13 / 74
【第壱章 独裁者への階段】 純粋に国を憂う思いが、粛清の嵐を巻き起こす
第十三話 この世で最も醜悪なことは何か
しおりを挟む
武田晴信と真田幸隆の会話に、舞台を戻そう。
「幸隆よ。
数年前……
そちや、そちの弟の矢沢頼綱が村上家に仕えたとき。
当主の村上義清から何と誘われたのじゃ?」
「義清殿は直々に、こう申されました。
『村上軍の先鋒を務める栄誉を与えよう。
真田軍の働きに期待している』
と」
「何が栄誉か!
笑わせるなっ!
要するに、真田軍を最も危険な最前線に送るのであろうが」
「……」
「ところで。
そちの弟の頼綱は……
村上家の領地である小県郡の入口・砥石城[現在の上田市]の一角を任されていたな?」
「その通りです」
「村上家を攻めるに当たり……
わしは、周辺の『地形』を徹底的に調べていた」
「……」
「小県郡[現在の上田市など]を攻めるには、平地続きの佐久郡[現在の佐久市、小諸市など]から攻めるのが最も効率が良い。
千曲川を通る船を使えば十分な『補給』もできる」
「さすがは晴信様。
よくお調べになっておられます」
「当然じゃ。
勝利のために必要な条件は、第一に補給、第二に地形であろう」
「残念なことに……
『精神』が第一だと考える者が多いようですが」
「精神だと?
何を馬鹿なことを。
補給を断たれて負けた話こそ聞くが、強い精神で臨んで勝った話など聞いたことがないわ」
「仰る通りです」
「さて。
平地続きの佐久郡から攻める場合、そちの弟がいる砥石城は小県郡の入口に当たる。
この城を巡って壮絶な激戦が繰り広げられることになろう。
新入りの家臣を、最も『危険』な最前線に置いたということか」
「幸いにして……
砥石城は山地の先端に位置しております。
三方を崖に囲まれた天然の要害で、難攻不落の地形に恵まれています。
最も危険な最前線ではありません。
むしろ『安全』な場所です」
「ん?
幸隆よ。
そちほどの者が、本気でそう思っているのか?
砥石城は安全だと」
難攻不落な地形に恵まれている城ならば……
幸隆の言う通り、安全ではないだろうか?
晴信は何が言いたいのだろう?
◇
「砥石城は『死地』であると確信されておいでで?
晴信様」
「三方を崖に囲まれているということは、補給線が一方しかないのだぞ?
その一方しかない補給線を断たれたらどうする?」
「籠城する兵たちは、たちまち飢えに苦しむでしょう。
地獄となるでしょうな……」
「それの、どこが安全な場所だと?
死地に決まっているではないか」
「……」
「そちほどの者が勘違いするとは、意外だな」
「お見事にございます。
仰せの通り……
砥石城は死地です。
補給線が一方しかないことが災いし、いざとなれば味方から『切り捨て』られます」
「幸隆よ。
このわしを、試したのか?」
「申し訳ございません」
「まあ良い。
死地と分かっていながら……
なぜ、そちの弟は従ったのじゃ?」
「これが新入りの『外様』家臣の宿命……
外様よりも、長年に亘って仕え続けた『譜代』家臣の安全を優先するのが常識なのです」
「だから外様は危険な場所に、譜代は安全な場所に置くのか。
要するに……
実力や実績ではなく、年功序列で決まるのだな?」
「それが常識です」
「幸隆よ。
この世で最も『醜悪』なことは何か分かるか?」
「醜悪……?」
「実力なく、何の実績も上げない者が、利益を貪り続けることよ」
「……」
「それと比べれば……
実力ある者が、実力なき者から力ずくで奪い取る行為の方がはるかに正しい」
「なるほど。
それがしは、こう考えたことがあります。
『戦や侵略は……
なぜ起こるのか?』
と」
「ふむ」
「この答えを知るために……
長い時間を費やして人の歴史を学びました」
「答えを得られたのか?」
「人の歴史は、戦や侵略の歴史でもあります。
例えば……
あの有名な源平の争乱。
平氏が地位や富を独占するのを見た源氏は、こう訴えて立ち上がりました」
「何と訴えた?」
「『実力なく、何の実績も上げない者が……
ただ平氏というだけで!
贅沢三昧の生活を送り、分不相応な地位まで得て我らを顎で使っている!
一方で我ら源氏には……
いくら実力を磨いても、いくら実績を上げても、何の機会もやって来ない!』
と」
「平氏は、平清盛とその嫡男であった重盛を除けば……
他は凡人[普通の人という意味]ばかりであったとか。
そういう声が上がったとして何の不思議もないだろう」
「年功序列、あるいは相続[親から子へ受け継ぐこと]という制度が……
実力ある者から、実力を磨く努力を怠らない者から、権力や富を掴み取る機会[チャンス]を『奪い取って』いるのでしょうか?」
「うむ。
年功序列も、相続も、世の中を腐らせる制度でしかない。
戦や侵略は……
年功序列や相続などで腐り果てた世の中を一度破壊し、そして新たに再生するために必要なことなのかもしれん」
「……」
「幸隆。
そちは、今日この日よりわしに仕えよ。
真田が先祖代々に亘って治めていた土地は……
小県郡の真田郷[現在の上田市真田町]であったな?」
「晴信様!
ま、まさか……
それがしに故郷の土地を?」
幸隆の目から涙がこぼれる。
故郷の奪還こそ、真田の悲願なのだ。
◇
「わしは……
そちのような実力ある者のために、村上から小県郡を奪い取ってみせる。
そして、真田郷を必ず与えると約束しよう」
「真田郷は、広くて肥沃な土地です。
そんな土地を……
武田家に仕えたばかりの者に与えても大丈夫なのですか?
長く仕える家臣の方々から猛反発を食らうのでは?」
「……」
「もちろん、村上家との戦では先鋒を務めます」
「それはいかん!
諏訪家や村上家、そして我が父が行った侵略によって……
真田は多くの者を失ったのであろう?
これ以上、真田の血を流させるわけにはいかない!」
「お優しい心遣い……
有難き幸せにございます」
幸隆は、また感激のあまりに涙を流した。
◇
「晴信様。
我ら真田は……
先鋒以外の方法で、誰もが納得するような『実績』を上げる必要があります」
「うむ」
「砥石城の一角を任せられている我が弟の頼綱を上手く利用したいと存じますが?」
「わしもそれは考えたが……
砥石城が落ちたところで、村上家は痛くも痒くもない」
「なぜそう思われるのです?」
「砥石城の背後の山々には20もの城が待ち構えている。
牛伏城、飯綱城、虚空蔵山城[全て現在の上田市]……
『村上連珠砦群』と呼ぶらしいがな。
これらは幾重にも補給線が張り巡らされた安全な城じゃ。
砥石城を落としたところで、この鉄壁の防御陣にかすり傷一つ負わせることもできまい」
「……」
◇
思案にふける晴信に、一つの考えが閃く。
「幸隆よ。
わしは、ある『機会』を待っていた」
「機会とは?」
「武田家中の獅子身中の虫を粛清する機会」
「それは誰です?」
「重臣の板垣信方と甘利虎泰」
「板垣殿と甘利殿……?
武田の双璧とも呼ばれる筆頭家臣ではありませんか!
2人を粛清せねばならない何らかの理由があると?」
「今川家や北条家と通じ、我が父の追放を主導したからじゃ。
わしは、この2人にまんまと嵌められた。
『信虎様は、国中の者から嫌われております。
このままでは……
武田家は内側から滅びますぞ』
とな」
「なるほど。
そのことで、ある話を聞いたことがあります」
「話?」
「お父上の信虎様を追放した、真の理由です」
「理由?」
「武田家の家臣たちは、ある政策に猛反対していたと」
「ああ……
その話か」
「信虎様は甲府の山裾に躑躅ヶ崎館を建て、その眼下に城下町を築きました。
家臣たちが己の領地に住むことを禁止し、妻子も含めて城下町に住むことを強要したと」
「『家臣集住政策』よ。
妻子も含めた家臣たちの生殺与奪を握り……
己に従わない者を、いつでも粛清できる状態にしておくためにな。
だからこそ家臣たちはこぞって猛反対した。
わしを操って、我が父を追放した」
「絶対的な権力者を目指す晴信様は……
この政策を実行するため、反対した板垣殿と甘利殿を見せしめに粛清しようとお考えなのですか?」
「その通りじゃ。
幸隆。
うまい筋書きを思い付いたぞ」
「お教えください」
「我が武田軍は板垣隊と甘利隊を先鋒とし、そちの道案内で砥石城を攻めるが……
わざと『敗北』する」
「は、敗北!?」
「武田の双璧とも呼ばれる2人の筆頭家臣を敗北させた城となれば、砥石城の『価値』は否が応でも上がるのではないか?」
「その状況で……
それがしが弟を使って砥石城を落とせば!」
「真田の功績は誰が見ても明らか。
わしは、堂々とそちに真田郷を褒美として与えることができる」
「何とお見事な!」
【次話予告 第十四話 上田原合戦】
攻める武田軍と守る村上軍は千曲川を挟んで対峙しました。
この上田原合戦で武田軍は……
外様家臣ではなく、何と譜代家臣の双璧・板垣信方と甘利虎泰が先鋒を務めたのです。
「幸隆よ。
数年前……
そちや、そちの弟の矢沢頼綱が村上家に仕えたとき。
当主の村上義清から何と誘われたのじゃ?」
「義清殿は直々に、こう申されました。
『村上軍の先鋒を務める栄誉を与えよう。
真田軍の働きに期待している』
と」
「何が栄誉か!
笑わせるなっ!
要するに、真田軍を最も危険な最前線に送るのであろうが」
「……」
「ところで。
そちの弟の頼綱は……
村上家の領地である小県郡の入口・砥石城[現在の上田市]の一角を任されていたな?」
「その通りです」
「村上家を攻めるに当たり……
わしは、周辺の『地形』を徹底的に調べていた」
「……」
「小県郡[現在の上田市など]を攻めるには、平地続きの佐久郡[現在の佐久市、小諸市など]から攻めるのが最も効率が良い。
千曲川を通る船を使えば十分な『補給』もできる」
「さすがは晴信様。
よくお調べになっておられます」
「当然じゃ。
勝利のために必要な条件は、第一に補給、第二に地形であろう」
「残念なことに……
『精神』が第一だと考える者が多いようですが」
「精神だと?
何を馬鹿なことを。
補給を断たれて負けた話こそ聞くが、強い精神で臨んで勝った話など聞いたことがないわ」
「仰る通りです」
「さて。
平地続きの佐久郡から攻める場合、そちの弟がいる砥石城は小県郡の入口に当たる。
この城を巡って壮絶な激戦が繰り広げられることになろう。
新入りの家臣を、最も『危険』な最前線に置いたということか」
「幸いにして……
砥石城は山地の先端に位置しております。
三方を崖に囲まれた天然の要害で、難攻不落の地形に恵まれています。
最も危険な最前線ではありません。
むしろ『安全』な場所です」
「ん?
幸隆よ。
そちほどの者が、本気でそう思っているのか?
砥石城は安全だと」
難攻不落な地形に恵まれている城ならば……
幸隆の言う通り、安全ではないだろうか?
晴信は何が言いたいのだろう?
◇
「砥石城は『死地』であると確信されておいでで?
晴信様」
「三方を崖に囲まれているということは、補給線が一方しかないのだぞ?
その一方しかない補給線を断たれたらどうする?」
「籠城する兵たちは、たちまち飢えに苦しむでしょう。
地獄となるでしょうな……」
「それの、どこが安全な場所だと?
死地に決まっているではないか」
「……」
「そちほどの者が勘違いするとは、意外だな」
「お見事にございます。
仰せの通り……
砥石城は死地です。
補給線が一方しかないことが災いし、いざとなれば味方から『切り捨て』られます」
「幸隆よ。
このわしを、試したのか?」
「申し訳ございません」
「まあ良い。
死地と分かっていながら……
なぜ、そちの弟は従ったのじゃ?」
「これが新入りの『外様』家臣の宿命……
外様よりも、長年に亘って仕え続けた『譜代』家臣の安全を優先するのが常識なのです」
「だから外様は危険な場所に、譜代は安全な場所に置くのか。
要するに……
実力や実績ではなく、年功序列で決まるのだな?」
「それが常識です」
「幸隆よ。
この世で最も『醜悪』なことは何か分かるか?」
「醜悪……?」
「実力なく、何の実績も上げない者が、利益を貪り続けることよ」
「……」
「それと比べれば……
実力ある者が、実力なき者から力ずくで奪い取る行為の方がはるかに正しい」
「なるほど。
それがしは、こう考えたことがあります。
『戦や侵略は……
なぜ起こるのか?』
と」
「ふむ」
「この答えを知るために……
長い時間を費やして人の歴史を学びました」
「答えを得られたのか?」
「人の歴史は、戦や侵略の歴史でもあります。
例えば……
あの有名な源平の争乱。
平氏が地位や富を独占するのを見た源氏は、こう訴えて立ち上がりました」
「何と訴えた?」
「『実力なく、何の実績も上げない者が……
ただ平氏というだけで!
贅沢三昧の生活を送り、分不相応な地位まで得て我らを顎で使っている!
一方で我ら源氏には……
いくら実力を磨いても、いくら実績を上げても、何の機会もやって来ない!』
と」
「平氏は、平清盛とその嫡男であった重盛を除けば……
他は凡人[普通の人という意味]ばかりであったとか。
そういう声が上がったとして何の不思議もないだろう」
「年功序列、あるいは相続[親から子へ受け継ぐこと]という制度が……
実力ある者から、実力を磨く努力を怠らない者から、権力や富を掴み取る機会[チャンス]を『奪い取って』いるのでしょうか?」
「うむ。
年功序列も、相続も、世の中を腐らせる制度でしかない。
戦や侵略は……
年功序列や相続などで腐り果てた世の中を一度破壊し、そして新たに再生するために必要なことなのかもしれん」
「……」
「幸隆。
そちは、今日この日よりわしに仕えよ。
真田が先祖代々に亘って治めていた土地は……
小県郡の真田郷[現在の上田市真田町]であったな?」
「晴信様!
ま、まさか……
それがしに故郷の土地を?」
幸隆の目から涙がこぼれる。
故郷の奪還こそ、真田の悲願なのだ。
◇
「わしは……
そちのような実力ある者のために、村上から小県郡を奪い取ってみせる。
そして、真田郷を必ず与えると約束しよう」
「真田郷は、広くて肥沃な土地です。
そんな土地を……
武田家に仕えたばかりの者に与えても大丈夫なのですか?
長く仕える家臣の方々から猛反発を食らうのでは?」
「……」
「もちろん、村上家との戦では先鋒を務めます」
「それはいかん!
諏訪家や村上家、そして我が父が行った侵略によって……
真田は多くの者を失ったのであろう?
これ以上、真田の血を流させるわけにはいかない!」
「お優しい心遣い……
有難き幸せにございます」
幸隆は、また感激のあまりに涙を流した。
◇
「晴信様。
我ら真田は……
先鋒以外の方法で、誰もが納得するような『実績』を上げる必要があります」
「うむ」
「砥石城の一角を任せられている我が弟の頼綱を上手く利用したいと存じますが?」
「わしもそれは考えたが……
砥石城が落ちたところで、村上家は痛くも痒くもない」
「なぜそう思われるのです?」
「砥石城の背後の山々には20もの城が待ち構えている。
牛伏城、飯綱城、虚空蔵山城[全て現在の上田市]……
『村上連珠砦群』と呼ぶらしいがな。
これらは幾重にも補給線が張り巡らされた安全な城じゃ。
砥石城を落としたところで、この鉄壁の防御陣にかすり傷一つ負わせることもできまい」
「……」
◇
思案にふける晴信に、一つの考えが閃く。
「幸隆よ。
わしは、ある『機会』を待っていた」
「機会とは?」
「武田家中の獅子身中の虫を粛清する機会」
「それは誰です?」
「重臣の板垣信方と甘利虎泰」
「板垣殿と甘利殿……?
武田の双璧とも呼ばれる筆頭家臣ではありませんか!
2人を粛清せねばならない何らかの理由があると?」
「今川家や北条家と通じ、我が父の追放を主導したからじゃ。
わしは、この2人にまんまと嵌められた。
『信虎様は、国中の者から嫌われております。
このままでは……
武田家は内側から滅びますぞ』
とな」
「なるほど。
そのことで、ある話を聞いたことがあります」
「話?」
「お父上の信虎様を追放した、真の理由です」
「理由?」
「武田家の家臣たちは、ある政策に猛反対していたと」
「ああ……
その話か」
「信虎様は甲府の山裾に躑躅ヶ崎館を建て、その眼下に城下町を築きました。
家臣たちが己の領地に住むことを禁止し、妻子も含めて城下町に住むことを強要したと」
「『家臣集住政策』よ。
妻子も含めた家臣たちの生殺与奪を握り……
己に従わない者を、いつでも粛清できる状態にしておくためにな。
だからこそ家臣たちはこぞって猛反対した。
わしを操って、我が父を追放した」
「絶対的な権力者を目指す晴信様は……
この政策を実行するため、反対した板垣殿と甘利殿を見せしめに粛清しようとお考えなのですか?」
「その通りじゃ。
幸隆。
うまい筋書きを思い付いたぞ」
「お教えください」
「我が武田軍は板垣隊と甘利隊を先鋒とし、そちの道案内で砥石城を攻めるが……
わざと『敗北』する」
「は、敗北!?」
「武田の双璧とも呼ばれる2人の筆頭家臣を敗北させた城となれば、砥石城の『価値』は否が応でも上がるのではないか?」
「その状況で……
それがしが弟を使って砥石城を落とせば!」
「真田の功績は誰が見ても明らか。
わしは、堂々とそちに真田郷を褒美として与えることができる」
「何とお見事な!」
【次話予告 第十四話 上田原合戦】
攻める武田軍と守る村上軍は千曲川を挟んで対峙しました。
この上田原合戦で武田軍は……
外様家臣ではなく、何と譜代家臣の双璧・板垣信方と甘利虎泰が先鋒を務めたのです。
0
あなたにおすすめの小説
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜
かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。
徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。
堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる……
豊臣家に味方する者はいない。
西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。
しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。
全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる