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【本編】
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しおりを挟む地元に戻るとそのまま家に帰るつもりだったのが、予定が狂った。
何でか家には帰してもらえず、かといって池田の部屋に放り込まれるでもなく、朝比奈さんの部屋で晩飯作ってる。
何で?
慣れない包丁で野菜を刻みながらも、頭が傾いでいくのを止められない。
一応、朝比奈さんに理由は聞いてみた。
「折角誘拐してんのに、一日二日で返すのも勿体無いだろ?」
けど、戻ってきたこんな答えに「うんそうだね」とにっこり頷けるわけがない。
兄貴に失踪を気付かれてからもう二晩たっているのに、一度も連絡をしていない。
最初は心配していたかもしれないけど、そのうち呆れに変わり、果ては怒りに変わるかもしれない。
今度こそ、姿を見せるや「出て行け」と怒鳴られるかもしれない。
自分の心が落ち着いてきたら、今度はそんなことが不安になってきて……台所に立っていても携帯を何度もちらちら見てしまう。
連絡しようか。
けど何て言ったら良いんだろう。
そのうち帰ると思うから心配しないでね、とか?
……心配なんかしてねえよと切り捨てられるがオチだ。
想像どころか幻聴まで聞こえてきて、ちょっと暗い気分になった。
と、携帯が鳴った。
メールの着信音だ。
慌ててタオルに手を伸ばし中を覗いてみれば、送信者は「池田玖朗」となっている。
『いまどこ?』
この前の電話と全く同じフレーズに、思考が固まった。
今、朝比奈さんは用事があるとかで外に出ている。
出かけ際にわざわざ「片山には連絡しなくていいからな」とまで言い置いて行った。
多分、俺が連絡を入れようとするのが分かっていたんだろう。
分かっていてわざわざ釘を刺していったということは、何か作戦めいたことでもあるのかもしれない。
けど、池田に関しては何も言っていなかった。
ということは、送られてきたメールに返事をするくらいは……平気か?
『朝比奈さんち』
迷いながらも短い返事を投げれば、すぐにまた反応があった。
『朝比奈は?
近くにいる?』
『出かけてる』
返事をするや、また携帯が鳴った。
今度は電話の着信音だ。
まるで流れ作業みたいにそれを耳に押し当てると、開口一番「ラッキー」と笑う能天気な声が聞こえてきた。
「アイツがいたら抜け駆けすんなって切られそうだからな……元気?」
「……まあまあ」
無邪気な悪巧みの笑みに何と返事をしていいか分からない。
ぽつりと呟けば、溜息のように笑う声が止んだ。
「まあまあでも元気ならいいや。で、何でヒナんちに居んの?」
「なんでだろ……よく分かんないけど、まだ家帰んなくていいって」
兄貴との仲直りはどうなったんだろう。
頭に疑問が浮かんだけど、それを口にすることは出来なかった。
頼みごとに対して「もう出来た?」「まだ出来ないの?」と急かしたてるような真似はあんまりしたくない。
池田も池田で、まるでわざとその話題を避けるみたいに呑気そうな声で天気の話なんかしている。
「今なにしてた?」
「晩飯作ってた」
「ヒナのために? ずっけえなオレんとこにも作りに来てよ」
「やだよ。なんでそうなんだよ」
俺は出張飯炊き屋じゃない。
あからさまな抗議の声に、肩からどっと力が抜けた。
俺を部屋から出したのは池田自身のはずなのに、堂々文句を垂れるこの神経の図太さはどこから来るんだろう。
早くも疲れた気分で、それでも手を伸ばしてコンロの火を止め、シンクを背中に床に腰を下ろす。
「食いたきゃこっち来れば良いじゃん」
「やだよ。ヒナんち、あっちぃんだもん。くっ付けねえじゃん」
「確かに……何かエアコン具合悪いんだって。さっきからガタガタいってる」
「それ、去年からいってんだぜ。早く買い換えろっつってんのに全然きかねえの」
「はは」
不貞腐れたような声に、思わず笑った。
他愛の無い会話が心地好い。
まるで隣に居るみたいに耳元から聞こえてくる声が、本当に隣にあればいいのに。
何となく自然に、そんな風に思った。
今、池田が隣に居ればいいのに。
思えば、メールするのだって背中合わせが殆どで、こんな風に実際に身体が離れた状態で池田と話すのは変な感じがする。
いや、離れてても接触できるのが携帯電話のいいところだって、一応それは分かっているけど……でも。
「食いに来いよ。今日の晩飯、とびっきりなんだけど」
来い、と、流石に口には出せなくて、それでも心の中で念じてみる。
「なに?」
「冷やし中華」
来い。
「普通じゃん。てか、それオレ食わせてもらったことねえんですけど」
「あんな寒い部屋で冷たいもん食う気になれるかよ」
来い。
来いよ玖朗、今すぐ俺の側に来い。
念じる心が通じたのか通じていないのか、池田がふと電話口で笑った。
「お前がうちの子になるってんなら、寒い部屋も止めにするよ」
「え?」
溜息みたいに甘い声音に、思考が止まった。
咄嗟に言葉の意味が理解できずに問い返してみたけど、それに対する返事はなかった。
僅かな沈黙。
ひっそりとした終わりの気配が漂ってくる。
本音を言えば、もう少し池田の声を聞いていたい気分だったけど……残念ながら引き止めるネタが頭に浮かばなかった。
「次会うときは笑った顔見せてね、ダーリン」
結局、いつも通りの軽口と共に通話が切れた。
音の消えた携帯電話を、何となく面白くない気分で見詰める。
池田は俺の思うがまま。
朝比奈さんはああ言ったけど、こんな些細なことですら池田は俺の思う通りには動かない。
やっぱりあれは嘘だ。
「……ダーリンダーリンいうなら、呼んだら来るくらいしろよ」
艶々飴色のそれに文句を吐き捨てたところで、返事なんかあるわけもなかった。
出かけていた朝比奈さんが戻ってきたのは、夕方になってからだった。
朝方帰ってきてそれから一仕事終えて、昼前に部屋に戻ってそれから出かけて……池田ほどじゃないけど、この人も大概タフだ。
晩飯にと用意したものは軒並み好評で、気分もいい。
池田と違って質素だ何だと憎まれ口を叩くわけじゃないから、作る方も気楽で良い。
何となくほくほくしながら後片付けをしていれば、手伝うよと隣に立ってくる。
朝比奈さんは、良い旦那になりそうなタイプだ。
何気なくそんなことを考えて、はたと思考が固まった。
朝比奈さんは、池田の練習相手だ。
池田は、ダチにゲイがいて、そいつで練習をしたといっていた。
ダチでゲイで練習相手の朝比奈さん。
つまり。
「何?」
思わずじっと見上げていたんだろう、朝比奈さんが皿を拭き拭き目を向けてきた。
こんなときでも銜え煙草の朝比奈さんは、結構なヘビースモーカーらしい。
暇さえあればぷかぷか煙草をふかして白い煙で遊んでいる。
そのくせ、決して俺より風上には立たず、煙を吐き出すときには風下の上の方に向かって息を吐く。
気遣い上手のヘビースモーカーなんだろう。
「……朝比奈さんって、男が好きなんですか?」
「ッ!」
むせた。
ぽつりとした問いかけに、朝比奈さんが盛大にむせた。
「あ、や、すみません。やっぱ嘘」
目に見えて激しく動揺した姿に、悪いことを聞いてしまったかと慌てて訂正する。
が、遅かった。
げふげふ咳き込みながらシンクの水で煙草を消し、それから向けられてきた涙目には多少の恨みがましい色が乗っていた。
素朴な疑問は、時に地雷を踏む。
言葉を発するときは事前に一度頭の中で噛み砕いてからにした方が良い。
学びました。
「心配しなくても、お前に手出したりしねえよ」
「……そういう意味じゃないです」
ぽつりと呟く声に、ぽつりと返す。
改めて己の失言にげんなりとした。
「ただ、男同士の間で、その……恋愛感情が成立するってのが……不思議だなーと、思って……」
そう、何となく不思議だなと思っただけだ。
部屋に連れ込まれたからといって、朝比奈さんにどうこうされるなんて思いもしていない。
池田じゃないんだから。
言い訳するみたいにまごまご言葉を紡ぐと、ふと朝比奈さんの手が止まった。
皿を置いて、布巾を置いて、腕がシンクの上で組まれる。
それに体重をかけるように、じっと下から覗き込まれて戸惑った。
「何でそんなこと思った?」
「え?」
吐き出された思いのほか真面目な声音に、思わず返答に詰まった。
何でと逆に訊ねられたところで、不思議だなと思ったからだとしか答えようが無い。
けど、多分それじゃ駄目なんだろう。
「何で?」
「……」
じっと見据えてくる目から逃げるように視線を逸らせば、ぽんと頭に掌が乗ってきた。
くしゃくしゃ髪を掻き混ぜられて反射的に顔を上げると、うっすらと微笑する目とぶつかった。
「次の課題だな。何でかじっくり考えろ」
「……」
朝比奈さんは、疑問を投げかけてくるだけで答えをくれない、意地の悪い教師みたいだ。
こっちへ行けと方向を指し示すことはしてくれるのに、その先に何があるのかは教えてくれない。
多分、朝比奈さんは知っているだろうに。
夕飯の片付けが終わると、朝比奈さんはまた出かけるみたいで玄関で靴を履き始めた。
と、その目がこっちに向けられてくる。
「ちょっと散歩でも行こうか」
「え?」
「その辺ぶらっと。おいで」
ゆるく手招きされるのに、嫌だと断る理由は無い。
だからといって、素直にうんと頷くほど無防備にもなれない。
それでも頭を捻りつつも後に付いて外に出れば、夜の風は大分冷たくなっていた。
夏もそろそろ終わりに近付いているのかもしれない。
「どっか行くんですか?」
ひんやりとした風にほっと息を吐きながらも問いかければ、朝比奈さんは曖昧に頷く。
肯定なのか否定なのか判別しがたい反応だった。
のんびりとした歩調は、本当にただの散歩みたいだ。
見上げる空は晴れ渡っていて、月の光に星が負けている。
慣れない土地は、歩いているだけでも物珍しいけど……何せ暗いから方向感覚がよく掴めない。
間を持たせるべく何か喋ろうかとも思うけど、さっきの失言を思い出すとなかなか言葉が出て来ない。
結局、殆ど会話することもなくただただ朝比奈さんの斜め後ろをついていくばかりだ。
朝比奈さんの歩はゆったりとしてはいるけど、多分目的地がある。
一体どこに行く気だろう。
そんな疑問は、意外と早くに晴れた。
「……公園?」
朝比奈さんについて、小さな遊具の並ぶ公園に踏み込む。
街灯に照らされて、ブランコや滑り台が浮かび上がって見える。
公園なんて久しぶりに来た。
初めて来たにも拘わらず何となく懐かしい気分で辺りを見回していると、ベンチに人影が見えた。
こっちが気付くと同時に、向こうも気付いたらしい。
二人並んで座っていたうちの一人が、立ち上がる。
「恭、こっち」
恭、というのは、たぶん朝比奈さんのことだ。
足が真っ直ぐ、迷うことなくそちらへと向かう。
立ち上がった一人の呼びかけに、座ったまんまだったもう一人が振り返った。
と同時に、息が止まるような思いがした。
「……」
思わず立ち止まりかけた足を促すみたいに、朝比奈さんの掌が背中に触ってくる。
恭、と名前を呼んで立ち上がったのは、男。
それにつられるようにして振り返ったのは、女。
男が誰なのかは分からない。
ただ、女が誰なのかはすぐに分かった。
さくらだ。
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