団長は東側に配置した200台の魔道馬車に敵本陣を突くよう命令した。
それからどれくらい時間が経ったろうか。急に敵本陣に砂煙が上がり、旗が次々に倒れていく。どうも迂回させた魔道馬車の攻撃が始まったようである。もうこのころには敵魔法士も魔力切れで魔道馬車に有効な攻撃は出来ないようである。
しばらくすると、敵が総崩れとなり逃げだした。勝ったようである。西側の魔道馬車も掃討戦に参加させようか迷ったが、今はこの辺りは味方の兵士と敵の兵士が混在しており、魔道馬車を動かすと味方の兵士も踏みつぶしかねないので引き続き、そこに留まるよう命じた。
ラス平原でフラ王国軍が大敗したことで、その後、ランドル王国・アムスム王国連合軍がローヌ砦に迫ると、フラ王国軍は戦わずに撤退していった。
その後、ランドル王国とフラ王国は休戦協定を締結した。これでランドル王国戦争は終わったのである。
休戦協定が締結されたことで、アムスム王国の救援軍は帰って来た。シュルツ師団長は今回の功績が認められて子爵に叙された。
また、エウゲン将軍については、国王が騎兵の派遣を許可していないにもかかわらず、多数の騎兵を連れて行ったこと。シュルツ師団長以下魔道馬車の兵士を置いて自分だけ先に出航したこと。
さらに、アムスム王国軍の本国帰還に同行したランドル王国の高官の説明では、城内から外に出ることを禁止されていたにもかかわらず、ランドル王国軍の兵士に怪我させて無理やり城外に出て、部下を多数死傷させたうえ自分も捕虜になったことが分かった。
これには、国王以下集まったアムスム王国の高官たちは開いた口が塞がらなかった。このため、エウゲン将軍は将軍職を解任、ツェンベルク侯爵家は子爵家に降格、領地と財産の没収。またエウゲンを止めなかった取り巻きの貴族についても降格処分と領地と財産の没収がなされた。
また、亡くなった部下の補償はその没収した財産から行うことになった。なお、エウゲン以下の貴族の身代金にアムスム王国は関与しないことになった。
今回の戦争でのアムスム王国の被害は、騎士団、死亡700人、捕虜800人、負傷500人(すべて治療済みで原隊復帰済み)、破壊された魔道馬車50台、死亡300人、捕虜0人、負傷500人(すべて治療済みで原隊復帰済み)であった。
破壊された魔道馬車はマジックバッグに収納してヤマユリ商会へ返された。これに対して国から賃貸契約に基づき1台につき金貨1000枚の補償がなされた。
これはフラ王国軍が騎兵主体の軍であり、狭い市内では馬の世話ができないのと、ランドル王国軍が市民中心の軍隊であり、どこに敵がいるかわからないからと思われた。
追撃してきたランドル王国・アムスム王国連合軍もフラ王国軍に対峙する形で陣を敷いた。ランドル王国・アムスム王国連合軍19000人、内訳は歩兵12000人、魔法士1000人、魔道馬車500台に乗車した歩兵6000人である。
対するフラ王国軍は21000人、内訳は騎兵8000人、魔法士1000人、歩兵12000人である。
両軍は西側の森林とラス市街との間の平原に、前面に歩兵を配置する形で陣を敷いた。フラ王国軍の騎兵は西側の森林の近くに配置されている。魔法士は中央の本陣の手前当たりに配置されている。
これに対し、ランドル王国・アムスム王国連合軍は魔道馬車を西側に300台東側に200台、中央の本陣の左右に配置し、中央の本陣の手前に魔法士を配置している。
戦闘は朝から始まった。まず、フラ王国軍の東側歩兵の突撃と中央に配置された魔法士による魔法攻撃が行われた。これを受ける形で、ランドル王国・アムスム王国連合軍の中央に配置された魔法士による魔法攻撃が行われた。
そして西側でも両軍歩兵同士の戦闘が開始された。シュルツ師団長は絶えず森の様子に気を配っていた。
不気味なのは敵の主力である8000人の騎兵である。これが森を抜けてくるのかそれとも歩兵の背後から突撃してくるのか。昨日の軍議でもそれが問題になった。
魔道馬車の役割はこの騎兵を止めること。そして止めたら東側に配置した200台の魔道馬車でラス市街を迂回して敵の背後をつくこと。もし止められないようなら東側に配置した200台の魔道馬車も西側に回してとにかく騎兵を止める。これが昨日の軍議で決まったことである。
まさに今回の戦闘の要ともいえる重責を担っているのである。一応森の中には馬の動きを止める柵や綱をいたるところに設置したが、これも絶対ではない。
しばらくすると、西側敵陣の歩兵が左右に分かれたと思ったら、騎兵が突撃してきたのである。
しかしここで信じられないことが起こった。歩兵が密集陣形を取り長槍を構えることで、この騎兵の動きを止めたのである。もっとも、長槍だけで止めたのではなく、ここにも事前に、騎兵の突撃が予想されるところに落とし穴が多数設置してあったのも功を奏したと思われる。とにかく騎士の動きが止まったのである。
ここで、魔道馬車を前面に出すことも考えたが、やはり森が気になる。すると、森で鳥が一斉に飛び立つのが見えた。敵の騎士が森を通って来ている。
そこで西側の300台の魔道馬車のうち200台を森側に、100台を前面に配置し直した。そして森側の魔道馬車には敵が見え次第攻撃をするように命令した。また前面の100台には動きの止まった騎士をすぐに攻撃するよう命令した。
しばらくすると森から騎士が現れたが、柵やロープでなかなか進めないようで、すぐに魔道馬車からの攻撃で倒されていった。また前面から攻撃してくる騎士も次々と倒されていく。
ここで、シュルツ師団長は東側に配置した200台の魔道馬車に敵本陣を突くよう命令した。
それからどれくらい時間が経ったろうか。急に敵本陣に砂煙が上がり、旗が次々に倒れていく。どうも迂回させた魔道馬車の攻撃が始まったようである。もうこのころには敵魔法士も魔力切れで魔道馬車に有効な攻撃は出来ないようである。
しばらくすると、敵が総崩れとなり逃げだした。勝ったようである。西側の魔道馬車も掃討戦に参加させようか迷ったが、今はこの辺りは味方の兵士と敵の兵士が混在しており、魔道馬車を動かすと味方の兵士も踏みつぶしかねないので引き続き、そこに留まるよう命じた。
ラス平原でフラ王国軍が大敗したことで、その後、ランドル王国・アムスム王国連合軍がローヌ砦に迫ると、フラ王国軍は戦わずに撤退していった。
その後、ランドル王国とフラ王国は休戦協定を締結した。これでランドル王国戦争は終わったのである。
休戦協定が締結されたことで、アムスム王国の救援軍は帰って来た。シュルツ師団長は今回の功績が認められて子爵に叙された。
また、エウゲン将軍については、国王が騎兵の派遣を許可していないにもかかわらず、多数の騎兵を連れて行ったこと。シュルツ師団長以下魔道馬車の兵士を置いて自分だけ先に出航したこと。
さらに、アムスム王国軍の本国帰還に同行したランドル王国の高官の説明では、城内から外に出ることを禁止されていたにもかかわらず、ランドル王国軍の兵士に怪我させて無理やり城外に出て、部下を多数死傷させたうえ自分も捕虜になったことが分かった。
これには、国王以下集まったアムスム王国の高官たちは開いた口が塞がらなかった。このため、エウゲン将軍は将軍職を解任、ツェンベルク侯爵家は子爵家に降格、領地と財産の没収。またエウゲンを止めなかった取り巻きの貴族についても降格処分と領地と財産の没収がなされた。
また、亡くなった部下の補償はその没収した財産から行うことになった。なお、エウゲン以下の貴族の身代金にアムスム王国は関与しないことになった。
今回の戦争でのアムスム王国の被害は、騎士団、死亡700人、捕虜800人、負傷500人(すべて治療済みで原隊復帰済み)、破壊された魔道馬車50台、死亡300人、捕虜0人、負傷500人(すべて治療済みで原隊復帰済み)であった。
破壊された魔道馬車はマジックバッグに収納してヤマユリ商会へ返された。これに対して国から賃貸契約に基づき1台につき金貨1000枚の補償がなされた。
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