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【本編】
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しおりを挟む約束が違う。
寝たらやめると言ったくせに、やめるどころか夢心地でいかされた。
最低だ。
「ほんっと、最低だな! この嘘吐き!」
「何だよ、途中で目覚ましたんだから結果オーライだろ? めろめろんなっといてよく言うよ」
「んなッ?」
ずばりの指摘に瞬間湯沸かし器みたいに顔が熱くなる。
ピーッ、と、沸騰を告げる甲高い音が頭のどこかから聞こえてきた。
咄嗟に手元にあった枕を引っ掴む。
それを投げつけてやろうと振りかぶった瞬間、視界ががくんとぶれた。
左足首を掴まれた。
池田は掴んだ左足をひょいと肩に引っ掛けると、そのまま力任せに身体を寄せてくる。
片足が持ち上げられて、身体がくの字に曲がった。
とんでもない。
とんでもない格好だ。
知らない間にパンツまで引っぺがされて、夢心地で抜かれて、とんでもない格好で引っ繰り返されてる。
もう死にたい。
「うとうとしながらお前が何回「いい」って言ったか教えてやろっか?」
「ッ!」
ずいと近付いた池田の目が、それは楽しげに爛々と煌めく。
これ見よがしに舌なめずりしてみせるあたり、池田は本当に性格が悪い。
良い所も確かにあるけど、訂正だ、池田のベースは悪い所だ。
どっしり構えた悪い所に、時々ふわふわ優しさの蛍が顔を覗かせるから、うっかりそれに絆されてしまうだけのことだ。
普通の人がしたってどうとも思われないけど、ヤンキーがしてたら凄く良い事をしているように見える不思議……あれと同じことだ。
「大体な、最初の約束は「限界まで耐えてもう無理ってなったらやめてやる」だったろ? 寝落ちは恩赦だ。思い通りにいかなかったからって切れるなよ、涼ちゃん?」
「ぐ、」
反論できない言葉に、喉から潰れた呻き声が漏れた。
ぎりぎり睨み付けたって、池田は全くものともしない。
死ぬほど恥ずかしい。
ゆらゆらまどろんでいる間に、一体どんな醜態を晒したんだろうと思うと顔から火を噴きそうだ。
……けど、考えてもみれば、寝てる間にことが済んでラッキー?
……残念ながら、俺は後ろ向きではないと思うけど、ネジが一本足りないような開けっぴろげな前向きさもない。
ラッキーだなんて思えるものか。
アホ馬鹿死ねと、思いつく限りの言葉で罵倒してやりたい。
池田と、まんまと翻弄されたらしい、俺自身を。
「もう、終わったんならいいだろ、離せよ馬鹿」
一眠りしたはずなのに、まだ身体に力が入らない。
いや、一眠りしたといっても、引っぺがされていかされるまでだから、そんなに時間は経っていないのかもしれ……いやいや違う俺は断じて早漏じゃない多分結構時間は経っているはずだそうだきっとそうだ。
……なら、何でまだ酔いが抜けていないんだろう。
考え始めると別の意味で泣きたくなるから、もうやめておこう。
兎に角今は、このとんでもない格好をどうにかするのが先だ。
「くろ」
「冗談だろ?」
「うわ!」
咎める口調で名を呼びきるよりもさきに、するりととんでもない所を撫でられた。
ケツ。
女の子でもないのにケツ撫でられた。
足を担ぎ上げられている所為で比較的綺麗な弧を描いているであろうケツを、池田の右手がつるんと撫で上げてきた。
ぎょっとして顔を上げれば、池田が悪巧みの顔で笑っている。
「食うっていったろ? これからが本番だよ」
「……意味が、よく分からないです……」
酸欠金魚になりそうになりながらも何とか搾り出した声は、殆ど掠れて語尾が消えた。
背筋を冷たい汗が滑り落ちる。
頭から血の気が引いていくのが分かる。
得体の知れない恐怖を、池田のうっそりとした微笑がこれでもかというくらいに煽ってくる。
眼球が乾いて痛いのに、目が閉じられない。
目を閉じたら最後、何かとんでもないことが起こるんじゃないかという強迫観念がある。
愕然と見詰め合うこと数秒、またつるんとケツに手が這わされた。
と同時に
「ひ!」
我ながら女の子のようなか細い悲鳴が上がった。
状況が咄嗟に理解出来ずに、頭の中で次々と星が破裂する。
「ちょ、くろ、くろ、指、ゆび……」
「ん?」
とんでもないところに入ってる。
ケツに指突っ込まれた。
何これ?
何これ?
どういう状況なのこれ。
間違って入っちゃうとか、そういうことって有り得るの?
池田はにっこり良い笑顔で平然としてるけど、指が……指が……
「いッ!」
ぐ、と押し込まれてまた悲鳴が上がった。
うっかり入っちゃったというにはかなり強引な力に、腰が引けるのに動けない。
というか、普通に考えてケツに指がうっかり入っちゃうなんて有り得ない。
有り得ないだろ絶対に。
どうしよう、頭が混乱する。
何をどうしたら良いのかが分からない。
逃げようにも身体が動かない。
大変なところに指が入っちゃってますよって訴えるのも格好悪すぎる。
というより、池田があんまり普通に良い笑顔過ぎて、人のケツに指突っ込んでんのにも気付いてないんじゃ、なんて……いやいやそんなわけあるか、そんなわけがあるか。
人のケツ鷲掴みにしてんだぞ、この男は。
え、何じゃあわざと?
わざと指突っ込まれてんの?
カンチョーごっこは小学生までってお母さんに教えられてないの?
そもそも、なんでケツに指がつるって入んの?
……なんか、ケツがぬるぬるするのは気の所為……?
「くろ……あの、」
「痛くねえだろ? さっきまで根本まで入ってたんだから」
「……」
白。
というか、絶句そして貧血更には眩暈。
池田の言葉の意味が、本当に分からない。
根本まで入ってたって、何が? 何が? ねえ何が?
聞きたいけど怖くて聞けないというかもう何がって分かってる実際に今入ってる。
痛くは無い。
確かに痛くは無いけど、違和感は物凄い……ていうか、痛いとか痛くないとかそういう問題じゃない。
人生普通に生きててケツに指突っ込まれるのとか経験する人って少ないと思うってか殆どいないと思う。
それなのになんでたった十六年しか生きていない俺が今そんな目に遭ってんの?
「何、涼二知らねーの? 前立腺マッサージ」
「……しらない」
それを、俺が寝ている間にしたのか?
ていうか前立腺って何?
ケツに指突っ込むのと関係あるの?
分からない。
分からない。
分からないよ助けて兄ちゃん。
池田変態だよ人のケツに指突っ込んでにっこり炭酸水の爽やかな良い笑顔だよ信じられない。
人の混乱を他所に、池田は俺の返答がお気に召さなかったらしい。
ちょっと拗ねたような顔で唇を尖らせた。
「何だよ、せっかく頑張ってサービスしてんのに、目覚ましたら覚えてませんってそりゃねえだろ薄情者」
「……ごめ、」
「さっきまで良いって鳴いてたろ、忘れたってか覚えてねえの?」
「……」
必死にこくこく頷けば、池田は心底呆れた風に溜息を落とした。
何で俺謝ってんの?
ケツに指突っ込まれて謝るとか、変だろ。
普通に考えて変だろ。
ここは俺、怒っていい場面なんじゃないの?
おらあ、どこに指突っ込んでんだ! って……嫌だそんなの格好悪い。
男は格好つけてナンボだ、まあこれは受け売りだけど。
しずしず離れて、そっとなかったことにしたい。
枕に顔埋めてこっそり泣きたい。
既に涙目になっているのが悔しいけどしょうがないと許して欲しい。
男が泣いていいのは親が死んだときと歯が痛いときだけだって兄貴は言ってたけど、それに一つ加えてもらいたい、ケツに指突っ込まれたときも泣いていいと俺は思う。
「い、ちょ、ぁ」
また指が入ってきた。
咄嗟に首を竦めて歯を食いしばったけど、変な声が漏れた。
反射的にぎゅっと瞑った目にじわりと涙が浮かぶのが分かる。
気持ち悪い。
いいって泣いてたなんて、絶対に池田の嘘だ。
嘘吐き池田の嘘吐き死ね死ねしね。
そんな池田は、遠慮ゼロで人に殆ど乗り上げるような格好で、上から見下ろし口許だけで笑っている。
「んじゃ、もっぺんやり直しな」
「いいよ! いらなッ、う」
僅かに細めた目が、じっと見下ろしてきている。
俺の反応を窺っている。
指がぬるぬる入り込んでくる。
行き止まるみたいに、拳がケツにぶつかって、もう本当に泣きたい。
圧し掛かってくる身体を退けようと両腕を突っ張ってみても、目の前の身体はびくともしない。
「ひ、や……怖、無理、無理だって、」
「無理じゃねえよ。さっきまで入ってたんだから」
ぞろりと中で指が動くと、胃の辺りからざわざわ悪寒が這い上がってくる。
そりゃあ、本来出て行くだけの場所から何か入ってきたら、胃もびっくりして引っ繰り返るだろう。
「涼二、怖くねえからちゃんと息しろ」
「む、無理、無理だって……いぅ、」
ちゃんと息をしろなんて、その指を引っこ抜いてから言え。
平常心でいられないのに、呑気に深呼吸なんで出来るわけがない。
中を探るみたいに指が動く。
内臓を撫でて後退していく。
間接が淵に引っかかると、ひく、と喉が引き攣った。
「くろ、マジ無理、気持ち悪、」
池田が見てる。
ケツから指突っ込んで腹ん中ぞろぞろ探りながら、俺の反応をじっと見てる。
観察するみたいな目が怖い。
「う、く……ッ、」
穴の淵を撫でた指が、また中に入り込んでくる。
何でこんなに簡単に入ってくるのかが分からない。
身体中が引き攣って進入を拒んでいるはずなのに、閉じているはずの肉を分け入って指が容易く入り込んでくる。
「や、やだって、気持ち悪いって、ほんとに……」
ゆるゆるぞろぞろ身体の中で指が動いている。
入り込んで、緩やかに中を掻き回して、引いていく。
同じ動作が何度も何度も繰り返される。
痛くはない。
ただただ気持ちが悪い。
「んぅ、ん……、ん」
寄せては返す波の動きに似ている。
内臓を撫でられるたびに、喉から押し潰されたような呻き声が漏れる。
池田の胸に突っ張った掌は、ともすれば力が抜けてずるりと汗で滑る。
力が入らない腕を無理矢理持ち上げ続けているからか、筋肉が痙攣して指先まで震える。
ただ気持ち悪い。
ただただ気持ちが悪い。
不思議と涙は出てこない。
気持ち悪いが頭の中で大合唱してて涙の出る余地がない。
「やだ、やだって……くろ、ほんとに、ぁッ」
ひく、と喉が引き攣った。
一瞬だけ、背筋を突き刺すような悪寒が這った。
ぞく、と全身が震えた。
「……?」
何だ、今の?
びっくりして目を開けると、がくんと身体が傾いだと同時に顎先から汗が落ちた。
息を詰めていた所為で、じっとしていただけなのに酸欠で呼吸が荒くなっている。
泣いてはいないはずなのに視界が霞む。
ひくつく喉を抑えるように呼吸を整えながら頭上を見上げてみれば、観察者の目が艶やかに笑みを刷いていた。
抵抗を失った獲物を前に、さあどうやって食ってやろうかとほくそ笑む、獣の笑みだ。
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