凶悪ハニィ

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【本編】

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 カレンダーに「正」の字が増えなくなった。
 ふと目に付いたそれに気付いて足を止める。
 そういえば、日給幾らで池田と雇用関係もどきになっていたことをすっかりと忘れていた。
 殆どチェックが入らなくなったのは、お出かけデートから帰って来た辺りからだ。
 ……ベッドの上でくんずほぐれつをし始めてからだから、池田もすっかりそっちに気を取られて忘れているのかもしれない。
 明らかにチェックが甘くなった八月中盤辺りを見ていると、薄ら寒い気分になる。
 誓約書の内容は、たしか「夏休みの間は逆らいません」だったように思うけど……素直にそれにへいへいと頷いていたら、俺は今頃どうなっていたんだろうか。
 嫌だ嫌だと抵抗しても結局ケツに痛い目みせられた。
 要らないと突っぱねようとした携帯も今まだ手の中にある。
 しかも、なんと登録アドレスが増えた。
 新しく追加されたのは、朝比奈さんの連絡先だ。
 まごまごする俺から引っ手繰り、池田が朝比奈さんと携帯をつき合わせて何かをしていると思ったら、手元に戻ってきた時にはアドレス件数が増えていた。
 なんの魔法かと思ったけど、口にすると馬鹿にされそうで出来なかった。
 何をやっていたのかは未だに分からない。
 けどそのお陰で、アドレス帳の「あ行」の欄には仲良く「朝比奈恭介」と「池田玖朗」が縦に並んでいる。
 とはいえ、折角登録してくれた朝比奈さんの連絡先を俺が使うことはないだろう。
 何かあったら頼ればいいと池田は言っていたけど、そうなることは多分ないからだ。
 俺がここで困ることといえば、池田の相手をすることに関してだけだ。
 その池田とも、もうすぐ離れる。
 いよいよ本格的に左手を使い始めた様子を見ると、腕の調子は大分良いみたいだし……そうなってくると本当に夏休みが終わるよりも先に俺は家に帰れるかもしれない。
 まずは兄貴にお伺いを立てて、強力な後ろ盾を作ってから池田に切り出そう。
 兄貴の了承さえもらえれば、真夜中こそ泥のように逃げ出さなくても、堂々と玄関から出て行くことが出来る。
 じゃあなと別れの挨拶をして、その後家でばったり出くわしたりしても気まずい思いをしないで済む。
 たまには、たまには一緒にどこかに出かけるのも良いだろう。
 普通の友達みたいに。

「そういや、チェック入れるのすっかり忘れてたな」

 ぽつりと呟くと同時に、身体に巻きつけていたブランケットごと抱き込むように背後から腹に腕が絡んできた。
「!」
 びっくりそれに飛び上がってみても、がっつり腕の中に捕獲されれば俺の身体はちょっと震えるくらいで終わってしまう。
 ギプスの取れた池田は、多分最強だ。
 そう思うとぞっとした。
 完全復活を遂げた池田に、きっと俺は敵わない。
 片腕の時ですらこれだけ振り回されているんだ、両手両足が揃ったら最後、また引っ繰り返されたら多分逃げられないだろう。
 そう思うと怖い。
 腹に絡んでくるこの腕が、完全に力を取り戻すのが。
「……喧嘩中なんだからくっ付いてくるなよ」
 本能的な怯えを隠して不満を口にすれば、尖った顎先が脳天に乗っかってきた。
 段差のある状態なら兎も角、普通に立っていてもこのトーテムポールごっこもどきが出来るのが何とも屈辱的だ。
 頭一個分以上の身長差があるんだとまざまざと思い知らされる。
 朝比奈さんにさらりと「中学生」と言われた心の傷だってまだ癒えていないというのに、こんな体勢を取ってくる池田は鬼だ。
「何だよ、まだ喧嘩中なの? 謝ったじゃん、許せよ」
「そういうのって、謝る側が強要することじゃないだろ」
 そうだ。
 俺と池田は只今絶賛喧嘩中だ。
 原因は、あの夜池田が俺に付けた数々の痕。
 キスマークだなどと呼ぶのもおぞましい、朝比奈さんに一発で俺が食われたと知られる原因となった、この痕だ。
 二日経って大分薄れはしたけど、それでも思い出すだけで腹が立つ。
 池田の発散に付き合わされただけであるはずの俺に、何でそんな痕跡が残されないといけないのか。
 そんなものにも気付かずにのこのこ人前に出て行った俺は露出狂かと。
 客間に泊まり翌日早朝に仕事へ向かった朝比奈さんを見送りながら、どっかんブチ切れてぶちまけた俺の主張が、これだ。
 普通に考えればそうだろう。
 愛し愛され甘い空気の漂う中での嬉し恥ずかしな経験ではなかったとはいえ、あの夜の行為は明らかにセックスだ。
 股間にぱっくり食い付かれて途方に暮れていた時が馬鹿らしくなるくらい、じっくりねっとり身体の隅々まで……どころか内臓まで撫で回された。
 そんなことがあったのだと、わざわざ他人に知られたいなどと思うわけがない。
 我に返ると死ぬほど恥ずかしく、そして情け無い。
 朝比奈さんはさらりと流してくれたけど、知られた事実には変わりがない。
 男の俺が、男の池田にさんざ身体中撫で回されて内臓引っ掻き回されてふらふらのへろへろになったなんて、俺からしてみれば男の沽券にかかわる由々しき問題だ。
 おかまになってしまったとどっと落ち込んだ後にやってきたのは、湧き上がる羞恥を上塗りする猛烈な怒りだった。
 以降、会話の殆どはメール。
 携帯電話って本当に便利だと思わずにはいられない。
 くっ付いて暖を取らなくても良いようにと、身体にブランケットを巻きっぱなしにして断固拒否の姿勢を見せたとも。
 だが、池田はそれが気に入らないらしい。
 最初こそ遠回しに様子を窺って近付かずにいてくれたが、そのうち声をかけてくるようになって、頭に手が伸びてくるようになって、挙句これだ。
 ぴったり背中に密着する身体を押し退ける勢いで、じろりと頭上を睨む。
「大体な、玖朗ちょっと他人との距離が近すぎるんだよ。四六時中ぴったりくっ付いてたいなら犬でも飼えよ」
「やだよ。世話すんの面倒じゃん」
「……」
 さらりと吐き捨てられて絶句。
 動物が好きだとか嫌いだとかいう話はよく耳にするが、世話が面倒だと衒いも無く言い放つ人間は初めてだ。
 見上げた体勢のままで言葉を失っていれば、池田はひょいとこっちを見下ろしてうっすらと目を細めた。
「それに、流石にオレも犬には欲情しないし」
「……」
 射竦めるような視線に、背筋がざわりと波打った。
 どういう意味だ?
 四六時中ぴったりくっ付いていたいなら犬でも飼えとの主張に返ってきたのは、世話が面倒だから嫌だ、だろ?
 なら、犬には欲情しない、にはなにがかかるんだ?
 ……いや違う。
 世話が面倒にかかるのは、犬を飼え、だけだ。
 ということは、だ。
「……俺には、欲情すんの……?」
 ぴったりくっ付いていたいのは、欲情するから?
 まさか。
 恐る恐る訊ねた言葉は、あっさりと肯定された。
「するよ。じゃなきゃ抱かないだろ」
 何を今更とでも言わんばかりに頷く池田に、くらりと眩暈がした。
 けど確かに、考えてもみれば何を今更、だ。
 池田の悲願は俺とセックス百万回。
 あんなにもはっきりきっぱりあっさりと池田はそう告げたのに、さらりと口にした「欲情」という言葉に、衝撃で思考が真っ白になった。
 引っ繰り返されるのが怖いとは常々思っていたけど、池田が俺に対して発情するという考えなんて微塵も湧いてこなかった。
 三日に一回発散しないといけないから、女は連れ込めないから、だから身近に居る俺で、と。
 ずっとそんな風に思っていたのに。
 発情するから俺に近付いてくるんじゃなくて、俺に近付くことによって発情する、と?
 逆転の発想に至ると途端に、セックス、という気楽に口にしていた単語が頭にずっしり重々しく圧し掛かってきた。
 発散の相手のつもりだからまだ平常心でいられた……いや、あんまり平常心とは言えないかもしれないけど、それでも。
 何のかんのと言いながらもあっけらかんとしていられたのは、オナニーの手伝いをしたようなものだと思っていたからだ。
 けど、そんな風に言われたら、俺がまるで池田と物凄く卑猥なことをしたみたいじゃないか。
 無理矢理大人の階段上らされたような気になっちゃうじゃないか。
 いやだいやだ俺はまだ子供でいたい。
「だからあんま邪険にされると、反動で何するか分かんねえから。ちょっと触るくらい許せよ」
 また命令形。
 だがそれに反撃する元気は沸いてこなかった。
 危険な感じだ。
 物凄く危険な感じだ。
 性欲の矛先が「解消できる相手なら誰でもいい」ならまだよかった。
 けど、池田は今はっきりと「俺」だと口にした。
 とってもとっても危険だ。
 俺が。
 このままの状態じゃ、遅かれ早かれまた次がある。
 次に伴う羞恥は、多分この前の比じゃないだろう。
 だって池田に対する認識が変わった。
 それによって俺の心構えだって変わった。
 近くに居る奴誰でも良いからと伸ばされてきていると思っていた手が、俺めがけて伸ばされていたという事実を知ってしまった。
 これ、俺……逃げ切れるのか?
 ひやりと背筋が冷たくなった。
 当たり前みたいに擦り寄ってくる池田の身体を、今後平静に受け止める自信が無い。
 絶対に動揺する。
 隙あらば引っ繰り返されるんじゃと警戒してしまう。
 やっぱり逃げないと。
 逃げないと。
 今逃げないと――いずれ捕まる。

「買出しに行って来ます!」

 形の無い何かに背中を押される……というか、突き飛ばされるみたいにして、しゃきんと背筋が伸びた。
 唐突の宣言に呆気に取られる池田の腕からするりと抜け出し、ブランケットをソファに放り出す。
 そのままテレビ横のローボードに駆け寄ると財布を引っ手繰るみたいにして踵を返した。
「いってきます!」
 一応そう声をかけると、状況に置いてきぼりにされながらも「いってらっしゃい」と投げかけてくる池田の声が聞こえた。

 靴を引っ掛けて部屋から飛び出すと、足は真っ直ぐと駅へと向かった。
 すっかり顔馴染みになったレジ打ちのおばちゃんが居るスーパーとは逆の方向だ。
 駆けて駆けて駆けて、夕飯用の財布の中身に初めてそれ以外の用途のために手を付けた。
 切符を買って電車に飛び乗ると、漸く肩から力が抜けた。
 無意識に握り締めたティシャツの胸元から、物凄い動悸が伝わる。
 走った所為か動揺した所為かはよく分からない。
 ……いや、多分動揺の所為だ。
「……」
 閉まったドアに投げ出すように背中を預ければ、視線は自然と足元に落ちた。
 無理だ。
 「あれ」をもう一度池田とするのは、絶対に無理だ。
 欲情すると口で言われただけでこれだけ気恥ずかしいのに、そうと分かっていてあんなことが出来るわけがない。
 羞恥心に殺される。
 絶対に嫌だ。
 池田のギプスが外れてある程度腕に力が戻ったら……なんて悠長なことを言っていたら捕まってしまう。
 俺はもう、一分一秒でも早く家に帰りたい。
 家に帰って、狭い部屋の中で赤茶色に変色した天井を見上げながら一人で寝たい。
 そうするためには、兄貴に「うちの子を返せ」といってもらうのが一番手っ取り早い。
 大丈夫、家には入れてもらえないかもしれないけど、店はまだ開いている時間だ。
 顔を合わせることくらいは出来るだろう。
 泣きながら三百回くらいお願いすれば、兄貴だって少しは真面目に話を聞いてくれるはずだ。
「……」
 そう思いはしても、泥のような不安がどろりと腹の底に這う。
 憂鬱な気分に膝が折れそうになるのを堪えるのに苦労した。


 久々の地元に、懐かしいなんて感じている余裕はなかった。
 早く早く早く、家に帰って兄貴に会わないと。
 兄貴に会って、涙ながらに説得して、明日にでも明後日にでも家に帰してもらえるようにしようそうしよう。
 愛しの我が家が見えてきた。
 大きなシャッターの上に「モトショップ カタヤマ」と傾きかけた看板がさげられている。
 うちはボロいけど、客足が途絶えることはあんまりない。
 兄貴の伝手か何か知らないけど、いつでも誰かしら客がいて店の中はそこそこ賑わっている。
 まあその殆どがヤンキー紛いの連中ばっかりだけど、大きなおもちゃを前に目を輝かせる様は別段怖くもなんともない……というより、多分俺は他の人よりヤンキーに慣れてしまっているんだろう。
 何せ、身内があれだから。
 そっと中を覗いてみると、ガラス張りの事務所の奥に広い背中が見えた。
「あ、」
 約一ヶ月ぶりに見る兄貴に、思わず視界が滲んだ。
 ふらふらと足が店の中に入り込む。
 と同時に、ぎくりと凍り付いた。
 視界の向こうで、自宅に繋がるドアが開いた。
 事務所に兄貴が居て、俺が居ないなら一ミリたりとも動くはずのないドアが。
 かちゃりと開いて、中から女が顔を覗かせた。
 女。
 エプロンつけてる。
 何でうちに女が居るんだ。
 あんな、当たり前みたいな顔をして。
「政一、お客さんいないならちょっと休憩しなよ。頑張っておやつ作ってみました」
「おやつ? 甘いもんなら食わねえぞ」
「甘くないよ。コーヒーゼリーだもん」
 女が兄貴に笑いかける。
 対して兄貴が、どんな顔をしているのかは声音である程度想像できる。
 仕方ねえな、みたいな顔をしながらも、きっと女の誘いを断ることはしないんだろう。
 想像通り、二人は仲良く並んで家の中に消えていった。
 引き止める声は、喉から出てこなかった。




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