転生者とバグでない異世界人の物語

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114.リヒト、マーサ、ルナの魔獣狩り

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 私はキニアニオ、今日は弟のエトギルと従弟のリヒト、マーサ、ルナと一緒に魔道馬車に乗って魔獣狩りに行くことになった。

私と弟のエトギルは同じ魔道馬車、従弟たちは1つの魔道馬車、それに公爵家の従士も10台の魔道馬車で出かける。

場所はブセルターン砦北側の地域一帯である。ここは昨年帝国軍に占領されて、魔獣討伐が出来なかったので、魔獣が繁殖しているためである。

以前クララの魔法を見た時は次元が違うと思ったが、従弟たちもそうだろうか。しかし昨日スパイを見つけた時は少し引いてしまった。

ルナが平然と毒を飲ませて、
「すべて話せば治してあげる」
と言ったときにはクララと同じことを言っていると思った。
さすが姉妹と思った。違うところはマーサとルナがハルトお義叔父さんに似て美人だということだ。

 私たちは魔道馬車に乗って公爵邸を出た。先頭は従弟たちの乗る魔道馬車である。領都を出ると、遠くに時折魔獣の姿を見るようになった。するとその魔獣がすぐに消える。

クララもそうだったが、従弟たちもかなり遠くに魔法を放てるようだ。500mぐらいは届いていると思う。普通の魔法士だったら50mぐらいである。そしてその倒した魔獣がすぐに消える。クララはマジックバッグと言っていたが本当だろうか。

 昼頃にブセルターン砦を過ぎると、従弟たちの魔道馬車は時折道を外れて森の近くまで行く。

そして、盛んに魔法を放っている。森の中から魔獣の悲鳴が聞こえる。何となく魔獣がかわいそうになるくらいだ。

ある時森に近付くとワイバーンが空に飛び出して行った。そしたらリヒトが空に向けて魔法を放った。するとワイバーンが落ちてきて地面につく前に消えた。クララの時と同じである。

 夕方になったので、かつて村があったあたりで休憩することになった。リヒトに
「今日はどれくらい魔獣を狩ったのか」
と聞くと、
「3人で強い魔獣300体くらい狩った。弱いのは、数を数えていないのでわからない」
と言っていた。
異常である。こんなの公爵家の魔法士ではとてもできない。弟のエトギルもあきれている。

 次の日、今日は一番北へ行ってみようということになった。以前ここには帝国へ抜ける街道があり、峠には北の砦があった。この街道は帝国軍が侵入してこないように破壊されたと聞いている。

従弟たちは街道が山裾の森に達するあたりに行くと急に進路を西に向けた。

そして、そこから3kmぐらい走って魔道馬車を止めた。
そして、
「これから森の中から帝国軍をあぶり出すので、出てきたら捕まえてほしい」
と言ってきた。
訳が分からない、
「帝国軍は昨年帝国へ帰った」
と聞いていたのでまだ残っているとは信じられない。
「でも従弟たちが言うのだから残っているのだろう」

公爵家の馬道馬車に周囲を固めさせた。
そしたら従弟たちが森に向けて魔法を放った。
すると森のあちこちから悲鳴が聞こえる。
間違いない。人の声である。

そして火の手が上がる。その火の手に追い立てられるように人が出てきた。出てきた人をリヒトが拘束していく。森が火事になると思ったが、森の火はマーサが消した。

拘束した帝国兵は200人ぐらいいた。結局、拘束した帝国兵を魔道馬車に乗せて一旦領都に戻ることにした。

夕方領都に戻って、父に報告すると、帝国兵が残っていたことに驚いていた。

帝国兵を尋問した結果、
「彼らは、帝国兵を迎え撃つため北の街道の出口付近で待ち構える公爵家の領軍を、背後から襲う計画だったこと」
がわかった。

 その後、また同じような魔獣狩りを10日ほどして従弟たちは帰っていった。

 一体どれくらいの魔獣を狩ったのか、クララと同じで次元が違う、そう思ってしまう。
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